本日の話題は、追悼 デヴィッド・グレーバー です。
2020年9月2日、アメリカの文化人類学者で、 アナキスト・アクティヴィストの「デヴィッド・グレーバー」が、滞在先のイタリア・ヴェネツィアで急逝した。
昔の話をすれば、
フランスの社会人類学者、民族学者 「クロード・レヴィ=ストロース」が亡くなったのが、2009年10月30日、その後、書店で追悼の書籍が目に留まり、初めて「人類学」というジャンルに興味を持ち、書籍を手にしました。
私の場合、この「人類学」というジャンル、自然人類学、文化人類学(社会人類学)、更に言語学や考古学、民俗学や民族学、芸能も包括するのですが、どちらかと云えば、生物学的特性について研究対象とする「自然人類学」の方が好みですが、文化人類学も大切です。
「デヴィッド・グレーバー」と「クロード・レヴィ=ストロース」はどちらかと云うと、「ジャレド・ダイアモンド(進化生物学・生物地理学)」博士の様な自然人類学と云うより、文化人類学(社会人類学)の巨匠です。
「ジャレド・ダイアモンド」博士の著書も、興味深い内容の事柄が、たくさん記載されています。 ホモサピエンス(人類)が、どうして生き残ってこられたのか?
1.「デヴィッド・グレーバー」の著作
さて、書籍を読む前に、亡くなってしまいましたが、この人は、何者なのか?
亡くなる前に、なぜ、彼の書籍を見つけられなかったのだろうと、悔やんでいましたが、今回も、彼の「ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論」と云う書籍を見つけて、読もうと思っていた矢先の出来事でした。
この「クソどうでもいい仕事の理論」というタイトルが、妙に気になって居ました。
そう、このみんなしている「クソどうでもいい仕事」です。
最近の著書を上げておきます。
私もこれから読んでみようと考えている書籍ですので感想は無しです。
▮民主主義の非西洋起源について
▮ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論
▮負債論 貨幣と暴力の5000年
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2.「クロード・レヴィ=ストロース」の著作
まず、レヴィ・ストロース氏は、「構造主義」の代表的な思想家です。
構造主義とは、狭義には、1960年代に登場し主にフランスで発展していった20世紀の現代思想の一つです。
時間によって生じる出来事を縦に沿ってではなく横から見る。レヴィ・ストロースは『野生の思考』でサルトルに反論。『構造人類学』における各国民、民族、種族の構造は同じで、ただ本性の差異を有するだけの平等性を強調。
「未開人」には未開人の本性があり、フランス人にはフランス人の本性があり、本性の相違はあっても、それは程度の相違ではない、とする。
「10人に一人は変なのがいる」 という発言。構造主義的観点からいえば、それは排外の論理、差別である。なぜなら構造主義によると、地上にあるものは差異にすぎないからである。
「サルトル」の実存主義は「主体偏重の思想である」と批判したのですが、分かりやすく言えば、ヨーロッパの近代国家の人間達が、一番優れているのではなく、未開の人達と、何も本質的な部分は変らないと主張したのです。
更に、ミシェル・フーコー(思想家)、ジャック・ラカン(精神科医)、サルトル(哲学者)など、この時代の代表的な人物と出会えたのも、レヴィ・ストロース氏の著書のおかげなのです。
このように、1冊の書籍から、色々なジャンルの「知の巨人」たちの知性を垣間見ることができるのですが、私の「知性」は、ままだ、底辺を這っています。
「レヴィ・ストロース氏」と、「構造主義」を学ぶなら、まずは、下記の4冊を紹介します。
ある程度の読解力と知性と認知能力が無いと、読んでも分かりませんので。。。。まずは入門書からです。
▮野生の思考
▮悲しき熱帯1,2
▮レヴィ=ストロース入門
▮はじめての構造主義
私の好きな「自然人類学」系の書籍も沢山あります。
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