【重要記事】「発達障害」という言葉だけが先行し、脳科学の「社会の理解が進んでいない」

geralt / Pixabay

「発達障害者支援法」が施行されたのが2005年で、約11年が経過しました。

だが、「発達障害」という言葉だけが先行し、世間では「脳科学」の「社会の理解が進んでいない」。

脳の仕組み・障害についての理解
いや、理解が追いつかないのではなく、高度な「脳」機能に関する知識と、人間の思考、行動、情動、衝動など、他人の言動や行動から障害だと認識できる能力の無い人間には、一生かかっても理解できないだろう(せいぜい、性格が悪いとか、良いとかぐらいしか認識できない)と云う考え方もある。

今まで、ちょっと、あの人「おかしい」といった漠然とした感じ方しか、認識できない人は、一生理解するのは無理でしょう。。なぜなら、人間の「脳」の仕組みを勉強していないと理解できない事柄だからです。 そして「脳」は、未だに謎だらけです。

こんな疑問を持つと、人類学、遺伝学、細菌学、脳科学、脳神経学はもちろんですが、それと並行して、脳の特異性と云うか、障害と言っていいのか、発達障害、愛着障害、人格障害などの「精神疾患」は、身体上の「足」が1本無い、「手の指」が1本無いとは全然違う、決して「目」に見えない「脳」の機能不全についても、興味がそそられます。

ですが、この世で「生きにくい」生き方をせざるを得ない人間がたくさん存在しているのは確かですので、とにかく「生き抜いて」ほしいと云う思いが有ります。 そして当事者でなくても、周りで接する側も理解を深めれば、大変さが理解できるようになると思います。

 

子育てを取り巻く問題は、これまで以上に複雑で多岐にわたってきている
特に、これからお母さんになるであろう、若い女性の方、どんな旦那と一緒になるか、分かりませんが、ちゃんと勉強しておかないと、後で苦しみますよ。化粧して、チャラチャラしたべべ着て、浮かれている場合ではないのです。

自分の夫や子供がそのような状態になって、悩んでも遅いのです。 「親」になると云う事は、社会で働くのと同じくらい、膨大な知識が必要ですが、誰も教えてくれませんよ、自分で学ばなければ。。親もあなたには何も教えません。 ほぼ「無知」の状態を解消しないと、教える能力も有りません。

発達障害の色合いの濃い人が、あなたの周りにも、よーく観察すると、必ず居ると思います。

そこで、少しでも脳に関する知識・理解が広がるように、自分自身も含めて、どんなものなのかを自分が見聞きしたことを含めてまとめて記載します。

 

– 全 体 目 次 –

1.発達障害という言葉だけが先行し、理解が追いつかない理由は?
□1)日本独特の「村」社会
□2)「最下層」の国民
□3)ヒトの”認知機能”の違いと学校教育の問題
□4)地球100周分以上遅れている人達が、まだまだ大勢いると云う現実

2.脳のトラブルを大きく括ると

3.発達障害の増加について

4.人間の「脳」なんて、同じものなど、一つも無い。
□1)ヒトの生後の「脳神経」の発達状態について
□2)神経伝達物質の役割
□3)本当に障害なのか? という部分も有ります。
□4)人間とチンパンジーの遺伝子の違いは、わずか2%しか有りません。

 

5.発達障害には、どんな種類があるの?
□1)発達障害の主な3つの種類(ADHD、ASD、LD)
□2)発達障害の二次障害

6.ADHD(注意欠陥・多動性障害)
□1)3つのタイプに分類されています。
□2)下記の3つの要素がみられる障害です。
□3)ADHD 脳のメカニズム

7.広汎性発達障害(自閉症スペクトラム症)
□1)自閉症(Autism)
□2)アスペルガー症候群(AS, AD) :「自閉症スペクトラム症」
□3)レット症候群(女児のみに起こる進行性の神経疾患)
□4)小児期崩壊性障害 (CDD)(精神発達の退行・言葉がなくなる”有意味語消失”が特徴的)

8.学習障害(LD)
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1.発達障害という言葉だけが先行し、理解が追いつかない理由は?

