本日は、NHK ドキュメント72時間「島へ 山へ 走る図書館」を観て考えたこと。
愛媛県松山市で、約2,800冊の本を積んで松山市内を走るトラック。40年以上の歴史があるそうです。 常設の図書館とは違い、季節により、バックヤードにある数万冊の書籍をチョイスして車載、走るそうです。
こんなに長い歴史があるなんて、求める人が居るから続いているのでしょうから、市のサービスとしては、最高なのではと思います。
1.最近は、本当に本を読む人が少なくなっています。
1冊の本で、自分の世界が少しづつ広がるのですが、30歳過ぎても、「マンガ」の本しか読まない「バカ」が沢山いる。
よく、「ハウツー」本でこうすれば、成功する、頭が良くなる? なる訳ないだろうが、と思うのだが、「思考回路が単純」なために、すぐにこんな書籍に手を出してしまう、買ってしまう。
「著者の能力とあなたの能力は違うでしょ!」と思うのですが、手を出してしまう、興味を持ってしまう。 確かに、人は、ミラーニューロンを持っていますので「人」真似するのは悪くはありませんが、そんなことに時間をかけて書籍を読むのは、もったいないのです。
興味を持つポイントが、「思考回路が単純」なために、きっと惹かれるのでしょう。
「貧困問題」で、貧困が連鎖する理由に、親の所得格差ではなく、それに伴う教育格差でもなく、「親の思考格差」なのですともいわれていますが、ある意味、間違っていないと思います。
「鳶が鷹を生む」場合も、まれにはありますが。。。。ほとんどの場合は、
貧困は「親の思考と行動」によって連鎖する
低所得者は末端従業員であることが多く、人のモチベーションがどうこうより自分が不平不満を言っている立場でしょうから、人間心理に疎い可能性があります。それはもしかしたら、子どもの学習意欲や進学意欲の適切な形成を損なっているかもしれません。
正に、貧困問題に関わらず、親の代から、悪い人では無くても、「思考回路が単純」ですからそんな親に育てられた子供も、「マンガ」の本しか読まない「バカ」が沢山いるのでしょう。
そのことに、自分で気づくかどうか。。。自分を知らなければ、気づくことも不可能です。
日本人で、字を読めない人は、ほぼ居ないでしょうが、書いてある文章の内容を理解できない人は、バレていないだけで、大勢いると思います。
ですので、無理に読まない方がいいと思います。 時間の無駄ですし、楽しくないでしょう。そのままでいいんです。
2.教養とは、何でしょう? 別に身に着けなくても死にはしませんが。。。
教養とは、辞書を引けば分かりますが、そんな意味とはちょっと違いますが、誰かが言っていました「自分を知る事」だと。
「自分を知る事」。。ちょっと哲学的になりそうですが、もっと簡単に。
「自分は、何者なんだろう?」と考えると面白いです。 自分の社会的な地位や名誉の事ではありませんよ。
自分の場合は、「自分を知る」という事は、生き物としての「人間を知る」という事に他ならないと思うので、脳科学、脳神経学、人類学、生物学、遺伝子など、人間に関する自然科学にどうしても興味がいってしまいます。
※自分がどんな時に、どんな考え方をするのか、どんな感情を抱くのか
自分の考え方や感情・思考のクセと云うか、「バイアス」がかかっていたことを、書籍を読んでゆくうちに、少しづつ理解することができる様になります。
ホリエモンは、「教育は洗脳だ」といっていますが、ある意味あっていると思いますが、その「バイアス」をほどく作業が、読書ではないかと思います。
学校で教えてもらうのではなく、自分で読んで、自分で考える訓練です。
3.人間の特性について、思い付いた事
何のために生まれ、何のために生きているのか
地球の46億年の歴史からすれば、偶然に生まれただけで、遺伝子の乗り物に過ぎない。1人くらい死んでも、全滅しない限り、「ホモサピエンス」として生まれて、そして生き残るための仕組みがあるからです。
1)優生学について
「3.11」震災関連の事柄で、NHKの番組でしたが、日本は「精神病院」大国だそうです。
福島の原発付近にあった複数の精神病院の患者さんたちも、避難して、他の関連病院に入ったが、調査をすると、その中の大半の人は、入院する必要のない人が、大勢いて、ある病院の院長が、その人たちを元の生活ができる様に努力している姿を放映していました。
ナチス・ドイツの場合、「ユダヤ人虐殺(ホロコースト)」の問題よりも前に、「優生学」、「優生思想」で、障害者や難病の患者は「安楽死計画」の犠牲になった人たちもいます。
最近、日本でも「旧優生保護法」下の強制不妊の問題が問いただされていますが、ちょっと前までは、先進国の中にも、国策として「優生学」上、好ましくない人たちを迫害しているのは、歴史を調べればすぐに分かります。
