【書籍紹介】 つながる脳科学  「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

つながる脳科学  「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

理化学研究所 脳科学総合研究センター 編

今まで、脳科学、脳神経学、神経犯罪学、遺伝子工学、腸内細菌学などの書籍を数多く読み漁っていますが、本書籍は、丁度これまで読んだ書籍の多くの事柄を時には詳しく、時にはさらっと、範囲も広く、私にとっては、ある意味まとめの様な書籍です。 これを読んでから、各分野のもっと専門的な書籍を読むきっかけにもなるではと考えます。

現代の種々の「社会問題」を語る上においても、読んでおくべき1冊です。 良書ですよ。
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感想
現代社会の中で起こっている、貧困問題、DV、ネグレクト、発達障害、愛着障害、人格障害(パーソナリティ障害)などの様々な問題などは、脳科学、脳神経学、神経犯罪学、腸内細菌学などの研究によって、いままで分からなかったことが分かってきています。

例えば、「親子」のつながりで云えば、愛着とは何か? どう脳が、どう働いて作用すれば愛着がわくのか? 愛着がわかないと、どうなるのか?

本書によれば、脳のどこを刺激すれば、問題の症状が発生する場所かかわかるようになってきている様です(光でニューロンを制御)。

現在は、「遺伝子組み換え」ではなく、「ゲノム編集」の時代に突入しています!!!
「人類の進化」に関係した、DNAの変異に関する不思議なお話です。

私が10代後半に、日本で上映された(当時、さっぱり意味が分からなかった一番の映画でしたが、今なら理解できます)、人間の犯罪を治療によって強制的に消去しようとする未来社会を描いた「時計じかけのオレンジ」のように、本当に、「優生学」的に排除しようと意図すれば、可能な時代になりつつあります。

人間は、自分の「意識」だけで行動していると思ったら大間違いです。大半は「無意識」の状態で突き動かされています。 それが分ると、何だか危険な感じがします。

所詮、脳内の科学的な反応で動作している脳機能ですので、「人権」なんて関係ないんでは?と、色々な問題が起きないように「脳」を科学で、勝手に改造しても良いのでは。。。

将来、完成度の高い「人工知能のロボット」を作った時に、人間に似せて造ると、人間と同じように、化け物の「アンドロイド」が誕生するような気がします。

化け物の様な「アンドロイド」を絶対に作らない為に、もっと人間の脳を研究して、誤動作しない物を作る必要があるように思います。

性善説、性悪説なんて関係ない。 神が造ったわけではありませんので、人間は。

「利己的な遺伝子」の著者 リチャード・ドーキンス博士が云うように、「生物は遺伝子によって利用される”乗り物”に過ぎない」存在なのか。

生き物は、分子生物学的には、自在に変異する宿命的な構造をした「遺伝子」と云う物質を元に成り立っている精巧でかつ、出来損ないも生じる「分子ロボット」の様なもの。。。。と感じるのですが。。。

私は何者なのか? 何者でもない。。。。分子で組み上がったロボットか。。。

本書の構成
理化学研究所脳科学総合研究センターの利根川進センター長を始めとする、研究者9名による共著になっています。

「記憶と脳」、「脳と時空間、「外界と」、「感情と記憶」、「ニューロン」、「最新技術と脳研究」、「倫理と脳」、「脳の病と治療」、「親子」。

上記、9つの「つながり」をキーワードに研究結果を明らかにしたものです。

– 目 次 –
第1章 記憶をつなげる脳
第2章 脳と時空間のつながり
第3章 ニューロンをつなぐ情報伝達
第4章 外界とつながる脳
第5章 数理モデルでつなげる脳の仕組み
第6章 脳と感情をつなげる神経回路
第7章 脳研究をつなげる最新技術
第8章 脳の病の治療につなげる
第9章 親子のつながりをつくる脳

最近、「ブルーバックス」の新書に良いものがあります。
札幌在住の方は、札幌駅西側「紀伊国屋書店」1階、入ってすぐ、右側の奥に平積されています。

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