「発達障害」という言葉だけが先行し、脳科学の「社会の理解が進んでいない」

「発達障害者支援法」が施行されたのが2005年で、約11年が経過しました。

だが、「発達障害」という言葉だけが先行し、世間では「脳科学」の「社会の理解が進んでいない」。

いや、理解が追いつかないのではなく、高度な「脳」機能に関する知識と、人間の思考、行動、情動、衝動など、他人の言動や行動から障害だと認識できる能力の無い人間には、一生かかっても理解できないだろうと云う考え方もある。

今まで、ちょっと、あの人「おかしい」といった漠然とした感じ方しか、認識できない人は、一生理解するのは無理でしょう。。なぜなら、人間の「脳」の仕組みを勉強していないと理解できない事柄だからです。

ですが、この世で「生きにくい」生き方をせざるを得ない人間がたくさん存在しているのは確かですので、とにかく「生き抜いて」ほしいと云う思いが有ります。 そして当事者でなくても、周りで接する側も理解を深めれば、大変さが理解できるようになると思います。


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そこで、少しでも脳に関する知識・理解が広がるように、自分自身も含めて、どんなものなのかを自分が見聞きしたことを含めてまとめて記載します。

特に、これからお母さんになるであろう、若い女性の方、どんな旦那と一緒になるか、分かりませんが、ちゃんと勉強しておかないと、後で苦しみますよ。化粧して、チャラチャラしたべべ着て、浮かれている場合ではないのです。
自分の夫や子供がそのような状態になって、悩んでも、遅いのです。 「親」になると云う事は、社会で働くのと同じくらい、膨大な知識が必要ですが、誰も教えてくれませんよ、自分で学ばなければ。。。 その親の親に何も教えません。ほぼ「無知」の状態を解消しないと、教える能力も有りません。

例えば、優秀で収入が多くて、良い人だと思って結婚したら「アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)」の旦那だった。。。と云う事も、多々あるのです。
アスペルガー症候群の配偶者と知らずに、夫婦関係に苦悩しても、他人に理解してもらえずに、自分の方が心身のストレス症状を抱え込んでしまう状態を「カサンドラ症候群」という。

それでは発達障害について、あなたの周りにも、よーく観察すると、必ず居ると思います。

脳のトラブルを大きく括ると、
発達障害
人格(パーソナリティ)障害
愛着障害
の3つに分類できるように思います。

但し、3つに分類しても、それぞれ独立しているものもあれば、相互に関連して症状が出てくるものもありますので、そこが難しい処ではないかと考えます。

例えば、特に「愛着障害」は、先天的な要素よりも、生まれてからの養育環境による影響が多いですが、養育する親に、先天的な「発達障害」や「パーソナリティー障害」を抱えていれば、子供が先天的でなくても愛着障害を抱えてしまう場合もあるでしょう。ですので、本人だけでなく、養育する親の脳の状態ににより大きく影響を受けてしまいます。

1.発達障害の増加について

全国の公立小中学校で、発達障害により「通級指導」を受けている児童・生徒が初めて9万人を越えていることが文部科学省の調査結果が報じられ、この20年間で7倍以上増えたそうです。
補足説明
通級指導とは、比較的軽い障害がある児童・生徒が、特別支援学校や特別支援学級ではなく通常学級に在籍しながら、各教科の補充指導などを別室で受ける制度(毎日新聞の記事より)のことです。

また、2012年に全国の公立小中学校で約5万人を対象にした文部科学省の調査結果で、発達障害の可能性があるとされた児童生徒の割合は6.5%でした。1クラスに2人程度は発達障害の子どもがいるということになるそうです。 症状の内訳としてはADHD16.2%、自閉症15.7%、学習障害(LD)14.6%などが挙げられます。

研究が進んだこと、認知が進んだこともあるんでしょうが、ただ気が付かなかっただけで、昔から、大勢いたと云う可能性もあげられるのでしょう。

米国医師会の発表によると、「ADHDは子どもに影響する障害、というだけでなく、大人になってから初めてADHDを発症する可能性もある」という研究結果が発表されました。

