【感心した学校】 北海道の普通科・全日制高校に、全国から不登校経験者が集まるのはなぜか?

2022-09-08、
本日のお題は、9月7日は、Appleの新商品発表会だが、そんなことはどうでもいいが、時代が変わっても、しっかり、教育に熱心な学校があるんだ! と感心しましたので紹介します。

2020年度の文部科学省の調査によれば、文部科学省によると年度内に30日以上登校していない全国の小・中学生のうちで「長期欠席者」は約29万人。

北海道の北星学園余市高等学校を紹介します。

1.なぜ、この高校を紹介しようと思ったのか。

時代が変わっても、今の教育制度から、こぼれ落ちた生徒(高校生までは、学生ではなく「生徒」と云います)達を教育している所です。落ちこぼれそうになった生徒ですね。

時代が変わってもと云ったのは、昔は、この高校は「ヤンキー先生」と呼ばれた義家弘介・自民党議員が学び、教鞭をとったことでも知られる。2003年TBS「ヤンキー母校に帰る」というドラマにもなっています。

北星余市は、1988年、高校中退者を積極的に受け入れると宣言しました。キリスト教精神にもとづく社会的使命のようなものが先にあったわけではなく、ぶっちゃけていえば、生徒数減で廃校の危機に立たされての苦肉の策でした。これが全国紙に載り、全国から生徒が集まるようになります。ただし彼らはいわゆる「不良」「ツッパリ」「やんちゃ」で、現在の不登校の子どもたちとはだいぶイメージが違っていました。

時代の変化とともに、学校を追い出された子どもたちよりも、学校に行かないあるいは行けなくなった生徒たちの割合が増えてきます。現在の北星余市では約8割が不登校経験者で、やんちゃタイプは4人に1人程度と少数派です。

2.問題は、なんで落ちこぼれたのか?です。

1)ヤンキー先生の時代は、

そう昔の生徒は、彼らはいわゆる「不良」、「ツッパリ」、「やんちゃ」が問題の中心的な部分で、いまの時代の不登校の生徒と表面上は全然違うのですが、学校教育の中で、落ちこぼれた(落ちこぼれという表現は、ちょっと違うかもしれないが)事だけは確かで、問題は、なんで落ちこぼれたのか?です。

「いじめ」は、昔から有ったように思うが、「不登校」は、無かったように思います。

2)昔と、現在とでは、何が違い、何が同じなのか?

児童精神科医の宮口 幸治先生は、少年院などで子供たちを見ている過程で、問題を起こして、少年院に入ってこなくても、軽度知的障害(知的障害の8割)、ボーダー(境界知能)の人たちは、知能検査で、問題なしと判定され、認知機能が低いのですが、健常者と見分けがつかなくなり、「忘れられた人々」として、普通の学校でも、困っている子供たちがたくさん居ると言っています。

発達障害に注意を向けていましたが、知的障害にも目を向ける必要があるように思います。

「不登校」や「引きこもり」になる人たちの何割かは、発達障害を背負った人たちだと言われていますが、同じように、ボーダー(境界知能)と呼ばれている人たちが含まれていると予測します。

昔は、「不良」「ツッパリ」「やんちゃ」になって暴れていた子供たちは、ボーダー(境界知能)と呼ばれている人たちが含まれていると予測します。

補足説明——————————————-
<知的障害の区分>
■IQ:70 – 85 ボーダー(境界知能)と呼ばれている 知的障害者とは認定されない。
でも、こんな子供たちが、普通学級に十数%存在しているのです。

おとなしくしている子は良いが、授業についてゆけない子は、荒れるでしょう。学校なんか、面白くないでしょうから、そして、どんどん遅れる。

■IQ:69以下が、知的障害(IQにより、軽度、中等度、重度の分けられる)。
—————————————————————————

<補足説明:認知機能とは
外界を正しく認識し、正しく実行するための機能のことで、記憶力、知覚、注意力、言語理解、判断、推論などの幾つかの要素が含まれた知的機能を指します。

歳を取って「認知症」になる場合もありますが、若くても「認知機能」に偏りのある人もいるのです。

人間は、皆、同じ物を観ていると思ったら、大きな間違いなのです。 観る人によって、大きく違っている場合が、多々あるのです。

宮口先生は、少年院などで子供たちを見ている過程で、問題を起こして、少年院に入ってこなくても、軽度知的障害(知的障害の8割)、ボーダー(境界知能)の人たちは、知能検査で、問題なしと判定され、認知機能が低いのですが、健常者と見分けがつかなくなり、「忘れられた人々」として、普通の学校でも、困っている子供たちがたくさん居ると言っています。

■学校教育の場では、置き去りにしている
この問題は、小学校の学校教育レベルで、考えるレベルで、教育の指導要領にがんじがらめにされた、教育現場では、こんな子たちまで面倒を見切れないと言っています。

義務教育であっても、小学校、中学校でも、「境界知能」の子たちは「留年」させるべきでしょう。みんな同じではないのです。 義務教育制度も変える必要があるでしょう。

3.そして現在は、不登校・引きこもり

そして、現在は、知能はそんなに低くないが、グレーゾーンを含めた「発達障害」により、学校へ行けなくなった、はみ出した生徒が、全部ではないが多いように思います。

発達障害を検査する時には、必ず、知能検査をして、状況を把握しようとしますので、その時点で、知能が低いのか、高いのかが判明する。

自分を周囲に合わせるとが出来ない、しない子たちです。 全部が全部、発達障害とは言えないが、グレーゾーンも含めた子たちが多いと言われています。

前回 記載した「ギフテット(IQ:130以上)」の子どもたちも、発達障害を有した子が多く、教育方法を模索している状況です。
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また、「子供を不登校・引きこもりにしてしまう親の傾向と共通点」があると言われていますが、親子関係の改善というより、親の改善が必要な場合も多々あるようです。

親子関係、友人関係、発達障害、起立性調節障害、摂食障害、昼夜逆転生活、オンラインゲーム、インターネット中毒などをはじめ、不登校・引きこもりなどの数多くの問題を抱えることになっている「養育者」としての親のあり方、知識など、親になる前から学ぶ必要のある事柄が沢山あるように思います。

 

最後に、

今回紹介した余市高校は、ある程度の経済力のある子しか入れないんだと思いきや、国からも補助が有り、母子家庭の子も、遠方から来ている生徒たちもいる様です。

北星余市高校の価値は、「学び」「学校生活」という観点で、一般の学校になじめない子どもたちと真摯にに向き合ってくれるということができている場所なのではないでしょうか。

人間は、集団の中で、うまく生きて行かなければならない生き物ですので、その集団の中で、うまくやる事と自主性を発揮させることが、大切で、それを習慣づけをしてくれる場所が必要なのかもしれません。

北星学園余市高等学校 HP

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