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【面白記事】 「ゆるい大企業」を去る若手たち。ホワイトすぎて離職?働きやすいのに“不安”な理由

2022-03-31、
本日の面白記事は、新年度になり、今年、大学4年生は、就活に励んでいる事でしょうが、そんな中、「ゆるい大企業」を去る若手たち。ホワイトすぎて離職?働きやすいのに“不安”な理由 (記事元:ビジネスインサイダー)です。

高い倍率を勝ち抜いて大企業に入社した若手社員の間で、早期離職が増えているというという話をよく聞くようになった。

「ゆるい職場」で若手社員の「不安」が高まっているのですが、これは能力のある若手社員のお話で、そうでない若手社員には、ほぼ関係のないお話です。

 

不安と感じるには、入社前の社会活動経験の有無が大きく影響している様で、今回の調査では、「長期のインターン」や「起業や法人設立の経験」など、生徒・学生時代に外の社会とつながる経験をした子達が、この様な不安を抱くのが多い様です。

この入社前の社会活動経験によって、職場や仕事への向き合い方が違うようです。

記事を読むと、面白い事がわかってきます。 大企業に入れた優秀な人材ならではの悩みではないでしょうか。社会活動経験の少ない、普通の学生が卒業して就職しても、こんな悩みは発生しない様に思います。 疑問を感じず、会社に馴染んでしまうか、ただ辞めてしまう。

社会学者の小熊 英二氏によれば、日本の社会は、「大企業型」、「地元型」、「残余型」の3つの類型によってできている。

「大企業型」が約26%、
毎年、賃金が年功序列で上がっていく人たち。大学を出て大企業の正社員や官僚になった人などが代表です。

「地元型」が約36%
地元にとどまっている人。地元の学校を卒業して、農業や自営業、地方公務員、建設業などで働いている人が多いです。

「残余型」が約38%
平成の時代に増加してきたのが、所得も低く人間関係も希薄という「残余型」。都市部の非正規労働者などがその象徴です。

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この3つの類型に分けて、国民を階層構造に分類すると、世の中で起こっていることが、3つの類型では、不満の持ち方が違うでしょうね。

「大企業型」の場合は、日本的経営の特徴は、「終身雇用」「年功序列」「企業内組合」の3点であるが、これが崩れてきているといわれているが、しかし未だに維持されている。

学生に求める人材も、何を学んだかではなく、どの大学に入学できたのか、偏差値でしか評価していない。

 

※日本で、ここ30年間位は、大卒の離職率は、あまり変わっていない。

厚生労働省のデータでは、「大卒就職後3年以内離職率」は、この30年でそれほど変わっていない。30%を超えた1995年から2018年(31.2%)まで24年間は概ね30%前後から35%の間で推移していて、2007年からの11年間にいたってはほぼ横ばいが続いている。これがよく言われる、「新卒は3年で3割が辞める」という定説の根拠となっている。

 

1.多分、ホワイトすぎるのが問題ではないのです。

不安と感じる要素

・従来型の組織の仕組みの中で、ホワイトで余裕が有る分、こんなんで良いの?と思ってしまう。 終身雇用の中では、マラソンの様なもので、ただ、だらだら走っていれば、将来偉くなる的な要素があり、会社に入る前に、有る程度、社会経験を積めば、そう思わない人間にとっては不安に思うのももっともな話です。

就職する前に、色々な社会活動に参加できるようになった事により、「組織とは」というものが見える様になったせいもあるのでは。

・即戦力と言っても、技術職か営業職くらいでしょう。
何でもできると言う事は、何でもできないという事にもなります。
転社する時も、特殊なキャリアでもないと他の会社で通用しない。価値を認めてもらえない。歳をとると、転社しようとしても、難しいのが、そのせいでしょう。

・未だに終身雇用のもと、「キャリア」を積み上げる事を求めていない。
日本の職業は、JOB型の仕事ではなく、その会社でなんでもできる総合職、無難に勤め上げれば、経営幹部になれるが、そこが不確定。