2.人間とチンパンジーの遺伝子の違いは、わずか2%しか有りません。

「生命の大躍進」で云えば、猿から、二足歩行の類人猿、ホモサピエンス(現在の人間)に進化した過程で、何が影響したのか、遺伝子か、環境か、ハッキリ分かっていませんが、確実にDNAレベルで変化が起こっている事は確かです。

猿よりもっと前の人間の祖先、ネズミが、卵から、胎盤を持った哺乳類に進化したのも、ネズミさんの時代に、レトロウイルスが、蔓延して、そのレトロウイルスの遺伝子がネズミさんに取り込まれて、お腹の中で子供を育てる機能(胎盤)が宿ったそうです。これは日本の研究者がレトロウイルスのゲノムを解析していて、人間の胎盤を作るゲノムが同じな事を突き止めたそうです。

ウイルスが人間の細胞に侵入する仕方をちょっと勉強すれば分かります。もう一つ、人間の母親の胎盤の機能は分かりますよね。 お母さんの中に、もう一人の人間が居るのですから、胎盤が有るから、赤ちゃんが、異物としてではなく独立した存在として、お腹の中に居られる仕組みです。

ですので、発達障害と云うより、遺伝的に脳の特性の違う、このような人間が、多くなれば、どっちが普通の人間か? 逆転する場合もあるのです。

3.人間の「脳」なんて、同じものなど、一つも無い。

人間の脳は、「ニユーロン(神経細胞)」約1000億個の空間に「軸索」、「樹状突起」、「シナプス」約100兆個で繋がっている「脳」のネットワーク(神経回路)と、側坐核、海馬、扁桃体などと複雑な繋がりと、ニユーロン間の情報の伝達は、神経伝達物質により情報を伝達する機能の集合体です。

発達障害は、脳の中枢神経系の発育がなんらかの原因・理由で損なわれ、神経伝達物質として働く、前頭葉のドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンの代謝が障害されたり、領域間の神経のネットワークコネクションが弱であったりすることで様々の症状が起こるとされる。特に、社会性、協調性、感情のコントロールなどがアンバランスになり、不適応が起こる。

最近では、幼少時から頻繁に不適応が発生していると、心療内科など医療機関を受診することが多いが、発達障害は知的遅れを伴わないことがあり、大人になるまで「ちょっと変わった人」と思われるだけで、自他共に、気付かれないことが多いのです。

脳の大まかな機能的な部分は、大体同じだが、「配線」と「特性」が、人それぞれ違うのです。正確には、神経伝達物質による情報の伝達に、異常が発生する状態。

早期に対策すれば症状は改善されるが、発達障害は、脳機能の発達が関係する生まれつきの障害で、根本的に治るものでないとしたら、「脳の特性」として捉えた方が良いのではないかと思います。

現実に、このような人間がたくさん居るのが、理解できたら、区別する必要は有りますが、差別をしないように、社会の中で認める必要があると思います。

現に、「東京大学」では、「アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)」の学生が、かなりの数が居るそうで、医療的なバックアップ体制が進んでいる様です。

本当に障害なのか? という部分も有ります。

人類の進化の過程で、狩猟・採集生活をしていた頃、「多動性」の特徴を持っていたADHDタイプの人類は狩りの成功率が高く、本能的に警戒心が高く敵から身や家族を守ることに優れており、生存競争上、有利である「優れた人」に分類できるものであったと指摘する意見があり、人類の進化の過程では、多数を占めていたのでしょうか。やがて、農耕が発達して集団で生活する様に生活が変化してきましたが、集団で生活するようになると、逆にADHDタイプの人間は疎まれるようになったのか?

元々、ADHDタイプの人間が多数を占めていたが、集団で生活するようになり、それが進化して、今の人間の様に変化したのか?

