【書籍紹介】人体 神秘の巨大ネットワーク 臓器たちは語り合う (NHK出版新書)

本日の書籍紹介は、人体 神秘の巨大ネットワーク 臓器たちは語り合う (NHK出版新書)です。

この書籍は、NHKスペシャル シリーズ ”人体 神秘の巨大ネットワーク”という番組で、テレビ放映していたものを書籍にまとめたものです。

人間って、自分の体の事を分かっている様で、ほぼ、何も知りません。

私の場合、この番組を観ながら、ノートにメモを取り、一部まとめていましたが、書籍が出版されましたので、あらどうしようです。今度は、書籍をノートにまとめるべきか。。。?

このシリーズは現在、シリーズ人体Ⅱ「遺伝子」第2集の放映まで来ていて、「人体Ⅱ」は、「遺伝子」のお話になっていて、大変興味深い内容になっています。

人の遺伝子のDNAの98%は、ジャンクDNAだと言われていますが、98%のDNAを解析すると、その人のモンタージュ写真が作れるようです。

シリーズを通して、山中伸弥教授が出演されていていますが、先生が「私たちが医学生の頃は、何を学んでいたんでしょうね」と云うくらい、医学が進歩して、今まで分からなかった人体の神秘について解明が進んでいる様です。

脳の血管の仕組み
人体は、本当に巨大ネットワークなのですが、主な伝送経路は血管で、例えば、脳内の血管だけは、他とは違うのです。「血液脳関門」と呼ばれる仕組みがあり、脳内の血管の場合、メッセージを運ぶための物質を通常、他の臓器などの場所では、血液は漏れて伝わる様にできていますが、脳の場合は、ある特定の物質しか通過できません。

血管の中の「メッセージ物質」が、脳内の「グリア細胞」間に漏れると大変なことになります。

なぜか?
脳は、ニューロン(神経細胞)とニューロンの接続部分に「シナプス」を持っていますので、単にニューロン同志で、ダイレクトに電気信号(イオン)が流れるのではなく、シナプスの間隙から「神経伝達物質」を放出して、次のニューロンに信号を送っていますので、「メッセージ物質」が脳内のグリア細胞に漏れると、「神経伝達物質」と間違えてしまうので絶対にまずいのです。 誤動作を起こしてしまいます。

この「血液脳関門」と呼ばれる仕組も、以前は、分からなかった仕組みです。

この「人体のネットワーク」の中で、一体何が起こっているのか?

読まなくても生きてゆけますが、好奇心のある方は、お勧めの一冊です!!

– 目 次 –
第1章 人体は神秘の巨大ネットワークである
第2章 腎臓
第3章 脂肪・筋肉
第4章 骨
第5章 腸
第6章 ネットワークと病気
第7章 ネットワークのさらに奥へ
第8章 脳
第9章 生命誕生
第10章 健康長寿
————————————————————-

人体の不思議と、さらに人工知能(AI)の違いについても考えると、人体の巨大ネットワークの仕組みを知ってしまうと、人工知能(AI)なんて、まだ「屁」みたいなものです。

人間の体は、受精卵から、自己増殖して、細胞どうしが、「メッセージ物質」を出し合い、ネットワークを通して、連絡を取り合い、最初は心臓から体の中に臓器を作ってゆきます。

体をコントロール(制御)しているのは、脳だけではありません。「臓器」同志が連絡をとりながら、人体を維持しています。

ヒトは、五感を使い、脳に入力して、体という出力装置で動いています。脳だけでは意識も無いのです。

もし、精巧なアンドロイドが作られても、ヒトの様に「動的平衡」を保つ事は、できないのです。 ある一部の細胞を除き、ヒトの細胞は、分子レベルで云えば、常に入れ替わっているのです。

■生物と無生物の違い。。。分子生物学者の福岡伸一先生曰く、「動的平衡としての生命体

■人と動物の違い。。。。。「宗教」や「貨幣」など「幻想」を信じる心が有るか。

さて、人工知能(AI)で云えば、
・アンドロイドの体には、センサーは取り付けられるが、「動的平衡」は無いのです。自己増殖する事もできません。作った時のままです。 金属疲労を起こすだけです。

・「幻想」を信じる心はプログラムすれば、何とかなると思いますが、「自己意識」を発生させることができないでしょう。

人工知能(AI)は、ある部分のみは、人間を越えれらるのでしょうが、人間をすべて超えるのは、数十年経っても不可能だという事が、神秘の人体について知れば思い知るでしょう。

人工知能(AI)を知りたければ、神秘の人体を、「人間って何だ?」を、知らないと、人工知能を語っても、意味が無いでしょう。

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