【書籍紹介】絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか

本日の書籍紹介は、「絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか」 (NHK出版新書)です。

700万年に及ぶ人類史(チンパンジー類の共通先祖から分岐後)の中で「人類」は何種類も存在していた。しかし、「ホモ・サピエンス」以外のすべての人類にとっては絶滅の歴史に他ならない。彼らは決して「優れていなかった」わけではなく、むしろ「弱者」たる私たちが、彼らのいいとこ取りをしながら生き延びた結果だったのか。


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– 目 次 –
序章 私たちは本当に特別な存在なのか
第1部 人類進化の謎に迫る
□第1章 欠点だらけの進化
□第2章 初期人類たちは何を語るか
□第3章 人類は平和な生物
□第4章 森林から追い出されてどう生き延びたか
□第5章 こうして人類は誕生した
第2部 絶滅していった人類たち
□第6章 食べられても産めばいい
□第7章 人類に起きた奇跡とは
□第8章 ホモ属は仕方なく世界に広がった
□第9章 なぜ脳は大きくなり続けたのか
第3部 ホモ・サピエンスはどこに行くのか
□第10章 ネアンデルタール人の繁栄
□第11章 ホモ・サピエンスの出現
□第12章 認知能力に差はあったのか
□第13章 ネアンデルタール人との別れ
□第14章 最近まで生きていた人類
終章 人類最後の1種
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ソ連の生態学者であるゲオルギー・ガウゼ(en)が提唱した、ガウゼの法則 

競争排除則 :「同じ生態的地位を占める2種は、同じ場所に共存できない」

しかし、成長能力や体サイズが違う個体同士の場合は、必ずしも競争によって種が排除されるとは限らないと云う見直し論も上がっている。

なぜ「ネアンデルタール人」は滅んでしまったのか、「ホモ・サピエンス」がどのような影響を与えたかに関することは、今でも続いていて、実に興味深いものが有ります。

出アフリカのタイミングで云えば、「ネアンデルタール人」の方が、先に北に向かってアフリカを出ています。 その後、「ホモ・サピエンス」が、遅れてアフリカを出発している様です。

脳のサイズは、「ネアンデルタール人」の方が大きいのです。「ネアンデルタール人」と「ホモ・サピエンス」が、一緒に暮らしていた時期が有るのです。交配をしていたことは、遺伝子で調査済です。私達の遺伝子の数%は、「ネアンデルタール人」の遺伝子です。

「ネアンデルタール人」について、もっと知りたいなら、下記の3冊でしょう。

1)ネアンデルタール人は私たちと交配した
「次世代シーケンサー」でついに約4万年前のネアンデルタール人のDNAの増幅に成功する。

2)そして最後にヒトが残った―ネアンデルタール人と私たちの50万年史
いろいろな研究成果や学説が紹介されていてとても面白い1冊です。

3)ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた
ネアンデルタール人絶滅の決定的な要因はヒトがイヌ(オオカミ)を家畜としたこと

まだ、解明が進んでいないのが、アジアの原人です。

アジアの原人と言われている、ジャワ原人、フローレス原人については、まだ研究が進んでいない分野で、まだわからないことがたくさん有るようです。

その研究の様子を知りたいなら、下記の書籍をお薦めです。

我々はなぜ、我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち (ブルーバックス)

現在、人類と言えば「ホモ・サピエンス」しかいません。 白人、黒人の人種の区別なんて関係ありません。オリジナルは、「黒人」でしょうし、「白人」は突然変異でしょう。肌の色が違うだけで、たいして違いは無いのでが、差別が生まれます。

それより、現代に置いて、最も、興味深いのは、「ホモ・サピエンス」には、「LGBT」の存在や、脳神経ネットワークの違い、発達障害、人格障害、愛着障害の存在があります。

同じ、「ホモ・サピエンス」でさえ、国をまたぎ、「生物多様性」と同じように、「人類多様性」の世界が広がっています。 もう、「肌の色」の違いなんて、関係ないでしょう。

人類学を書籍を読んで、調べてしまう動機は、やはり、「自分は何者なんだろう?」と云う、疑問が最大の関心事になるのですが、現代の人類は、さぞ、賢くなったのだろうか?

人類は、あと何年、繁栄し続けるのだろうか? 地球や宇宙の変動なら仕方ないが、自らのDNAに刻まれた運命に、生き残る為の本能のせいで、滅びる時がきっとくるような気がします。


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