「障害」と簡単に言いますが、それが多勢に無勢を占めると、「正常」になりますので、何とも言えない部分でもあります。

4.発達障害という言葉だけが先行し、理解が追いつかない理由は?

最近は、発達障害パーソナリティ(人格)障害愛着障害など、心の問題について、ちゃんと知識が広がっているかと思いきや、テレビではなかなか放送できませんので認知されていません。

なぜなら、放送したら、差別だ、偏見だ。。。とテレビを観ている低レベルの無知な視聴者から、電話がかかってくるからです。 そんなもん、危なくて、放送できないでしょうね。

例えば、過去に凶悪な犯罪を犯した少年、少女たちは、裁判になった時に、発達障害だったことが判明するのですが、このような子供達を支援する団体や父兄から圧力がかかり、脳の機能障害に関する事は、報道されない部分も多々あるのです。

世の中、「無知」な人間が多いので、それを発表すると発達障害の子供達が、犯罪を起こすと、無知な世間が、騒いで「レッテル」を貼りますので、圧力がかかって、当然かもしれません。

「脳」に関する知識は、中学校レベルでもっと時間を取り、授業で教えるべきです。
最近、人工知能が流行っていますが、「脳学」と云う教科を作っても良いくらいだと思います。

発達障害は、遺伝的な要素も有りますが、子供の養育環境にも大きく影響されます。
親がちゃんと、正しい知識で理解していれば、障害の度合いを下げたり、防げることもあるでしょう。

「最下層」の国民

従って、新聞も雑誌も書籍も読まない、テレビ、ネットしか見ていない最下層の国民は、「脳」の仕組み、障害などについての知識が、学校でもやりませんので、何も身に付いていません。

現在では、本屋さんに行って、この関係の書籍を探せば、探さなくても、腐るほど出版されています。 なにも、「精神分析医」に成れって言っているのではありません。

例えば、発達障害(自閉症、広汎性発達障害、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、LD(学習障害))、精神障害では無いがパーソナリティ障害(精神病質(サイコパス)解離性同一性障害、境界性人格障害、自己愛性人格障害)、愛着障害、など。。。脳の機能障害に関する文献は、書店に行けば、山のように、腐るほど有ります。

ですので、書籍さえ、自腹で、年に1冊も読まない「最下層」の国民には何も知りわたっていないのです(富の最下層ではなく、頭の中身が最下層と云う意味)。

「無知は罪悪なり」と云う言葉がありますが、この言葉の意味を理解していない「最下層」の国民が、多勢に無勢を占めている。

もう一つ、無知な親でも、発達障害と云う言葉は知っているが、子供に症状が出ると、親も怪しいと云う事を、そこだけは、あざとく知っているため、自分を疑われるのが嫌なため、子供の障害を隠そうとするので、問題が隠されてしまう状況も多くある。

地球100周分以上遅れている人達が、まだまだ大勢いると云う現実

先日、幼稚園の先生たちが、職員室で、他人の事を「血液型」で、あれやこれやと、大きな声で分かったようなことを分析しているのだか、「いまどき! 血液型」で何が分かるの? だいたい、血液型で判断するのって日本人だけでしょう。。。。

「なに?B型は人の話を聞いていない」。。はあ?。。先生「頭のレベル低すぎ」、地球100周分以上遅れているのです。

まあ、幼稚園の先生でも、このレベルですので普通のお父さん、お母さんは、「発達障害」など理解できるレベルに達していないのです。

人の性格を未だに「血液型」で判断している国民ですので、脳機能の違いなど理解できるレベルにないのです。

そういう私も、脳科学、脳神経学、発達心理学など、脳機能に関する書籍を100冊以上読んでいますが、本当に理解するのが難しい分野でもあります。

次のページは、4.発達障害には、どんな種類があるの?


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5.発達障害には、どんな種類があるの?

