【書籍紹介】 「一人で生きる」が当たり前になる社会 荒川和久(著)、中野信子(著)

2021-03-19、
本日の書籍紹介は、「一人で生きる」が当たり前になる社会 荒川和久(著)、中野信子(著)です。

スタバに十数年通う親父なのですが、当然、女子が多い職場なのですが、もう、当時、お店で、私に愛想を振りまいていた娘たちも、大学を卒業し、就職して、結婚して子が生まれ、チビを連れて、お店に来る時代まで経ってしまいました。 中には3人のおチビちゃんが居る子もスタバで元気に働いています。 そうかと思えば、出会ったのは20代で、なかには40歳を超えても「ソロ(シングル)」の娘もボチボチ出てきました。 「一生、一人で生きろ、無理!」と言いそうになり、グッと、そこを堪えるのでした。

いい子なのに、なんで結婚できないのだろう? と思うのです。

更に、スタバの社員の中で、仕事はできるのに、出世できる娘とできない子が居て、どうしてかな?と考えると、当初、スタバの人事がダメなのかと思うこともありましたが、どうも、そうではなく、やはり本人に問題があるようでした。

このように、仕事ができる子なのに、なんで出世(昇進)ができない、とか、いい子なのに。

このように、何かが欠けていると、うまくゆかないのかと思うのですが、では、旨く、結婚して、世間的には普通の人生を送っている子と何が違うのだろうかと考えてしまいます。

仕事と結婚は、別の話ですが、人とうまくやってゆけるかどうかは、ほぼ、同じなのです。

もちろん、今回の話の流れで云えば、今の時代、結婚しない選択をしている人もいるでしょうが、私の見ている限り、結婚したい意思もあるし、別に、しないを選択している訳では無いのです。

人は、他人を変えようとしても、無理ですよね。 自分を変化させなければ、うまくゆかないことが積み重なってゆくばかりです。

世の中、「ダイバーシティ(多様性)」と口では言いますが、差別、偏見、いじめ、虐待(VD)は、頭の配線のおかしい奴がたくさんいますので、問題は解消されません。

多様性も大事ですが、個々人の中では、柔軟性が大事で、SNSの中で「妬み、嫉み、僻み」を隠して、他人を叩くのが大人気です。

生き物により、色々な生存パターンがあるのです。

■動物学的には、
・チンパンジーは、「乱婚型」 :従って、父親が、誰だかわからないが、集団で育てる。
・ゴリラは、「一夫多婦制(ハーレム)」 :オスは、どの子供も平等に扱う。
・ひとは、「一夫一婦制」        :一部、乱婚もハーレムもあり。
「睾丸」の大きさの順番は?
当然、「精子間競争」の激しいチンパンジーが一番で、ヒト、ゴリラの順に小さくなります。

・つがいで子育てしない動物
ヒョウ、ゾウ、クマは、交尾をするが、基本、オスはシングルで交尾後は、去ってゆく。子育てのためにつがいを作らない動物もいます。ゾウはメスの集団で子育て。

・オスは、生殖によるコストは、「精子」のみ。 メスは、子育てまでありコストが高い。
オスを羨ましく思うかもしれないが、だが、弱いオスは、交尾さえもできない。強いオスのみが生殖可能。

■人類学的に見れば、大昔は、人も、本当は「一夫一婦制」ではなく、「乱婚」ではないでしょうか。

人類学上は、農耕が始まり、集団生活をするようになり「社会的に強制された一夫一婦制に移行した」のではないかと言われています。

こんな研究結果もあります。
人間の一夫一婦制、理由は「真実の愛」でなく細菌 研究

その訳は
先史時代の「狩猟採集民」が農耕を行うために定住生活をするようになった後、集団で暮らす人々の中で「性感染症」が発生して広まった事態を考察した。

野放し状態のままでは、性感染症はまん延し、個人の生殖能力と集団全体の繁殖率に悪影響を及ぼす恐れがある。そして、人口の減少により、性行動の見直しを余儀なくされ、その結果として社会的な道徳観が形成されることが考えられる。

この本は、大きく2部構成としました。

・前半(第1〜4章)は、
独身者(ソロ)と既婚者のそれぞれの生き方や幸せ、「孤独」という「個人」にまつわることについて。
・後半(第5〜7章)は、
視点を少しずつ個人から社会全体のほうに転じ、ソロと集団、多様性と個性といった社会的なテーマに移行するという流れになっています。

