2022-09-11、
本日の書籍紹介は、バカの災厄(さいやく) 池田 清彦 (著)です。 著者は、『ホンマでっか!? TV』などでおなじみの生物学者・池田清彦氏なのですが、御存じでしょうか?
先生は、わざとこのような挑発的なタイトルで出版された事には訳があり、「バカ」を釣り上げて、「バカ」を改心させる、「バカ」から脱却するための第一歩になると考えたのです。
私の結論では、暴走を続ける「バカ」につけるクスリはあるのか? 。。。「無いね!」だ。
脳科学的に云えば、人間は、自分の生活環境の中で無意識のうちに身に付いた、物の考え方、行動などは、そう簡単には修正できないしょうから、「バカに付けるクスリは無い」。あれば、作ればノーベル賞が貰える。
< 目 次 >
第1章 バカとは何か
(人間はどうしてバカになるのか;犬よりもバカなのは人間? ほか)
第2章 ますますバカになる日本人
(プーチンのウクライナ侵攻でバカが大量発生中;ロシアを罵倒するのは「気持ちがいいから」 ほか)
第3章 バカを量産する日本の教育
(小学校から始まるバカ化教育;画一的な教育が自分の頭で考えない国民をつくる ほか)
第4章 バカにつけるクスリ(「バカの災厄」から身を守るには;古今東西の賢い人が用いてきたバカ対策 ほか)
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1.著者が言っているバカは、いつも私が言っている「バカ」や「アホ」とちょっと違う
ですが、読んでいるうちに納得してしまうのは、なぜだろうと考えてしまいました。
1)私の言っている「バカ」や「アホ」と言う人間は、
まず、「知能」が低いのは本人のせいではありませんので、私がいつも「バカ」や「アホ」と言う人間とは、知能が低いのと区別すべきです。 私もそこまで傲慢ではありません。
1)年に1冊の書籍も購入しない、読みもしない、新聞も「テレビ番組」欄しか見ない生活をしている奴です。
2)スマホで、エロ動画、バカ動画、バカゲーム三昧の生活しかしていない。
3)特にメスが多いように思うが、歩きながら、スマホをいじるのを止められない。
4)たまに「腐れ生意気」なことを云うが、全部、テレビやネットの受け売りをしゃべっている「偉そうな奴」です。
5)自分で学ぶことを放棄した奴らのことです。
同じ位の性能の脳みそを持っているにもかかわらず、自分で物事を学ぼう、覚えようとする心がない、誰かが、タダで教えてくれると、たかをくくっている。6)明らかに、「不都合な真実」を背負って生きているのが見え見えなのに、他人には「ばれていない」だろうと思っている奴。
2)著者の言っている「バカ」とは、
「概念が孕(はら)む同一性は一つしかないと思い込んでいる人々」、分かり易く言えば、「自分は正しい」と信じて疑わない人々で「この世界には最終的な心理があり、その認識を共有しない者は許せない」と思っている人の事である。
逆に、「賢い人」は、思考をアップデートできる。
私の言っているバカやアホの一つに、
1)年に1冊の書籍も購入しない、読みもしない、新聞も「テレビ番組」欄しか見ない生活をしている奴です。書籍と云うのは、自分と異なる考えを吸収するには最適なツールの一つだが、なぜか、これを利用しようとしないのです。
著者も、バカの災厄を防ぐには教育しかないが、日本の教育システムは、小学校から始まるバカ化教育「バカを量産するシステムになっている」。自分の頭で考えない国民を量産しているのです。
最後に、
本書を読んでいて、一つ感心したのが、
「コミュニケーション」とは、この言葉は、案外、漠然としていて「コミュニケーション」とは何ぞや? と言われたときに即答できないのですが、良い言葉で解釈しています。
「いい加減に相手に合わせるのが、コミュニケーション能力」
自分達は、ある程度「いい加減」だと理解している人は、自分の同一性を他人に押し付けて不毛な争いを回避するために相手に調子を合わせるという意味の「いい加減」さをわきまえていること。ですので、「バカ」と「賢い人」の違いは、相手の同一性を「とりあえず」受け入れて、それに自分の同一性をすり合わせてゆく事ができるかどうかです。
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