注意が必要なのは、「知的障害」とは違います。
知的障害とは、知的発達に障害を持つもので、18歳未満に生じ、全般的な知的機能の発達が年齢に比して明らかに遅れがあり、日常生活や学習などに対する適応に制限があるものを指します。 LD(学習障害)は部分的な能力の障害で、知的障害とは違います。

「自分勝手な子」、「ちょっと変わった子」、「落ち着きのない困った子」 の背景には、発達障害が隠れている可能性があります。

ちょっと前までは、「親のしつけが悪い」、「教育ができていない」などと言われ、脳機能の障害だとは理解されていなかったのですが、その後、脳科学の発達に伴い、発達障害は、脳の中枢神経の発達が損なわれて、脳が「歳」相応に発達できず、できる事とできない事の偏りが出来てしまう、生まれつきの障害であることが分かってきています。

発達障害がある人はコミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手であることがわかってきました。さらに詳しく分析される中で、発達障害でも、症状が少しずつ違うことなどから、現在は多くの専門的な障害名が付けられています。

なお、発達障害は多様で、障害が複数重なって現れることもありますし、年齢や障害の程度、生活環境によっても症状は違ってくることを前置きしておきます。

「ADHD」、「アスペルガー症候群」の共通点
もう、社会に出てしまっている大人の「ADHD」、「アスペルガー症候群」の見分け方で言えば、基本的に、他人に対する関心が薄い、他人に関心が無い、感じの人が殆どです。

「ADHD」、「アスペルガー症候群」の違い
アスペルガー症候群を「察することの障害」で、ADHDは「我慢することの障害」

観察をしていると分かります。

※「ADHD」タイプの場合、
会社の中で上司にもこのようなタイプが居ますが、このような「ジャイアン」タイプの上司に、何を言われても、「3日前に初めてあった人」だと思えば、腹も立たないし、ストレスも大きくならないで済みますので、他人を変えるなど、そんな考え方は諦めましょう。

自分が考え方を変えればいいだけです。 腹は立ちますが。。。。他人の心を感知できないのですから、思いは全く、伝わらないのです。 相手は悩んでなんかいないのですから、あなたも悩む必要は全く無いのです。

※「アスペルガー」タイプの場合、
例えば、同僚や友人でも、何年も付き合いが有るにもかかわらず、自分の事しか感知しない奴などが、そうです。 たぶん、喧嘩しても、関心が無いので、根に持つことも無く、次の日、ケロッとしている場合が多いです。 ルーティーン作業中に、別の仕事を与えると、異常に怒り出す。

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(図:政府広報オンラインより参照)

一番、大切な事は、このような方が、確かに存在していて、それを自分の頭で、ちゃんと認識していないと、被害者にも、加害者にも、両方なりうると云う事です。

障害により、他人との関係性、コミュニケーション能力が低く、普通の人間との関係性が上手くゆかない状態になっていますので、お互いにストレスを強く感じるのですが、ちゃんと脳のネットワーク、脳内伝達物質のメカニズムが違うと云う事を理解して、対処できるようになれば良いと思います。

学校内の「いじめ」、不登校などの事柄も、大きく関係する部分でもありますので、まずは、親が、ちゃんと認識していないと、何も始まらず、被害者や加害者を生んでしまいます。

母親が、「生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした」と云うことも、十分あります。

発達障害の主な種類3つ

1)広汎性発達障害

(Pervasive Developmental Disorders = PDD)

広汎性発達障害のうち、知的障害を伴わないものを高機能広汎性発達障害(高機能PDD)と云われる。

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E6%B1%8E%E6%80%A7%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3

※下記の様な具体的な特徴があります。
世界保健機関(WHO)による「ICD-10(国際疾病分類第10版)」で云うと、以前は、一般的に『自閉症』や『アスペルガー症候群』、『特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)』といわれるものが広汎性発達障害です。

2013年に公表された第5版(DSM-5)では、細かな分類をなくし、自閉症の仲間を「自閉症スペクトラム障害障害(ASD)」という診断名に統合しました。「自閉症スペクトラム障害」と「広汎性発達障害」は、ほぼ同じ概念を指します。