最近は、発達障害、パーソナリティ(人格)障害、愛着障害など、心の問題について、ちゃんと知識が広がっているかと思いきや、テレビではなかなか放送できませんので認知されていません。

1)日本独特の「村」社会

なぜなら、放送したら、差別だ、偏見だ。。。とテレビを観ている低レベルの無知な視聴者から、電話がかかってくるからです。 そんなもん、危なくて、放送できないでしょうね。

例えば、過去に凶悪な犯罪を犯した少年、少女たちは、裁判になった時に、発達障害だったことが判明するのですが、このような子供達を支援する団体や父兄から圧力がかかり、脳の機能障害に関する事は、報道されない部分も多々あるのです。

世の中、「無知」な人間が多いので、それを発表すると発達障害の子供達が、犯罪を起こすと、無知な世間が、騒いで「レッテル」を貼りますので、圧力がかかって、当然かもしれません。

「脳」に関する知識は、中学校レベルでもっと時間を取り、授業で教えるべきです。
最近、人工知能が流行っていますが、「脳学」と云う教科を作っても良いくらいだと思います。

発達障害は、遺伝的な要素も有りますが、子供の養育環境にも大きく影響されます。
親がちゃんと、正しい知識で理解していれば、障害の度合いを下げたり、防げることもあるでしょう。

2)「最下層」の国民

従って、新聞も雑誌も書籍も読まない、テレビ、ネットしか見ていない最下層の国民は、「脳」の仕組み、障害などについての知識が、学校でもやりませんので、知識として何も身に付いていません。

現在では、本屋さんに行って、この関係の書籍を探せば、探さなくても、腐るほど出版されています。 なにも、「精神分析医」に成れって言っているのではありません。

例えば、発達障害(自閉症、広汎性発達障害、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、LD(学習障害))、精神障害では無いがパーソナリティ障害(精神病質(サイコパス)解離性同一性障害、境界性人格障害、自己愛性人格障害)、愛着障害など。。。脳の機能障害に関する文献は、書店に行けば、腐るほど有ります。

ですので、書籍さえ、自腹で、年に1冊も読まない「最下層」の国民には何も知りわたっていないのです(富の最下層ではなく、頭の中身が最下層と云う意味)。

無知は罪悪なり」と云う言葉がありますが、この言葉の意味を理解していない「最下層」の国民が、如何せん、多勢に無勢を占めている。

もう一つ、無知な親でも、発達障害と云う言葉は知っているが、子供に症状が出ると、親も怪しいと云う事を、そこだけは、「あざとく」知っているため、自分を疑われるのが嫌なため、子供の障害を隠そうとするので、問題が隠されてしまう状況も多くある。

 

※下記の様な事例もあります。
わが子の発達障害を認めない「無理解・無協力夫」に「無神経な姑」どうすれば?

発達障害はグレー診断な子ほど、夫の理解が得られにくい

――発達障害の子育てにおいて、ママの間でよく「夫が子どもの障害を認めてくれない」とか「夫が育児に協力的じゃない」という愚痴を聞くのですが、国沢さんの周囲でもこういった相談は多いですか?

「発達障害」の場合、グレーだとしても、両親どちらかから、遺伝している割合が多いのです。夫の無理解や無協力」だけではなく、自分もそうなんだという事が、子供を通して、バレるのが、夫は怖いのでしょう。だから認めたくないのでしょう。 そして、そうなら、夫の親もグレーな発達障害の可能性もあります。

このように「変な人」は、親子代々、引き継いでいますので、嫁は、後になってから、気が付くが、もう後の祭りです。 離婚の原因は、「性格の不一致」などと云いますが、その中には、治しようのない「頭の配線」に見切りをつけるかどうか。。。と云う場合もあるでしょうね。

 

3)ヒトの”認知機能”の違いと学校教育の問題

少年院などで子供たちを見ている過程で、問題を起こして、少年院に入ってこなくても、軽度知的障害(知的障害の8割)、ボーダー(境界知能)の人たちは、知能検査で、問題なしと判定され、認知機能が低いのですが、健常者と見分けがつかなくなり、「忘れられた人々」として、普通の学校でも、困っている子供たちがたくさん居ると言っています。

