【書籍紹介】自分の「異常性」に気づかない人たち: 病識と否認の心理

本日の書籍紹介は、”自分の「異常性」に気づかない人たち”: 病識と否認の心理。
西多晶規(にしだ まさき)著 精神科医、早稲田大学准教授。

この先生の著書を拝読するのは、今回初めてですが、非常に興味深いものがありました。

私は、医者ではありませんので、臨床経験など一切ありませんが、精神科の先生が、勉強されてきた内容は、外科や内科の先生と違い、色々な「患者」と言動・行動・物の考え方などを診ながら向き合って、経験を積んできたたまものだと思います。

しかし、発達障害、人格障害、愛着障害などが記載された書籍を100冊以上読んでいると、私の知識レベルでもかなり理解できるようになっています。

決して、「精神科医」に対抗するつもりではありませんのあしからず。

自分の「異常性」に気づかない人たち: 病識と否認の心理

この書籍は、患者と向き合った記録の様な書き方で、書いているので、精神科医が、患者と、どの様に向き合い、どのような会話をしていて、そして何より先生や患者の心の動きまで、記載されていますので、大変、興味深いのです。

こんな書籍は、初めて読みましたが、しかし、こうも思いました。

<精神科医の場合>
患者が、精神科にやって来る場合、自分で来る場合、周りにちょっと「おかしい」と言われてくる場合、完全に危ない(自殺を含めた行為をしそうだから)場合など、そこから初めて患者と対峙して診断、治療する訳です。

<私の場合は>
明らかな「総合失調症」は経験ありませんが、素人ながら、「患者」になるかもしれない相手(発達障害、人格障害、愛着障害)と日々、会社などで一緒に生活していますので、どんな言動をして、どんな行動をしているか、目の当たりにしていますので、病院の中で患者さんに問診しているよりは、はるかに対象者の行動、情報を保有しています。

<何が言いたいのかと云えば>
「患者」は病院で先生の問診時に自分の事を、本当の事を隠したいでしょうし、本当の事を中々言わないでしょうが、私の場合は、そばに居ますので、対象者の言動だけでなく、その人の周りの人間の評価も、つぶさに分かります。

外科や内科と違い、疾病(しっぺい)の内容まで詳細に知っていれば、ある意味、病院で患者に問診する精神科の先生よりも、はるかに対象者の様子、情報を把握できている状態にあるように思います。

精神科医では有りませんので、診断することは無いですが、世の中には、重い障害では無くても、グレーな状態の脳の障害を持って生きている方が、実に多いという事が、よくわかります。

精神科医が良く言うのが、「自分が困っていなければ障害でない」と云いますが、周りの人が明らかに困っている場合も、障害ではないのでしょうか? ここが一番問題なのですが。。。

発達障害、人格障害、愛着障害などを調べると、人間の「性格」とは違う、特性がにじみ出てどんな症状の障害に近いのかが見えてきます。

「変な奴だ!」だけでは、決して済まされないグレーな状態の脳の障害を持った人間が、沢山いる事が分かるようになりますので、「悪党」扱いせずに、生後の養育環境まで、折に触れ、親類、知人まで探り当ててゆくと、この様な状況になった経緯が分かってきた時点で、調査を止めます。

その会社に報告することもしませんし、会社もおかしい事は知っているが、どんな障害か?まで、知ろうとしませんので、どんなに、仕事・業務に支障が出ていようが、会社が、本人に何も言わない以上、私の出る幕ではありませんので、黙って静観しているだけです。

もちろん、この様な障害は、遺伝的な要素も十分ありますが、生後の「養育環境が劣悪」な場合に一番影響が有り、脳が成長してゆく過程で、脳の編成が、普通でなくなるのでしょう。

モンスターを生み出さないようにするには

「脳」に影響を与える環境、要素は、「遺伝的要素」、「生後の養育環境」、「成人するまでの友人環境」も影響を受ける要素に十分なり得るのではないかと思います。

人生で、上手くいっている時は、症状が出なくても、上手く行かなくなり、ストレスが溜まり、それがあふれ出て、スイッチが入り、体や脳が変調をきたす場合もあるでしょう。

しかし、悲しいのは、自分の「病識」という概念が、自分の「脳」ですので、「総合失調症」などと同じように、どのような問題が起きているのか、自分で「認識」できない場合が多いのではないでしょうか。 例え、分析できても、自分で治すことなど不可能でしょう。

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