特徴
・人と上手につきあうことができない。
・コミュニケーションをとりにくい。
・強いこだわりを持っている。
・特定のものへの感覚過敏(音、触)。
・歩き方や走り方などの動作がぎこちない。

これらの特徴が、生後1歳から2歳くらいまでに現れる事が多く、3歳くらいだと判断が難しいところですが、不安に思うことがあったら医師や専門家に相談する必要があるでしょう。

※広汎性発達障害にみられる社会性の障害には、4つのタイプに分類されます。
参照:http://dditoguchi.jp/b01what-pdd.html

①孤立型
他の人が見えていないかのような行動をするタイプで、呼ばれても返事をすることはなく、すれ違っても全く反応はありません。人に対しての関心がなく、同情することもありません。孤立型は、無表情・クレーン現象(親や周りの大人の手を取ったり、手を引っ張って物事を要求する「要求行動」)が目立ちます。

②受動型
他の人に自分から関わっていくことはしませんが、他の人からの接触は嫌がることはありません。言われたことには何でも従います。最も問題行動の少ないタイプです。
しかし、嫌なことも受け入れてしまうので、負担がかかり、パニックを起こしてしまうこともあります。

③積極・奇異型
他の人に積極的に関わろうとしますが、自分本位な一方的である場合が多いです。
自分の好きな話を一方的に話し続けたり、同じことを何度も繰り返して話続けたりします。
高機能自閉症やアスペルガー症候群によくみられ、知的には高い場合が多いです。

④形式ばった大仰な群
成人期以降に現れるタイプであり、非常に礼儀正しく、親に対してまでも堅苦しく振舞います。自分の知っている人付き合いのルールを、何としても守ろうとするこだわりがあります。
また、状況に応じて対応することが困難であるという一面もあります。

(1)特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)

非定型自閉症を含み、47%と最も一般的。

(2)自閉症(Autism)

自閉症は、言葉の発達の遅れ、コミュニケーション障害、対人関係や社会性の障害、一定のパターン化した行動やこだわりなどの特徴をもつ障害です。
最も知名度があり、現在は自閉症スペクトラム障害(ASD)の一部とされる。

100人に1人が発症し、文部科学省によると、自閉症と診断された全国の通常学級に通う公立の小中学生は約1万4千人いるとされる。

追記】 2016年9月8日
自閉症の発症メカニズムを突き止めたと、九州大生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授(分子生物学)らの研究グループが9月7日付の英科学誌ネイチャーに発表しました。自閉症の原因遺伝子がタンパク質に作用し、神経発達の遅延を引き起こす過程を解明したそうです。

遺伝子「CHD8」が半欠損したノックアウトマウスをつくり、自閉症を発症させて検証した結果、この遺伝子が神経の発達を制御するタンパク質「REST」を異常に活性化させ、神経発達の遅延を引き起こすことが分かった。

(3)アスペルガー症候群(AS, AD) :「自閉症スペクトラム症」

1944年頃の第2次世界大戦開戦前のオーストリアの小児科医「ハンス・アスペルガー」が、「言葉の遅れがない、奇異な対人関係が目立つ4人の少年の症例」を論文にして発表したことから由来する。そして、もう一人、東ヨーロッパ出身の医師「レオ・カナー」がアメリカで自閉症の研究をしていましたが、自閉症の原因は「毒親」が引き起こす精神疾患であると結論づけ間違った研究結果を出してしまいました。

そして、当時は第二次世界大戦中で、「アスペルガー」の論文がドイツ語で書かれていたこともあり、さほど注目を浴びませんでしたが、その後1981年、ドイツ語が理解できるイギリスの児童精神科医「ローナ・ウィング」の論文によって、アスペルガーの症例が国際的な注目を集めることになり、陽の目を見ることになりました。

自閉症に含まれるタイプの一つで、コミュニケーションの障害、対人関係や社会性の障害、パターン化した行動、興味や関心のかたよりがあります。

原因について
アスペルガー症候群の原因は生まれつき症状がある先天性のものと、生まれたときには障害がなかったものの事故などの外傷によって、まれに発症する後天性のものとがあります。

