シロクマの屑籠 「発達障害のことを誰も知らなかった社会には、もう戻れない」を読んで

シロクマの屑籠 「発達障害のことを誰も知らなかった社会には、もう戻れない」を読んで

シロクマ先生のブロクが好きなのですが、気になる記事があり、感想を記載してみます。

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1.発達障害のことを誰も知らなかった社会から現代まで

中世の頃にも、精神を病んでいる人間は居たが、この様な人は「神から授かった子」として、排除されずに社会の中で生きてゆことができたそうです。そして18世紀になっても、たった1つしか「心」の病気しか存在しなかったそうです。「狂気」という病気だそうです。

そして、19世紀に「統合失調症(日本では2002年まで、精神分裂病と呼ばれていた)」が発見されたのを皮切りに、「狂気」は細かく分類されはじめたようです。

昭和時代の精神科医は、3つか4つの病名に分類できれば、だいたい間に合ったらしい。
統合失調症、躁うつ病、神経症の3つ、あるいは、癲癇(てんかん)を加えて4つだそうです。

現代社会では、「発達障害」、「パーソナリティ(人格)障害」、「愛着障害」、「統合失調症」、「躁うつ病」など色々な分類名があり、さらに細分化されて、「発達障害」云えば、自閉症スペクトラム障害(ASD、いわゆるアスペルガー障害を含む)も、注意欠陥多動性障害(ADHD)など欧米の精神医学会などから付けられて、発表されています。

2.発達障害のことを誰も知らなかった社会ではなく、まだ知られていないのが殆どです。

シロクマ先生のブロクの題名「発達障害のことを誰も知らなかった社会には、もう戻れない」のは確かですが、先生がおっしゃるほど、国民の認知度は、上っ面をかすめる程度の事しか認知されていないのが現状でしょう。

知識が無くても、遺伝性の病気だという事は気づいている為、子供がかかっていれば、両親もかかっている可能性があり、よっぽどのことが無い限り、隠しとうそうとする為に、そのままになり、ちゃんと勉強することも無いでしょう。

いずれにしても、大きな問題は、高度な知識、洞察力が無いと、「脳」のいかれ具合など、分かる訳がありませんし、まだこの脳の「病気」は、はっきり言って、世の中に全然認知されていないと云う事です。 知られているのは名称、分類名くらいでしょう。

日本では、未だに、「血液型」で性格を判断している低レベルの国民が大多数を占めている社会では、言葉だけで、何も知らないのと同じです。

3.言葉を知ったとしても、この障害は簡単に理解できる問題ではない。

何故なら、足が無い、手が無いと云った、目で見てすぐわかる障害では無く、決して見えない「脳」の配線の障害だからです。 書籍を2、3冊読んだくらいでは、到底、理解できないでしょうし、こんなことを書籍を何十冊も購入して、読んで理解しようとする人など、全国民の数パーセントでしょう。

このような障害を理解するには、各障害の症状だけ覚えても、理解したことにはなりません、なぜなら、人によって障害の症状の色合いも、全然違います。

人の「脳」は、どのような仕組みで動いているのか。。というところから、学習しないと、ちゃんと認識することさえ、できないでしょう。

「障害」と云ってしまいましたが、そのせいで社会的に「悪いこと」をしてしまえば、「障害」と呼ばれ、悪いことをしなければ「個性」として扱う寛容な社会ならいいが、そうでもない。しかし、そのせいで社会的に「悪いこと」をしてしまい裁判で「障害」として捉えてしまえば、刑法が適用できなくなる。 よって、責任能力ありとして、余程の人格障害か、統合失調症の場合でなければ、きっちりと裁かれるます。

本当に分かりにくいのは、症状が、クラデーションの色の濃さの様に、人によって、まちまちで、これはもう「精神科医」でも、どのくらいの色の濃さかを判定するのは、困難でしょう。

例えば、真っ黒が障害だとすれば、色が白から黒に変わるどの位置に居るか、判断するのは難しいのです。 真っ黒かもしれないし、グレー(灰色)かもしれない。

4.もう一つの問題は、この様な「発達障害」を持った人たちは、弱者にもなり、強者にもなり得るという事です。

知らなくて良いことを知ってしまった事による社会的影響は、良い面、悪い面の両方の側面がある。

一番、たちが悪く問題なのが、「強者」の立場になった時です。

「まともな人間」たちは、振り回され、コントロールされて、少なくても個々では立ち向かうことは不可能に近いでしょう。
世の中、「弱者」になった時の「ケア」や対策に理解を求めますが、「強者」になった時の対応、対策が、全然なされていません。

例えば、

・歴史的に観ても、戦争大好き為政者、ホロコースト大好き独裁者など。
とんでもない奴を為政者のトップに選んでしまい国など、ただでさえ不完全な民主主義の社会を機能不全にしてしまう恐れさえ有ります。

・普通の会社組織の中にも潜んでいて、こんなのがトップに立つと、とんでもない事をしでかしていますが、誰も訴える者も居ない。訴えれば、排除されるのが分っているので、身の保身の為、誰も言わないでそのままの最悪の状態が続いてしまう。

・DV、ネグレクトの加害者(親)、モンスターペアレントの親なども100%では無いが、障害を抱えた人間である可能性があり、「毒親」も精神に問題がある場合が大いにある。

しかし、どう考えても、脳の「個性」ではなく、悪いことをすれば「障害」と云われても、裁判ではしっかり裁くと云うジレンマがあります。要は、「個性」として認めるかわりに、悪いことをすれば、裁判で裁くという事ですが、必ずしも、そうなっていないことです。

これは、致し方ないとして、DV、ネグレクトの加害者(親)、モンスターペアレントの親や、それに育てられたおかしくなった子供などは、どう裁かれるのでしょうか?

普通の社会生活の中で、障害を持ったものが「強者」になってしまっている状況が多々ありますが、これが一番厄介でどうしようもない結果を招きます。こんな障害を分類できなかった頃の社会では、もっと寛容だったと云いますが、その陰で、この「狂気」に泣いていた人が大勢いたはずです。差別をしないようにすることも大事ですが、この「狂気」に支配されない様にする対策も重要になってくると考えます。

5.ちゃんと、国民が認識するようにするためには

「発達障害のことを誰も知らなかった社会には、もう戻れない」と先生は、おっしゃっていますが、これは戻る、戻らないの問題では無く、もう、これは学校教育の中で、少なくても中学生レベルで、教えてゆく必要があるでしょう。

そうではないと、障害を持った「弱者」も救えないし、障害を持って「強者」になった悪い奴を引きずり降ろすこともできないでしょう。

選挙に出る人間は、必ず、公的機関で複数の「精神科医」に診断書を書いてもらい、それを公開するようにした方が良いのではと思います。

例えば、どんなに優秀な学校を卒業しても「このハゲーーーー!!」と人を平気で罵倒する「狂気」に近い「脳」をしているとかが、分かれば、有権者も投票しないでしょう。

そうすれば、「狂気」が潜んだ、クズ政治家は、少しは減るでしょう。

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