 

画一化された学校教育の現場では、このような生徒たちを置いてきぼりにします。ですので、後から色々な問題を起こしてしまう要因になっている様です。

「不登校」や「引きこもり」になる人たちの何割かは、「発達障害を背負った人たちだと言われていますが、同じように、ボーダー(境界知能)と呼ばれている人たちが含まれていると予測します。

問題を起こした不良の少年・少女ではなくても、
世の中の十数%(7人に1人の割合で)の人間は、このような「認知機能」が極めて低いまま、社会に出て、生きにくい生活を送っているのです。

ニューロダイバーシティ(神経構造の多様性)」と云うと、「発達障害」、「愛着障害」、「人格障害」などが浮かびますが、それ以前の「脳」の認知機能に障害がある問題もあります。

問題を起す子、そうでない子も含めて、小学生のときに、知能検査を実施しますが、IQが69以下だと支援学級でしょう。だが、IQが70から85の人たちは、境界線上の人たちボーダー(境界知能)と言われて、正常として、一生扱われます。

補足説明———————————————————-——–
知的障害
■IQ:70 – 85 ボーダー(境界知能)と呼ばれている 知的障害者とは認定されない。
■IQ:69以下が、知的障害(IQにより、軽度、中等度、重度の分けられる)。

認知機能とは
外界を正しく認識し、正しく実行するための機能のことで、記憶力、知覚、注意力、言語理解、判断、推論などの幾つかの要素が含まれた知的機能を指します。
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4)地球100周分以上遅れている人達が、まだまだ大勢いると云う現実

先日、幼稚園の先生たちが、職員室で、他人の事を「血液型」で、あれやこれやと、大きな声で分かったようなことを分析しているのだか、「いまどき! 血液型」で何が分かるの? だいたい、血液型で判断するのって日本人だけでしょう。。。。

「なに?B型は人の話を聞いていない」。。はあ?。。先生「頭のレベル低すぎ」、地球100周分以上遅れているのです。

まあ、幼稚園の先生でも、このレベルですので普通のお父さん、お母さんは、「発達障害」など理解できるレベルに達していないのです。

人の性格を未だに「血液型」で判断している国民ですので、脳機能の違いなど理解できるレベルにないのです。

そういう私も、脳科学、脳神経学、発達心理学など、脳機能に関する書籍を100冊以上読んでいますが、本当に理解するのが難しい分野でもあります。

 

2.脳のトラブルを大きく括ると

発達障害、人格(パーソナリティ)障害、愛着障害
の3つに分類できるように思います。

但し、3つに分類しても、それぞれ独立しているものもあれば、相互に関連して症状が出てくるものもあり、二次障害により別の障害を抱えてしまうこともありますので、そこが難しい処ではないかと考えます。

例えば、特に「愛着障害」は、先天的な要素よりも、生まれてからの養育環境による影響が多いですが、養育する親に、先天的な「発達障害」や「パーソナリティー障害」を抱えていれば、子供が先天的でなくても愛着障害を抱えてしまう場合もあるでしょう。ですので、本人だけでなく、養育する両親の脳の状態により大きく影響を受けてしまうことも多々あります。

発達障害 ————————->ほぼ、生まれつき

パーソナリティー(人格)障害—–>生まれつき、生後の養育環境

愛着障害—————————->生後の養育環境

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愛着障害について 「愛着」とは何ぞや。。「愛着」がなぜ必要か
パーソナリティー(人格)障害(PD)って、どんな障害?