大脳辺縁系、特に扁桃体・小脳の異常、セロトニン系の機能障害、ミラーニューロンの機能障害、オキシトシンの障害、神経接合不全などが、わかってきていますが、先天性のものについては原因がまだよく分かっておらず、現時点では遺伝的な要因が複雑に絡み合って起こる「脳機能の障害」という説が一般的です。

文部科学省によるとアスペルガー症候群とは、「知的発達の遅れを伴わず、かつ自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないもの」とされています。高機能自閉症と同じく、広汎性発達障害のひとつに分類されていて、2013年5月に、精神障害の診断と統計マニュアル「DSM」の改訂版「DSM-5」が発表され、「自閉症スペクトラム」という分類に統一されています。

大人のアスペルガー症候群との職場での特徴
・専門分野は、有能だけど、簡単な業務がまるでダメです。
・高学歴だけど、電話応対、お客様との対応もまともにできない。
・空気を読まずに、トンチンカンな発言、失礼な発言をする。
・融通がきかず、予定を少し変えただけで怒り出す。
・共同作業に参加しなかったりします。
・指示待人間になりやすい。

最近、流行りの言葉で云えば、アスペルガー症候群の人は、一切、忖度(そんたく)と云う言葉の辞書を持ち合わせていないのです。

ですので、通常の人間からすれば、自分の事しか考えていなく、思いやりのない人。。。と感じられる人間です。

これは、「ADHD」の人たちもそうですが、通常、私たちはみんな「報酬」を得られる行動を繰り返す傾向があります。自分にとって好結果をもたらす行動はどれかを無意識で学んでいける心を持っていますが、彼らには、その心が無いのです。

ですので、普通の人か普通にやっている事が、脳のせいで、感じ取ることができないのです。

ただ言葉で、例えば、それは「出世に響きますよ」と言われると、まずいという事には気が付くのです。

自分の心の中に「他人」は、いないのです。 他人がどう思うかと云う感じ取る「機能」が働かないのです。自分に取っての「報酬」を求めていないので、他人に関して無関心で居られるのです。

自閉症スペクトラム障害の二次障害について
自閉症スペクトラム障害には、下記の様な二次障害を併合する場合が有ります。
・パニック障害や社交不安障害などの不安障害
・強迫性障害
・ADHD(注意欠陥・多動性障害)
・うつ病、躁うつ病(双極性障害)
・学習障害(LD)
・チック
・睡眠障害

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「カサンドラ症候群」とは
カサンドラ症候群は、正式な病名として認められているわけではありません。

アスペルガー症候群の配偶者は、社会や家庭生活でも、仕事は出来るがコミュニケーション能力の無い大人になってしまい、このような配偶者を持った女性が、アスペルガー症候群の配偶者の特性を何も知らず、自分が悪いのではないかと悩み、「カサンドラ症候群」になって苦しむ場合もあります。

・身体的症状として、偏頭痛や体重の増減、疲労感やめまい、肩こりなど自律神経失調症。
精神的症状として、自己評価が低くなり、自尊心を保てなくなります。パニック障害や抑うつ、強い不安感、無気力、罪悪感、感情の爆発など。 「うつ病」と間違えられやすいので注意が必要です。

アスペルガー症候群の配偶者は、「相手の気持ちを思いやったり、空気を読んだり、察することができない」生まれつきの脳機能の障害でですので治りません。

「相手を思いやる事」や「癒されること」が一生無い、この様な旦那だと気が付けば、あとは、自分の「損得勘定」と経済的「依存心」の度合いで、結婚生活を続けるかどうかを決断するしかないでしょう。結婚生活を続けるなら「覚悟」が必要でしょう。 なに、「ロボット」だと思えばいいんです。