この様に、人類は、国家を形成するようになり、他国と戦う以外にも、国家の内側の人間さえも、劣っている理由で迫害する危険性を現在でもはらんでいる事を忘れないことです。
<参考著書:優生学と人間社会>
2)人類(ホモ・サピエンス)は戦いが大好き
およそ700万年前にアフリカで誕生した人類、他の動物と違い、人間(ホモ・サピエンス)の場合は、生き残るには、戦いが必須で、いつの時代も戦いを止めません。 戦いで、死んでゆく人の数は、有史以来、確実に少なくなっているとは云え、絶対に止めません。
「戦い大好き種族」=「人類(ホモ・サピエンス)」と定義しても、間違っていないでしょう。
「自分の思いどうりにすることが、生き残るすべてなのです」、「言う事を聞かなければ殺すだけ」、「自分の身の保身を考えると何でもできてしまう、やってしまう」、天使と悪魔の心を宿した生き物が人間です。
「サイコパスは怖い」と言っている場合ではないのです。 直接的では無く、間接的には、十分、みんな「サイコパス」です。
「自分の思いどうりにすることが、生き残るすべてなのですから」
<暴力の人類史>
<補足>
NHKスペシャルで「人類誕生」という番組を連載で放映しています。
「人類学」関連の書籍を読んでいなくても、壮大な人類の歴史が描かれていますので、これを観てから、書籍を購入して読むのも一考かと思います。
・「人類誕生」 サイト
http://www.nhk.or.jp/special/jinrui/
3)人類が絶滅しても、地球の歴史から見れば、なんぼのもんでもない。
地球から人類が絶滅しても、1人の人間のお腹の中に、100兆個以上の細菌が生きていますので、地球の環境の変化で人間が生存できなくなっても、他の生き物が、生き生きと地球で暮らすでしょう。
しかし、恐竜が絶滅するまでの生存していた期間をみれば、恐竜の生存期間の方がはるかに長く、人類がもし優秀なら絶滅まで、かなり時間がかかるでしょう。恐竜の生存期間より、はるかに短ければ、人類は恐竜よりも劣るという事でしょう。
人類は、せいぜい700万年、恐竜はもっと長い間生息している。
4)社会問題でもある「いじめ」と「隠蔽」
これも、人間特有の問題で、サルの社会では、ヒエラルキーがしっかりあるので、子供のサルをいじめれば、その親に必ずやっつけられますので、起きないそうです。
人間、生き残るために、必ず、異質なものを排除しようとする習性があるのですから、学校教育者たちが、組織を守るために、無かったことにしようと、隠蔽しようとしますが、この考え方が間違っている。
「いじめ」は、人間社会の中で、必ず、発生するものだから、組織の問題ではなく、生き物のとしての問題だから、「責任逃れをするために、隠蔽する必要ない」とすればいいのです。
発生した事への責任では無く、「どう対処したか」の責任を問えばいいのですが、「どう対処したか」対処もできないのでやはり、隠蔽する。 無かったことにする。
いじめがあった事ではなく、それを隠蔽した場合、校長の首を即刻、飛ぶようにすればいいのです。 なりたい奴はいくらでもいる。
人間、自分の身の保身を考えると、どんな犯罪行為もできてしまう。 校長先生でもです。
「いじめ」は、どこの学校でも、必ず発生するのですから、「いじめ」があった事ではなく、それを「隠蔽」した場合、最大の罪、犯罪行為にすればいいのだと思います。
教育現場で、事実、生物学的に「いじめ」を止められない人間社会の中で、対処する能力が無いために発生する「隠蔽」、学校組織、教育委員会が無能のために、身の保身のために発生する「隠蔽」行為を無くすには、国がもっと具体的な方策を示す必要があるのではと思います。
「いじめをなくそう」ではない。必ず発生するのだから、 「いじめが発生した時にどう対処するか」だけです。
5)権力を安定させてしまうと、起こってくる事柄
政治の世界でも、権力を持っている奴を「不正行為」だと非難しても、非難している方が、ちっとも評価されない。 相変わらず、好き勝手やっている政党に投票する国民。
「ほかの政党に任せられない」と、わけの分からない理由を「ほざき」なから、自分の身の保身を図る。
これが、腐った「民主主義」です。 誰も止められない。 選挙で票を入れなければ良いだけなのだが、票を入れる方も狂っているからどうしようもない。
「嘘つき」官僚と政府。。。「自分の身の保身の為なら、どんどん嘘をつきましょう、捕まらないから大丈夫」と宣伝している様で、こんな人たちを「先生」と呼んでいる国民も、クソでしょう。
これも人類が生き残るための戦略、本能でしょう。
「民主主義」は、他の主義よりましなだけで、完成形でも何でもない。 人間の欲望の中で、都合よく、少しづつ変化してゆくしかない主義主張なだけです。
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