目次
赤くしてある部分の文章は特に面白い箇所です。
第1章 ソロ社会化する日本
日本は高齢者よりも独身者が多い「独身国家」になる
□300万人の日本人男性は、結婚相手が見つからない
□独身男女の住むエリアの壁――「港区女子」と「足立区男子」は出会えるのか?
一人でいたい人は4割、他者と一緒にいたい人は6割
1歳半までの愛着関係が人づきあいを左右する?
□経済活動としての結婚、搾取手段としての「皆婚主義」
□家族市場の衰退、「ソロ活市場」の拡大
□ソロ男の外食費は、一家族分の外食費の2倍近い!

第2章 孤独とは悪いことなのか?
□孤独はお酒やたばこと同じくらい「健康を害する」?
□癒やしの行為としての「孤食」
□「ひとり飯」はかわいそうなのか?
孤独には、「選択的孤独」と「排除による孤独」の2つがある
□友だちの数が可視化されて、孤独を増進するSNS
DVされても離れられないーー「認知的不協和」の罠
□結婚後5年以内に愛が冷める理由

第3章 ソロの幸せ、既婚者の幸せ
□ソロ女は、徹底的に「愛よりお金」
□「いつかは結婚できるはず」――ソロ男はロマンティスト
□男性化する「ソロ女」
□ソロ男・ソロ女は、「有能な自分」しか肯定できない
□「インスタ映え」でわかる自己肯定感の高さ
「男性は恋愛」「女性は仕事」が自己肯定感の判断基準
□「幸せ」を定義することはなぜ難しいのか

□欠落感を埋めて幸せになるための「エモ消費」

第4章 恋愛強者と恋愛弱者の生存戦略
□30年前から変わらない「恋愛強者3割の法則」
□自分と近い組み合わせの「恋愛同類婚」が約半数
結婚は「父性と母性」を持たないと成り立たない
□亭主関白な夫は、母性が豊富!?
「思いやりの欠如を金で補えるか」問題
□結局、女性の容姿と男性の経済力はトレードオフなのか?
□マッチングアプリは恋愛弱者を救えない!?
これからは、趣味としての結婚か、経済活動としての結婚か
□「結婚する人・しない人の共存」が子育てしやすい社会の鍵

第5章 ソロ化と集団化の境界線
自分で自分に呪いをかける「ステレオタイプ脅威」の怖さ
□オタク=「犯罪者」? なぜ根拠なきステレオタイプが量産されるのか
□属性vs属性 個人より共同体の意思が優先される危険性
実は「同調圧力」が高いアメリカーー人とつながれないと落伍者になる国
個人より社会が優先される欧米、江戸時代からソロ文化の日本
□ソロ化と集団化の境界は、状況によって変化する

第6章 自分とは何かーー一人の人間の多様性
「ステレオタイプ脅威」を払拭するのは至難の業
□目の前にある現金1000万円を総取りするか、分け合うか
□なぜみんな、「スタバでMac」なのか?
□個性を求めると、かえって人と同じになってしまう?
「自分とは何か」という問いと、一人の人間の中の多様性

第7章 世の中を動かす「感情主義」のメカニズム
□誹謗中傷がもはや「快楽」になっている?
「叩くという快楽」にふける「正義中毒者」たち
□他人を叩く快感――「シャーデンフロイデ」
「共感でつながるべき」という勘違い
□感情よりも理屈よりも、まず環境を変えよ

終章 「withコロナ時代」の生き方を考える
□「コロナ離婚」の増加が意味するもの
□なぜ、オンラインミーティングはやりにくいのか
□マスク買い占めに見る、人間の本質の変わらなさ
□ネガティブな感情の拡散に冒されない
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追記
あと1回で終了しますが、NHKの「金曜日のソロたちへ」という番組が面白いのです。

金曜日のソロたちへ

毎回、各3名のひとり暮らし(ソロ)の部屋に定点カメラを設置し、それぞれの夜を拝見する番組なのです。

最後に、

読んでいて、ちょっと難しい「社会学」関連の書籍とは違い、対談形式で話をしている内容ですので、難しいことは考える暇もないのですが、面白いと思うのは、なぜでしょうか。

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