補足説明
カサンドラとは、ギリシア神話に登場するイリオス(トロイア)の王女である。
アポローンの恋人になる代わりに予言能力を授かったが、同時にアポローンの愛が冷めて自分を捨て去ってゆく未来が見えてしまったため、アポローンの愛を拒絶してしまい、怒ったアポローンは、カサンドラに「予言を誰からも信じてもらえない」という呪いをかける。

つまり、カサンドラ症候群は、アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム症)を配偶者に持ち、「家庭内の苦しみを周囲に信じてもらえない」状態にある人のことをいい、周りに理解してもらえず、身体的、精神的な変調をきたすこと。

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関連記事
白い記事を見つけました。。「発達障害の夫、カサンドラな妻」です。

(4)レット症候群(女児のみに起こる進行性の神経疾患)

知能や言語・運動能力が遅れ、小さな手足や、常に手をもむような動作や、手をたたいたり、手を口に入れたりなどの動作を繰り返すことが特徴です。

(5)小児期崩壊性障害 (CDD)(精神発達の退行・言葉がなくなる”有意味語消失”が特徴的)

通常2〜5歳で言語の理解や表出能力の退行がみられ、6ヶ月程度で退行が終わった後は自閉症と類似した臨床症状を示すようになる。

2)ADHD

(注意欠陥・多動性障害)(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder = AD/HD)

ADHDは、年齢や発達に不釣り合いな注意散漫で、衝動性、多動性である特徴を持つ行動障害として、7歳以前に現れ、その状態が継続される。
主に脳の発達に問題があり、母親の妊娠中の喫煙や飲酒、水銀・鉛、環境ホルモン、遺伝子そのものに原因や関係性があると考えられています。

これも、知的発達に大きな遅れはありませんが、下記の様な特性の為、学習する時に集中ができないため、学力が著しく劣る場合があります。また、自分の欲求など、コントロールをすることが難しく、それが行動に現れることで問題視される障害です。

(1)3つのタイプに分類されています。

多動・衝動性優位型 —– 混合型 —— 不注意優勢型
(ジャイアン型)             (のび太型)

最近、テレビなどで、発達障害と云う言葉を使うと、まずいと思うのか、「ドラえもん」に出て来るキャラクター「ジャイアン」とか「のび太」などと云う、言い方の発言が出てきていますが、上記の分類を言っているのです。

女子の場合、男子より、社会性やコミュニケーション能力が育ちやすいので、ちょっと分かりづらいですが、男子より少ないですが、観察していると、大体、分かります。

女子でも、よく言われている「不思議ちゃん」、「天然」系の子が、アスペルガーやADHDなどに当てはまる場合が多いと思います。

ちょっと分かりにくいのが、ジャイアン型とのび太型が合わさった混合型、またアスペルガーと併合している場合もあるそうで、観察だけでは分からない時が有ります。

(2)下記の3つの要素がみられる障害です。

不注意
(集中力がない・気が散りやすい・人の話を聞けないため意思疎通がうまくいかない)
多動性
(気が散りやすい。じっとしていられない・落ち着きがない)
衝動性
(じっとしていられない、順番を待てない・考える前に実行してしまう、ルールが守れない)