その会社独特の社風の中で、滅私奉公でうまくやった人が上に上がれる。

大企業に入社した「優秀な子たち」は、今の時代は、大きな会社でも普通につぶれる時代ですので、そうなった時にも、自分を最大限に生かせるキャリア、スキルを身につけておかないと「不安」になるのでしょう。

 

2.1つの会社にずっと、しがみ付く必要はない。 

私もIT企業で経営幹部をしていましたが、若い子たちには、引き抜かれるくらいの力が付いて、辞めたくなって、もっと「金」が欲しければ、私の所に交渉しに来なさいと言っていました。

よく「転職」と云うが、職を変えなければ、転職ではないでしょう。「転社」でしょう。

以前、務めていた会社は、IT系の会社ですので、毎日、残業が続き、疲れ果てて、嫌になる若手の社員も沢山いましたが、飲みに連れてゆき、よく言いました「いつ辞めても良いが、どうせ辞めるなら、この会社で、せっかく給料を貰っているのだから、その中で自分のスキルを磨いてから、辞めても遅くはない」と、「楽な職場に云っても、自分のスキルを磨くという考え方が無いと、どこへ行っても同じだ」と。。

私も、御多分に漏れず、ガチガチの「SE」でしたが、ある時、女性の社長に呼ばれて、「あんた、そろそろ、パソコンにしがみついてばかり居ないで、外に出なさい。外の仕事もできる様になりなさい」、「いつまでパソコンにしがみついている気?」と。。。。後で思うのですが、外に出されたことを感謝しています。

もう、当時、本当に営業絡みの仕事は嫌でした。 本当に辞めたいと思いましたが、この理由では、決して止めませんでした。

 

3.大事なことは、社会に出て、組織の中に入っても、仕事はもちろん、その他の事も、自分でちゃんと勉強する、気概、意欲を持っているかです。

つまり、田舎の爺ちゃん、婆ちゃんみたいに、仕事が終わって、家に帰り、風呂に入って、飯食って、テレビやスマホ、パソコンなどで、バカ動画を観て、馬鹿笑いして、糞して寝るだけの生活をし続けても、自分自身に、何も疑問を持たないような、考え方をしているような人間は必要ないと。。。

一見、仕事のスキルと関係ないように考えがちですが、そうではありません。

どんなに専門職であっても、その仕事しかできない「職人」は要らない。 成長が止まらない「エンジニア」が欲しいと、はっきりと言います。

よく医者になろうとする人たちは、「一生、勉強する気概がないとだめ」と言われていますが、これは医者だけではないと思います。 金(給料)をもらって働いている以上は、知識集約型の労働でなくても、必要なことに思います。

公務員になり、言われたことだけ、できれば良いや。。。と考えて、定年まで、給料をもらって、退職してゆく、生活を送れる人、民間企業で、いつ倒産するか、分からない会社に、何も考えず、しがみついている人生を送るか。

人生、選択の連続ですが、あとで困らないように、会社に雇ってもらわなくても、自力で仕事を取って、稼ぐくらいの能力を、「飼い犬」のうちに、身につけておくことも、必要な時代になってきているのではないでしょうか。

就職、就職と選択肢が一つしか無いような考え方しかできないと、一生、「飼い犬」から抜け出すことはできません。

たとえ、「飼い犬」から抜け出せなかったとしても、経営者的な感覚で、常に仕事をしていれば、「飼い犬」のトップの方にのし上がる可能性は、十分にありますよね。

「飼い犬」から、抜け出す野望をもった、若者がたくさんいれば、もっと労働市場も変化するのでしょうが、まあ、今年は、売り手市場ですので、とりあえず、良しとしますか。。

 

これから、増々、知識集約型の高度な情報処理能力が、必要な時代になってきます。

学生の皆さん、「ジェネラリスト」より、「スペシャリスト」を目指して専門分野を在学中に勉強して、将来を目指したほうが、食いぱくれがないように思いますが、いかがでしょうか。

 

若い世代の人たちを「新人類だから…」「ゆとり世代だから…」「Z世代は…」という話は、これまで何度も繰り返されてきた話で、あまり意味がない言い訳です。

人類学的には、今も昔も、ほぼ、変わっていない様に思います。

 

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