【書籍紹介】「腸と脳」 エムラン・メイヤー (著)です。

本日の書籍紹介は、「腸と脳」 エムラン・メイヤー (著)です。

「自律神経系」の中で、自律神経系を「交感神経系」、「副交感神経系」、「腸管神経系」と3つに分類されいます。

腸の腸管神経系(ENS)は「第二の脳」とも呼ばれていて、脳–腸–腸内細菌の情報ネットワークの緊密さと重要性が分かります。 指令を出しているのは「脳」だけでは無いのです。腸からも脳を制御するための物質(脳内の情報伝達に必要な)が放出されています。

腸管神経系」とは、食道から肛門までの消化管壁に内在する神経ネットワークを構築し、縦走筋と輪走筋との間に位置する筋層間神経叢と粘膜下組織に位置する粘膜下神経叢からなる系です。

しかも、腸内に100兆個以上存在する「腸内細菌(腸内マイクロバイオーム)」も重要な役割をしていて、これの腸内の環境の異変は、慢性疼痛、過敏性腸症候群(IBS)、うつ病、不安障害、自閉症スペクトラム障害(ASD)や、パーキンソン病などの神経変性疾患に結びつく可能性があると言われています。

腸内には、免疫細胞の大半を抱えていて、腸内細菌のよしあしを免疫細胞に腸内で判断させる訓練を受けた細胞が、血液を通して、体中に回ります。 体が異変を起すと、腸内細菌のバランスが悪くなっている場合がほとんどで、アレルギーなどの症状を発症します。

- 目 次 -
第1部 身体というスーパーコンピューター
□第1章 リアルな心身の結びつき
□第2章 心と腸のコミュニケーション
□第3章 脳に話しかける腸
□第4章 微生物の言語

第2部 直観と内臓感覚
□第5章 不健康な記憶
□第6章 情動の新たなる理解
□第7章 直観的な判断

第3部 脳腸相関の健康のために
□第8章 食の役割
□第9章 猛威を振るうアメリカ的日常食
□第10章 健康を取り戻すために

補足
目次の各章などのタイトルが、記載している内容と具体的に違いすぎるので、実際に手にとって読まないと、ちょっとわかりにくいかもしれません。

■腸と脳はネットワークで繋がっています。
自分にストレスがかかれば、腸も脳も反応します。腸内のマイクロバイオームも変化します。 副腎から脳に向かってホルモンも放出されます。

■出産時の子供への影響
子供が生まれる時は、無菌状態で生まれますが、産道を通る過程で、膣壁に付いた母親の菌をもらい、自分のお腹の中に菌を入れます。この菌もお母さんの体調(ストレス)により、腸と同じように変化しますので、養育環境以前に、お腹の中にいる状態から、母親の影響を受けてしまいます。

妊娠している状態から、母親が劣悪な環境に居たり、生まれた後も劣悪な環境にさらされると、子供は、何らかの障害を背負ってしまうのは確かです。

■人工知能と決定的に違うのは
脳と腸とマイクロバイオームが、重要なネットワークを構成して稼働していますが、人工知能と決定的に違うのは、この部分で、良くも、悪くも、脳と連動している腸と、其の中に100兆を超える「腸内細菌」をお腹の中に飼っているのは人間で、決して、人工知能にはまねが出来ません。

人間の「情動」などにも影響を及ぼしていますので、もし、人工知能が、人間らしく振る舞えるようになるには、脳だけでなく、脳内物質などを生産する「腸」もないと、決して、人間らしくならないでしょう。其のくらい腸は、脳に影響を及ぼしています。

もっとも、人工知能は、人間らしくならない方が安心出来ます。 なぜなら、その日の気分や体調で物事を判断しないでしょうから、少し安心です。人間は弱さ故に「不都合な真実」の塊みたいな生き物ですので、人工知能よりはるかに恐ろしい存在です。

「白」と言っていたのを次の日、平気で「黒」と言えるのは、人間だけでしょう。

人工知能の事は、この書籍には関係ありませんが、人間とは、どのように制御されているのか?脳はどんな影響を腸から受けるのか? など、人間の自立制御系がどうなっているのかなどの仕組みを認識するのにちょうど良い書籍ではないでしょうか。

腸ですので、食べ物、食生活も関係しています。 人間って、面倒な生き物ですね。

あなたの体は9割が細菌 10% HUMAN
もし、合わせて読むなら、この書籍が一番でしょう。
これはもう少し、分かりやすく、腸内細菌のことが記載されています。


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