【書籍紹介】 パパは脳研究者〜子どもを育てる脳科学  池谷 裕二 (著)

本日の書籍紹介は、パパは脳研究者〜子どもを育てる脳科学  池谷 裕二 (著)です。

池谷先生は、東京大学薬学部教授ですが、脳科学についても、詳しく、いつも、世界中の論文を飲みながら読んでいるそうです。 そうですか、子供ができたんですね。

私が、2007年に、初めて「進化しすぎた脳」を読んでから、先生のほとんどの著書を読んでいますが、分かりやすく、面白いのです。

例えば、医学部の学生が、1年間、「大脳生理学」の講義を受けたとしても、多分、この「進化しすぎた脳」に、分かりやすさで云えば、かなわないでしょう。 特に、脳の一時記憶装置「海馬」のお話は最高です。

脳科学」というと、とてつもなく難しいと思うでしょうが、先生の書籍から読み始めると、興味が続きます。 「自分は何者なのか?」という思いや疑問が、少しでもあれば興味が湧くのではないでしょうか。

脳はどのような仕組みで動ているのか?
心理学のお勉強をする前に、読んでおいた方が良いでしょう。 なぜなら、こんな「心理、現象」になる。。。と言う心理学の前に、なぜ、脳は、こんな心理を作り出すのか、という事が分からないと、?マークが増大するだけで、根本的な所が、抜け落ちます。

人間は、すべて、自分の意志で行動していると思っていたら、大きな間違いで、「潜在意識」、「脳内神経物質」の影響を多々受けて行動しているのです。
脳に使われているエネルギー量をみても、75%が無意識、5%が意識、20%が睡眠に使われています。

パパは脳研究者〜子どもを育てる脳科学  池谷 裕二 (著)です。

目次が、とても面白いのです。

~1歳 赤ちゃんの脳はパパよりかしこい!
~2歳 「自分」が生まれて「あなた」がわかる
~3歳 体で、言葉で、コミュニケーション
~4歳 独り立ちしてなりたい自分へ

こんな感じで、年齢単位、数か月単位に、成長過程で各章が分かれています。
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私などは、7つ違いで、女の子を2人育てましたので、書いてあることが、とても面白いと云うか懐かしいのです。 先生も、おしめの交換、お風呂、寝かしつけと、ちゃんと面倒を見る方ですので、自分がしていたことを思い出します。

2人とも、寝る前には、絵本を読んで、寝かしつけていました。お陰で「千と千尋の神隠し」などは、何百回読んだか。。。。フレーズを暗記していました。

■今でも、女の子が可愛いのです。

父親は、お母さんと違い、子供が生まれてすぐに、「オキシトシン」と云う愛情ホルモンは、分泌されませんが、面倒を見て、触れ合っている内に、分泌されるようです。

オキシトシンの働き
脳下垂体から、出産時、分泌されて、子宮を収縮させて分娩を即す、つまり筋肉を収縮させる作用があるのですが、このオキシトシンの流れを調査すると、「脳」内にも、配線があり、脳内にも分泌されている事を発見したそうです。「オキシトシン」は、筋肉を収縮させる作用の他に、もう一つに「愛情」を育てることが分かっていましたが、更に、相反する「攻撃性」も同時に発生させている事が分かったそうです。

ですので、子育てを手伝わない「クソ旦那」に辛く当たるようになるのです。母は強しと云うのは「オキシトシン」のせいですので、性格が変わった訳では無いのです。

■まだ、歩けない1歳未満の幼児でも、人の「目」をちゃんと見ているのです。

先日、仕事帰りのバスの中で、斜め前にお母さんにだっこされた可愛い赤ちゃんと、目を合わせてしまい、人見知りしない子で、ニコッと笑ってくれましたので、反応を見ていましたが、瞬く、視線を外すと、「あー!」と声を出して、私に、こっちを向いてと、なんと催促するのです!マスクをしていてもです。

■大人の「人見知り」と幼児の「人見知り」は違う

諸説ありますが、人見知りをするのは、お母さんと、別な人との区別がつくようになると、母親以外の人の視線が怖くなるのです。 まだ、「母子一体」状態で、母親は自分の物だと思っているのです。 段々と「母子分離」ができるようになり、自分と母親と違うのだと感じるのは、まだ先です。

幼少期、「養育環境が悪い」場合、「母子分離」がうまくできなかった子が大人になって、「困った子ちゃん」、「かまって子ちゃん」になる場合があります。
参照記事
今年、一番面白かった、他人のブログ記事。。「察してほしいの取扱説明書」。もう「最高傑作」です。

よく、大人になっても、「人見知りで。。。」と言いますが、「人見知り」は、幼児期の子に使う言葉で、大人や青年の場合は、「人見知り」ではなく、「情緒不安定」でしょう。

■子供の脳の成長に合わせた、脳の仕組みの変化を面白く記載されています。

いずれにしても、脳科学的に書いていますので、ある意味、論理的な男の目線で書かれていて、母親の子育ての辛さとは、ほぼ、関係ないお話です。

子供が生まれて、これから子育てをする両親、保育園、幼稚園の先生にも、読んでほしい書籍です。

教育機関の勤める先生たちは、児童心理学を学んでいるにも関わらず、大人目線で子供を見ている様な所が、しばしば感じられます。 もっと、子供の脳の成長に合わせた、きめ細かい教育が必要ではと、思うような言動が、先生から漏れ聞こえます。

先生たちは、学校で「児童心理学」は学んでいるが、困ったことに脳の成長過程に伴う、「脳機能」の発達状態を何も分かっていないのです。

人は、生まれた時が、大脳の「脳神経細胞(ニューロン)」が最大です。 3歳、4歳くらいまで、刈り込みされて少なくなり、それ以降は、ほぼ一定です。

脳の情報伝達は、イオン電子で、ダイレクトに信号が伝わらないように「シナプス」を介して、情報が伝達されているように出来ています。

コンピューターの仕組みは、さて置いて自分の頭(脳)の仕組みくらいは、ちゃんと認識できるようにしておきましょう。

池谷先生の書籍は、読みやすいので、脳のお勉強には、一番です。

■進化しすぎた脳

■脳はなにかと言い訳する

■脳には妙なクセがある

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