【書籍紹介】 感情の正体 渡辺 弥生 (著)

本日の書籍紹介は、「感情の正体」 渡辺 弥生 (著) です。

人間の感情は、どのように発達するのか、私の知らない、好奇心の湧く部分です。

ネアンデルタール人たちが、滅び、なぜ、一番弱い、ホモ・サピエンスだけが生き残ったのかという問題にも関係してきます。他人と協力して群れるという集団を形成する能力で、そこに他の動物とは違う、高度な「感情」が存在するからなのではないでしょうか。

幻想」を信じる能力も、高度な感情を持っているからなのではと思います。

分かりやすく云えば、「貨幣」も「宗教」も幻想です。 この幻想を共有する能力こそが、一番弱かった、ヒトが、生き残ってこれた最大の要因ではないかと思います。

そして、一部の「モンスター」の様な為政者に利用され、誰も止められず、戦いが勃発にて、同じ過ちを何度も繰り返す。 1人1人、人間の弱さ由縁の宿命でもあります。


– 目 次 –
第一章 感情とは何か
第二章 様々な年代と感情の発達
第三章 道徳感情の芽生えと成長
第四章 問題行動の感情問題
第五章 感情マネジメントの技術
第六章 場所アイデンティティと感情

脳神経の障害については、かなり勉強しているのですが、「感情」という言葉を語る時、やはり「発達心理学」を知る必要があるようです。

思考や認知の能力は、年齢と共に獲得される(年齢を重ねても、頭の悪い奴はたくさんいるが)のが通常でしょうが、「感情」に至っては、年齢の通りに成長しない様です。

未発達な前頭前野がキレる人を生む
人間の脳には「前頭前野」という部位があり、ここが物事全体を把握して、欲望や感情を抑える働きをしている。「前頭前野」が、不活性であること、未発達であることです。

幼児期の「いやいや」は、大脳の「前頭前野」と「側坐核」が、未発達の為に起こると言われています。

脳は使えば使うほど発達するが、使わなければ発達しない。したがって、子供の頃、我慢や抑制をせずに育つと、この抑制機能をはたす「前頭前野」部分の発育が弱くなる。

一番、分かり易いのは、親に甘やかされて育った「腐れガキ」。。。

「前頭葉が幼稚なのです」。 育てた親の責任ですが、どの親も責任を取らない。

人間の基本的な感情「幸福、驚き、悲しみ、恐れ、嫌悪、怒り」の6つの感情は、人種、文化を越えて共通性が認められる

人間における「感情の階層」

情動 原始情動:快・不快 感じる情動
脳幹・視床下部
無意識
自動的
基本情動:喜び、受容/愛情、恐れ、怒り、嫌悪 反応する情動
感情 社会的感情:愛情、親しみ、依存、笑い、憎しみ、憎悪、嫉妬、内気 育む感情 意識的
認知的
知的感情:愛、罪、恥、甘え 学ぶ感情

ヒトは、動物と同じ、脳幹・視床下部で感じる情動から、集団で生きる為の社会脳を構成する大脳辺縁系・大脳新皮質(海馬、偏桃体、側坐核)を発達させてきたのです。

発達障害、愛着障害、人格障害などを勉強すると、一番、分かりやすいと思います。

何故なら、通常のヒトの発生する「感情」が、一般的な人と比べるとおかしいのです。 だから「障害」と言うのでしょうか。

「幸福、驚き、悲しみ、恐れ、嫌悪、怒り」の6つの感情は、人種、文化を越えて共通性が認められるにもかかわらず、共通性が認められない、発達していない人達も居るのです。

これを「個性」として捉えるか、障害として捉えるか、意見は分かれますが、他人と協力して群れるという集団を形成する能力が弱いが為に、色々な問題が発生します。

ただ、イノベーションを起こすような人物は、この様に「脳」の配線がおかしいが為に、他人を気にせず、我が道をゆきますので、革新的な成功者が現れる。

「脳」の配線がおかしくても、遺伝学上も、排除されずに昔から生き残っていると云う事は、人類にとって必要な存在なのではないでしょうか。「LGBT」もそうなんでしょうね。

この様に考えると「感情」は、ヒトだからと言って、一括りできない所があり、発達しないまま、最後を迎える人も居るのです。

まさに、ダイバーシティです。

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