OfficeAccessの扱い方

Access 2013 の新機能とAccess 2013 で廃止、変更された機能とバージョンアップの必要性について


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3.Access 2013 で廃止、変更された主な機能

1)Access 2010 Web データベースの作成

Access 2010 から、Web データベースを構築し、それらを SharePoint サイトに公開できる Access Web データベースが導入されました。

Access 2013 では、既存の Access 2010 Web データベースを開いたり、設計および公開したりできますが、新しい Access 2010 Web データベースを作成することはできません。

Access 2013では、データとデータベース オブジェクトが 「SQL Server」 または 「Skype SQL データベース」に格納される新しい Access Web App を作成できるため、オンプレミスの SharePoint 2013 またはOffice 365 Business Essentials を使って組織内でデータを共有できます。

 

2)Access データ プロジェクト (ADP)

Access 2013では、Access データ プロジェクト ファイルを開く機能は、完全に削除されています。

Access データ プロジェクト (ADP)は、Access 2000から、SQL Serverにアクセス可能なAccessアプリを作成する為の機能で、クライアントサーバー型のアプリケーションを作成する為に使用できましたが、Access 2013から、データとデータベース オブジェクトが SQL Server または Microsoft Azure SQL データベースに格納される新しい Access Web App を作成できるため、機能を削除してきました!!!(こっちに移れと云う事です!!)

3)Access のアップサイジング ウィザード

アップサイジング ウィザードを使用して、Access データベース テーブルを新しいまたは既存の Microsoft SQL Server データベースにスケール アップできます。このウィザードは、Access 2013 では削除されています。 これも非常に不便になりました。

既存のAccessのデータベースファイル「mdb」、「accdb」ファイルを変換して、Access データ プロジェクト (ADP)ファイルを作成するのですが、アップサイジング ウィザードが無いと手で直すしかなくなります!!! 非常に不便です。

4)Access 97 データベースは、Access 2013 では開くことができなくなりました 。

mdbファイルをアップグレード(変換)する必要があります。
これを実施するには、Access 2010 または Access 2007を購入して、mdbファイルを開き、.accdb ファイル形式で保存した後、Access 2007、2010、2013 で開くことが可能になります。

この変更は、Access 97 データベースにリンクされているデータベースにも影響します。

5)ピボットグラフとピボットテーブル

Access 2013 には、ピボットグラフとピボットテーブルを作成するためのオプションはありません。これは、Office Web コンポーネントがサポートされなくなったためです。

6)データのテキスト型とメモ型

データのテキスト型とメモ型は、その名前が変更され、機能がわずかに変更されています。

・テキスト型は 「ショート テキスト」 という名前に変更
「ショート テキスト」 フィールドには最大 255 文字を格納できます。Access アプリでは、既定の文字制限は 255 ですが、フィールドのプロパティで 4000 まで増やすことができます。

・メモ型は 「ロング テキスト」 という名前に変更
デスクトップ データベースの「ロング テキスト」フィールドには最大でおよそ 1 GB、Access アプリでは最大 2^30-1 バイトのデータを格納できます。

 

7)dBASE のサポートは削除されました。

外部 dBASE データベースに接続することはできなくなりました。

 

 

補足1>———————————-
2013年7月2日、
Microsoft社が、Access 2013で作成したデータベースアプリケーションを動作させられる「Access 2013 Runtime」を公開したことを発表しました。

日本語版は、下記の32/64ビット両方がダウンロード可能です。
・「AccessRuntime_ja-jp_x64.exe」(261.0MB)
・「AccessRuntime_ja-jp_x86.exe」(199.9MB)

システム要件
Windows 7、Windows 8、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012

・Microsoft Access 2013 Runtime – 日本語  Microsoft Download Center
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=39358

補足2>————————————-

2015年12月、
Microsoft社が、Access 2016で作成したデータベースアプリケーションを動作させられる「Access 2016 Runtime」を公開しました。

日本語版は、下記の32/64ビット両方がダウンロード可能です。
・accessruntime_4288-1001_x64_ja-jp.exe(384.2 MB)
・accessruntime_4288-1001_x86_ja-jp.exe(304.9 MB)

・Microsoft Access 2016 Runtime – 日本語  Microsoft Download Center
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=50040

Access 2016 Runtime を再配布するために特別な製品を購入する必要はありません。
自由に再配布したり、ユーザーに対してダウンロード先を示したりすることができます。

 

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Access 2013 の新機能とAccess 2013 で廃止、変更された機能とバージョンアップの必要性について

■第1回~第10回まで、「Access」を扱う上で、非常に大事な事柄を記載していますので、是非、一読してみて下さい。

1)第1回の内容は、ACCESS(アクセス)データベース作成ソフトについて
Accessの能力評価、問題点について記載いたします。
第1回 ACCESS(アクセス)データベース作成ソフトについて

2)第2回の内容は、マイクロソフト ACCESS(アクセス) 概要
Accessのバージョン、コンポーネンツ、EXCELからの移行、配布形態、拡張性などについて記載いたします。
第2回 ACCESS(アクセス)データベース作成ソフトについて

3)第3回の内容は、ACCESS 2007の情報
Access2007の新機能、ランタイムの互換性、移行について記載いたします。
第3回 ACCESS 2007の情報

4)第4回の内容は、ACCESS トラブル対処の情報1
ACCESS2000で壊れてしまったmdbファイルを修復する方法」です。
第4回 ACCESS トラブル対処の情報1

5)第5回の内容は、ACCESSを「ファイル共有」で使用する場合の注意事項
ACCESSで「ファイル共有」方法とファイル共有する時の注意事項です。
第5回 ACCESSを「ファイル共有」で使用する場合の注意事項

6)第6回の内容は、ACCESSのトラブル対処の情報2
ACCESSの「「メモリ不足」エラーについてです。
第6回 ACCESS トラブル対処の情報2 「メモリ不足」エラーについて

7)第7回の内容は、ACCESSで Jet 4.0 データベースの動作環境を最適に保つ方法
第7回 ACCESSで Jet 4.0 データベースの動作環境を最適に保つ方法

8)第8回の内容は、Access 2000とMSDEを利用してクライアント/サーバーシステムを構築する。
第8回 Access 2000とMSDEを利用してクライアント/サーバーシステムを構築する

9)第9回の内容は、Access 2010の情報
第9回 ACCESS 2010の情報

10)第10回の内容は、Access2000(mdb)からAccess2010(accdb)に変換する
第10回 Access2000(mdb)からAccess2010(accdb)に変換する


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コメント

    • nanashi 様

      管理人のGTです。

      ご指摘、ありがとうございました。

      記事も訂正しました。
      これからも宜しくお願い致します。

  1. runtimeは97もありますよ。マイナーな存在だっただけで…