【書籍紹介】 脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき 毛内 拡(著)

2020年12月26日、
本日の書籍紹介は、脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき

毛内 拡(著) です。

「脳科学」関連の書籍を読むようになって、人工知能などがどんどん進歩してきていますが、やはり、脳の機能は謎だらけで、「脳細胞とシナプス」の研究は進んでいるが、脳の大部分を占める「グリア細胞」など、なにも分かっていない部分が沢山あることが理解できるのです。

本書は、「脳細胞(ニューロン)」の仕組みと言うより、それ以外のグリア細胞周りの仕組みが、よく分かる1冊ではないでしょうか。 脳に付いては、まだ解明されていない部分がたくさんあるのです。

人工知能(AI)が、人間を超えられるかは、これが解明されてからでしょう。AIは仕組みを似せて作ろうとしていますが、似せようにも仕組みがまだ解明されていませんので。

計算では、人間に勝てるでしょうが、人間独特の「闇」?を抱える様になるのは、まだまだ、遠い先の話でしょう。  人工知能は「妄想」できないのです。

まだ不明な事
▮脳の各部品の機能と連携(主に、前頭前野、海馬、扁桃体、側坐核、視床下部など)
▮人間らしい感情、情動が、湧いてくる仕組み
▮脳がどのように進化してきたのかと云う不思議
▮卵子と精子が合体して、生命が誕生するが、その中で、頭のなかで「脳細胞(ニューロン)」は、どのように編成されて、いつ、どのくらいの年齢までに、人間らしく振る舞えるように、編成・成長するのか。

▮脳の障害で云えば、発達障害、人格障害、愛着障害などの障害は、生まれ付きの障害と生後の養育環境が原因でおかしくなるのは、どうしてなのか、どんな影響が作用するのか、どんな障害なのか。

人間社会の「闇」とは
脳の機能だけに留まらず、人間社会の「」。。。「闇」というのは嫌ですので、闇とは言いません。

ヒトの頭の中は誰にも分からないのは、当たり前の話で、分からないからと言って「闇」と言いますが、私は闇と言わないようにしています。

何か恐ろしい物の様に感じるから、闇というのでしょうが、「お化け」より、遥かに怖いのは人間ですので、それは間違いないでしょう。

野生動物が、すぐに襲いかかって来るからと言って、「闇」をかかえていると言わないでしょう。分かりやすく云えば、人間は「羊の皮」をかぶっていている事ができるのです。騙す能を持っているのです。そして、いつでもその皮を脱ぎ捨てる事ができるのです。

人間も所詮、動物ですが、厄介なのは、知性や理性を一定に保っているのではなく、有したり、なくなったり、自由に出し入れできるのです。だから、ただの動物より始末が悪いだけです。 これって闇ではないでしょう。普通でしょう。

ホモサピエンスが栄えた理由の一つに、「妄想」、「幻想」を信じることができるからです。しかし、人によって、それを裏切られることがあり、信じている妄想が、裏切られたときに「闇」と言っているだけです。

▮唯一、「妄想」を信じることのできる人間の宿命なのです。

このように、脳と云う、一つのテーマでも、どんどんと興味の範囲が広がっていゆくのです。ですので、一冊読んだら終わりではなく、物事は、色々なことに必ず繋がっているのです。そこが面白いところで、探求してゆきたい気持ちになります。 何より、知りたいと云う「好奇心」がなせる技でしょう。

■脳を司る「脳」 毛内 拡(著)

目次
プロローグ 「生きている」とはどういうことか
第1章 情報伝達の基本、ニューロンのはたらき―コンピュータのように速くて精密なメカニズム
第2章 「見えない脳のはたらき」を“視る”方法―脳研究はどのように発展してきたか
第3章 脳の「すきま」が気分を決める?―細胞外スペースは脳の“モード”の調整役
第4章 脳の中を流れる「水」が掃除をしている?―脳脊髄液と認知症の意外な関係
第5章 脳はシナプス以外でも“会話”している?―ワイヤレスな情報伝達「細胞外電場」
第6章 頭が良いとはどういうことか?―「知性」の進化の鍵を握るアストロサイト
エピローグ 「こころのはたらき」を解き明かす鍵―変化し続ける脳内環境が生み出すもの
———————————————–

第1章から第1章は基本的なことが書かれていますので、知識のある方は読み飛ばしてもいいよと記載されていますが、復習の為に読んでおいた方が良いでしょう。

▮問題は、第3章からで、第二の脳と言われているグリア細胞についての新しい見解です。

関連書籍として、「もうひとつの脳」 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」を読んだことが事が有りますので、ニューロン以外の機能に付いては驚きませんが、現在まで、ニューロンに関する研究は、かなり進んでいますが、このニューロン以外の脳の構成部品のグリア細胞に関す研究は百年くらい遅れていると言われています。

▮頭の中の「脳」は主に、神経細胞(ニューロン)とグリア細胞(神経膠細胞)の2種類の細胞で構成させています。

その配分は、グリア細胞が約90%、神経細胞は約10%程度です。
「脳細胞(ニューロン)」や「シナプス」をコントロールしているのは、「グリア細胞」ではないかと、人間の精神活動にも大きく関係していて、「記憶」や「意識・無意識」を制御する仕組みを有している様ですので、ニューロンやシナプスだけでは説明のつかない、いままで謎の部分が、解明されつつあります。

本書籍では、「アストロサイト」などのグリア細胞の働き、体のリンパ系を持たない脳は老廃物をいつどうのように排出する仕組みを持っているのか、脳細胞の隙間に関する機能、人工知能には無い、人間らしい機能つまり、気分、感情、情動、怒り、悲しみなど、どのように発生するのか、解き明かす、鍵が、このニューロンとシナプス以外の脳の部品に隠されているのではないかと云う、考察が記載されています。

もう一つ、脳は、シナプスによる情報伝達以外に、「ワイヤレスネットワーク」を持っているのかもしれません。

脳のシナプスの“すき間”では何が起きているのか
局在するたんぱく質からシナプス間隙の役割を明らかに

・管理人のブクログ
https://booklog.jp/users/step01hy

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