※職場では、このような行動・傾向があるようです。

□会議や面談中に落ち着かず、ソワソワしてしまったり、席を離れてしまったりする

□会議中や面談中に、相手の質問を待っていられず途中で話し始めてしまう、他の人の言葉の続きを言ってしまうなど、自分の順番が待てない

□貧乏ゆすり、手足をもじもじ動かす、指で机をたたくなどの癖がある

□時間にルーズで、よく遅刻をする

□注意散漫で集中力がないので、仕事がはかどらない

□細部を見過ごす、作業が不正確だったり雑だったりする

□よく忘れ物や失くし物をする

□大事なものが管理できない

□仕事や約束の日時、期日や期限・締切を守れない

□上司に指示されたことをすぐに忘れてしまう

□いろんなことに手を付けては中途半端になってしまう

□物事の優先順位をつけられないので、一番にやるべき大切なことを後回しにしてしまったり、まだ先でよいものを先にやってしまったりする

□自分では頑張ってやっているつもりなのに、よく注意されたり怒られたりしてしまう

□(このような行動のクセを)自分でも気を付けようと思っているのに、なかなか直せない

参照:大人のADHDの特徴と職場で注意すべきポイント

(3)ADHD 脳のメカニズム

これまでの研究で、ADHDである人のほとんどが、神経伝達物質「ドーパミン」の受容体が少ないというメカニズムが判明しています。 通常、ドーパミン受容体(レセプター)の活性化によって興奮性の変化やシナプス伝達の修飾が起きると云われています。

シナプスと呼ばれ、脳細胞と脳細胞の接続分です。 神経伝達物質はシナプス間隙を拡散して、次の細胞の受容体(レセプター)に結合する。

ドーパミンは幸福感や良い気分を作り出すもので、人が「楽しい」と感じる基となるもの。ドーパミンは快感、やる気、学習能力、運動機能や記憶力といった働きを司る「報酬系」と言われる神経伝達物質です。

しかし、ドーパミン受容体が少ない傾向にあるADHDの人は、どんなことでも「退屈」を感じやすく「楽しい」という感覚に鈍感なのです。また、fMRIを使った脳内スキャンで、一般的な人とADHDの人では異なる部分があることも特定されています。

一般的な人の脳は課題が与えられると、通常モードから活性化モード(Task-positive network)にスムーズに切り替えられます。しかし、ADHDの人の脳はこれがスムーズにできません。

通常モードから活性化モードに一気に変化することが多く、これは「集中ができない」という結果を招き出します。また、ADHDの人は脳の「大脳皮質(集中や感情をコントロールする部分)」が薄い傾向にあることも判明しています。

現在、シナプスのドーパミン受容性を活性化させる「リタリン」という薬が処方されていますが、長期間にわたって生じる副作用の問題が指摘されております。

また、この「受容体(レセプター)」に結合しなかった神経伝達物質は、「トランスポーター」と呼ばれる取り込み口から元の神経細胞に再び取り込まれますが、ADHDでは、この「トランスポーター」が過剰に働き、ノルアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質を再取り込みしすぎてしまう可能性も考えられています。

※人類の進化の過程の中で、狩猟・遊牧生活を送っていた時代。
「多動性」の特徴を持っていたADHDの人物は狩りの成功率が高く、本能的に警戒心が高いため敵から身や家族を守ることに優れており、生存競争上、有利である「優れた人」に分類できるものであったと指摘する意見があります。

3)学習障害(LD)

知的発達に大きな遅れはありませんが、漢字が読めない、書くことができない、話すことが出来ない、計算になるとダメになる、推論することが出来ないなど、読む・書く・話す・計算などのある特定分野で困難を伴う障害のことです。

人は誰でも得意不得意があるものですが、LDは得意不得意の差(出来る出来ないの差)が大きく、偏りがあります。 知的な遅れはないので一見気づかれにくく、幼稚園や小学校に入ると発覚しやすいのが学習障害です。
※医師によると具体的には、各5つの特定分野で「苦手」に当てはまります。

聞くこと :相手の話す内容の正確な把握/意味を取ることが困難

話すこと :相手に適切・的確な伝達を言葉でおこなうのが困難

読むこと「読み取り障害(ディスレクシア)」  :文字や文章の意味を理解しながら読むことができない(読字障害)

書くこと「書き取り障害(ディスグラフィア)」 :文字を読んで理解できるが、書き写すことが困難(書字表出障害)

計算すること「計算障害(ディスカルキュリア)」 :数の概念が身につかず、数系列の規則性などが困難

上記のような、ある1つのことは苦手だが、ほかのことは非常に得意だったりと、偏りがある事が多くあります。 ここが、知的障害と違うところです。

ハリウッド俳優のトム・クルーズは読み取り障害(ディスレクシア)であると公表しています。セリフ(脚本)は、録音された音声を聞いて覚えるそうです。

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