 

3.発達障害の増加について

全国の公立小中学校で、発達障害により「通級指導」を受けている児童・生徒が初めて9万人を越えていることが文部科学省の調査結果が報じられ、この20年間で7倍以上増えたそうです。
補足説明
通級指導とは、小・中学校の比較的軽い障害がある児童・生徒が、特別支援学校や特別支援学級ではなく通常学級に在籍しながら、各教科の補充指導などを別室で受ける制度(毎日新聞の記事より)のことです。

通級による指導の対象となる子供
・視覚障害
・聴覚障害
・肢体不自由
・言語障害
・自閉症
・情緒障害
・学習障害
・ADHD(注意欠陥・多動性障害)
・病弱および身体虚弱

また、2012年に全国の公立小中学校で約5万人を対象にした文部科学省の調査結果で、発達障害の可能性があるとされた児童生徒の割合は6.5%でした。1クラスに2人程度は発達障害の子どもがいるということになるそうです。 症状の内訳としてはADHD16.2%、自閉症15.7%、学習障害(LD)14.6%などが挙げられます。

研究が進んだこと、認知が進んだこともあるんでしょうが、ただ気が付かなかっただけで、昔から、大勢いたと云う可能性もあげられるのでしょう。

米国医師会の発表によると、「ADHDは子どもに影響する障害、というだけでなく、大人になってから初めてADHDを発症する可能性もある」という研究結果が発表されました。

 

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4.人間の「脳」なんて、同じものなど、一つも無い。

人間の脳は、「ニユーロン(神経細胞)」約1000億個の空間に「軸索」、「樹状突起」などの配線は「シナプス約100兆個で繋がっている。「脳」のネットワーク(神経回路)上に、その構成部品として、前頭葉、側坐核、海馬、扁桃体などが複雑に繋がり連携しあい活動している。ニユーロン間の情報の伝達は、シナプスで「神経伝達物質」により情報を伝達する機能の集合体です。

・通常の配線 : A—–Bとダイレクトでしょう。
・脳の配線は : ニューロンA —->(シナプスで神経伝達物質)—> ニューロンB

脳のネットワークは、旨くできていて、ダイレクトには情報が伝達しないように、シナプスで調整されているのです。 しかし、このが一番厄介で複雑な部分でもあります。

脳神経

 

脳の構造

1)ヒトの生後の「脳神経」の発達状態について

ヒトの脳は、10歳を過ぎると成人の脳との差がなくなってくると言われています。

「天才も二十歳過ぎるとただの人」と言われるのも、「早熟」をうまく引きのばせなかった時に起こりうる事柄でしょう。天才でも才能を伸ばす努力が殆んどでしょう。

脳の成長、重さ
新生児の脳の重量は平均350gで、成人の脳の平均重量は1,300gである。
2~3歳にかけて重量はすでに1,000gを超えてしまう。

「三つ子の魂、百まで」と言われる由縁です。

ヒトは、4つ足から直立して、2足歩行をするようになり、骨盤が狭くなり、子供を小さく生む必要が出てきました。 脳が、頭がデカすぎると、産道から出てこれなくなりますので。

神経ネットワークの完成
その後、シナプスを介して、ニューロン(神経)とニューロンをつなぐネットワークが、網目状に貼り巡らされていき、そして、このネットワークは、5歳にしてすでに完成してしまうのです。

この頃までには、「脳の配線」は、大人の脳より「フルスペック」状態になります。

「刈り込み」がはじまる
そして、刈り込み(神経の剪定)がはじまり、10歳を過ぎるころまでには完了する。
刈り込みとは、使用される「神経経路」は残り、使用されない経路は消えていく状態になるのです。

例えば、オオカミに育てられた子供は言語を習得できなくなるのもこのせいですし、目も生後塞いでいれば見えなくなるでしょう。

10歳を過ぎると成人の脳との差がなくなってくる
この10歳という年齢は、脳の発達上、一つの臨界点となりますので、それまでに身に付いた言語や、非言語的なジェスチャーが、一生の間の基本となることが知られています。

それゆえ重度の発達障害を抱えた児童の臨床で言えば、小学校中学年前に基本的な身辺自立の課題を終えておかないと、それ以後に習得するのは非常に困難となる。

脳の発達が臨界点を超える前の早い時期に障害を発見して、矯正すれば、症状は改善される場合が有るのです。

近年の日本における障害児の軽症化は、1970年以来の「1歳6ヵ月児健診」と、それにもとづく早期療育の成果が大きく影響しているに違いないと言われています。

例として、
Microsoft社の創始者「ビル・ゲイツ」氏は、ASD(自閉症スペクトラム症)ですが、ご両親が早くから、それに気が付き、人と触れ合う集団などに、彼を多く置いたと言われています。

 

2)神経伝達物質の役割

発達障害は、脳の中枢神経系の発育がなんらかの原因・理由で損なわれ、神経伝達物質として働く、前頭葉のドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンの代謝が障害されたり、領域間の神経のネットワークコネクションが弱であったりすることで様々の症状が起こるとされる。特に、社会性、協調性、感情のコントロールなどがアンバランスになり、不適応が起こる。

最近では、幼少時から頻繁に不適応が発生していると、心療内科など医療機関を受診することが多いが、発達障害は知的遅れを伴わないことがあり、大人になるまで「ちょっと変わった人」と思われるだけで、自他共に、気付かれないことが多いのです。

脳の大まかな機能的な部分は、大体同じだが、「配線」と「特性」が、人それぞれ違うのです。正確には、神経伝達物質による情報の伝達に、異常が発生する状態。

早期に対策すれば症状は改善されるが、発達障害は、脳機能の発達が関係する生まれつきの障害で、根本的に治るものでないとしたら、「脳の特性」として捉えた方が良いのではないかと思います。

現実に、このような人間がたくさん居るのが、理解できたら、区別する必要は有りますが、差別をしないように、社会の中で認める必要があると思います。

現に、「東京大学」では、「アスペルガー症候群(ASD:自閉症スペクトラム)」の学生が、かなりの数が居るそうで、学内に医療的なバックアップ体制が進んでいる様です。

 

3)本当に障害なのか? という部分も有ります。

人類の進化の過程で、狩猟・採集生活をしていた頃、「多動性」の特徴を持っていたADHDタイプの人類は狩りの成功率が高く、本能的に警戒心が高く敵から身や家族を守ることに優れており、生存競争上、有利である「優れた人」に分類できるものであったと指摘する意見があり、人類の進化の過程では、多数を占めていたのでしょうか。やがて、農耕が発達して集団で生活する様に生活が変化してきましたが、集団で生活するようになると、逆にADHDタイプの人間は疎まれるようになったのか?

元々、ADHDタイプの人間が多数を占めていたが、集団で生活するようになり、それが進化して、今の人間の様に変化したのか?

「障害」と簡単に言いますが、それが多勢に無勢を占めると、「正常」になりますので、何とも言えない部分でもあります。

 

4)人間とチンパンジーの遺伝子の違いは、わずか2%しか有りません。

「生命の大躍進」で云えば、猿から、二足歩行の類人猿、ホモサピエンス(現在の人間)に進化した過程で、何が影響したのか、遺伝子か、環境か、ハッキリ分かっていませんが、確実にDNAレベルで変化が起こっている事は確かです。

猿よりもっと前の恐竜が繁栄していた時代の人間の祖先、ネズミが、卵から、胎盤を持った哺乳類に進化したのも、ネズミさんの時代に、「レトロウイルス」が、蔓延して、そのレトロウイルスの遺伝子がネズミさんに取り込まれて、お腹の中で子供を育てる機能(胎盤)が宿ったそうです。これは日本の研究者がレトロウイルスのゲノムを解析していて、人間の胎盤を作るゲノムが同じな事を突き止めたそうです。

ウイルスが人間の細胞に侵入する仕方をちょっと勉強すれば分かります。もう一つ、人間の母親の胎盤の機能は分かりますよね。 お母さんの中に、もう一人の人間が居るのですから、胎盤が有るから、赤ちゃんが、異物としてではなく独立した存在として、お腹の中に居られる仕組みです。

ですので、発達障害と云うより、遺伝的に脳の特性の違う、このような人間が、多くなれば、どっちが普通の人間か? 逆転する場合もあるのです。

 

次のページは、発達障害には、どんな種類があるの? です。

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