2025-09-02、
本日のお題は、今はやりのChatbase, Tidio, Driftなどの「チャットボット」をワードプレスのサイトに導入したいが、どれが最適か? を調べてみました。
WordPressにチャットボットを導入するときに 「何を目的にするか」 によって最適な選択肢が変わります。
Chatbase / Tidio / Drift を比較してみましょう。
WordPressサイトにChatbase、Tidio、Driftなどのチャットボットを導入する際、どれが最適かは、お客様の目的や予算によって異なります。それぞれの特徴を比較して、最適な選択肢を見つけてください。
1.Chatbase / Tidio / Drift を比較してみましょう。
1)Chatbase
- 特徴:
ChatGPTのようなAIをベースにしたチャットボットを作成できるサービスです。ウェブサイトのコンテンツやドキュメントを学習させて、訪問者の質問に自動で回答させることが得意です。 - WordPressへの導入:
埋め込みコードをWordPressサイトのHTMLに貼り付けることで導入できます。
特定のプラグインは不要な場合が多いですが、WordPressの管理画面からHTMLを編集する必要があります。 - 最適なケース:
- FAQページやマニュアルなど、記事数が多く、ブログの過去コンテンツをAIに学習させて既存のテキスト情報から自動で回答を生成させたい場合。
- 顧客の自己解決を促し、サポート担当者の負担を減らしたい場合。
- より高度で対話的なAIチャットボットを導入したい場合。
2)Tidio
- 特徴:
ライブチャット機能とチャットボット機能を組み合わせたツールです。WordPress専用のプラグインがあり、導入が非常に簡単です。無料プランでも基本的な機能を利用できるのが大きなメリットです。 - WordPressへの導入:
WordPressのプラグインとして提供されているため、プラグインをインストールして有効化するだけで簡単に導入できます。技術的な知識はほとんど必要ありません。 - 最適なケース:
- ライブチャット(有人対応)をメインに考えているが、営業時間外や担当者が対応できない場合にチャットボットに切り替えたい場合。
- プログラミングの知識がなく、簡単に導入したい初心者。
- 手頃な価格でチャットボットを始めたい個人事業主や中小企業。
3)Drift
- 特徴: 主に企業のリード獲得やマーケティングに特化したチャットボットツールです。特定のページに訪れた訪問者に対して、パーソナライズされたメッセージを表示するなど、高度な機能が豊富です。料金は他のツールと比較して高めになる傾向があります。
- WordPressへの導入:
導入には、Driftの管理画面から取得したコードをWordPressのテーマファイル(</body>
タグの直前など)に貼り付ける方法が一般的です。 - 最適なケース:
- BtoBビジネスで、見込み客の情報を収集し、営業につなげたい場合。
- 高度なマーケティングオートメーションと連携させたい場合。
- 顧客対応だけでなく、売上向上を目的としたチャットボットを探している場合。
4)比較と選定のポイント
5)結論
個人ブログで情報発信を主な目的とする場合、最適なのは以下の2つです。
・手軽さ、読者とのコミュニケーションを重視するなら: Tidio
・ブログコンテンツを活かしたAIによる自動応答を重視するなら: Chatbase
- 簡単な導入と無料から始めたい方:
Tidioが最適です。WordPressプラグインが用意されており、誰でも簡単に始められます。 - 既存のコンテンツを活かしたAIチャットボットを導入したい方:
Chatbaseが適しています。FAQやブログ記事などの情報を学習させて、高度な自動応答を実現できます。 - 本格的なリード獲得やマーケティングにチャットボットを活用したい方:
Driftがおすすめです。高機能な分、費用はかかりますが、ビジネスの成長に貢献します。
まずはTidioの無料プランを試してみて、必要に応じて他のツールを検討する、というのが現実的な進め方かもしれません。
2.個人ブログで、情報発信するならどれが良いのか
個人ブログで情報発信をする目的でチャットボットを導入する場合、最適な選択肢は、ブログの運営スタイルや目的によって異なります。
1)個人ブログにおけるチャットボットの役割
個人ブログでチャットボットを導入する主な目的は、以下のようなものが考えられます。
(1)訪問者の疑問に自動で回答する:
・ブログ記事の内容に関する質問や、ブログ運営者への基本的な問い合わせに自動で答える。
・これにより、訪問者は知りたい情報をすぐに得られ、ブログ運営者は個別の質問に答える手間を省くことができます。
(2)訪問者とのコミュニケーションを促進する:
・チャットを通じて、訪問者との親近感を高める。
・読者のフィードバックや感想を気軽に受け付ける窓口とする。
(3)特定の記事や商品への誘導:
・訪問者の興味に合わせて、関連性の高い記事やアフィリエイト商品を紹介する。
2)おすすめのチャットボット
これらの目的を踏まえて、前述の3つのチャットボットのどれが個人ブログに適しているかを再度検討します。
(1)Tidio
- 適している理由:
- 導入の簡単さ:
WordPressプラグインがあり、専門知識がなくてもすぐに導入できます。 - 無料プランの充実:
基本的なチャットボット機能とライブチャット機能が無料で利用できます。個人ブログであれば、無料プランの範囲で十分なケースが多いです。 - 柔軟な対応:
訪問者からの質問に自動で回答しつつ、必要に応じてライブチャットに切り替えて、直接やり取りすることも可能です。
- 導入の簡単さ:
- 向いている人:
プログラミング知識があまりなく、手軽にチャットボットを導入したい人。
読者とのコミュニケーションも重視したいと考えている人。
まずは無料でチャットボットを試してみたい人。
(2)Chatbase
- 適している理由:
- コンテンツの活用:
ブログ記事のURLを学習させることで、過去に書いた記事の内容に基づいて質問に回答してくれます。これは、情報発信をメインとする個人ブログにおいて非常に強力な機能です。 - 自動応答の精度:
AIがブログの内容を深く理解するため、訪問者の疑問に的確に答えられる可能性が高いです。
- コンテンツの活用:
- 向いている人:ブログ記事の数が多く、訪問者が特定の情報を探しやすくしたい人。
FAQページを設ける代わりに、AIが自動で質問に回答してくれる仕組みを作りたい人。
ブログ運営者の時間を節約し、コンテンツ制作に集中したい人。
(3)Drift
- 適していない可能性が高い理由:
- 目的の違い:
Driftは主に企業向けのリード獲得やマーケティングに特化しています。個人ブログでここまでの高度な機能や分析は、オーバースペックとなるケースがほとんどです。 - 高コスト:
個人ブログの収益規模を考えると、Driftの有料プランの料金は高額すぎることが多いです。
- 目的の違い:
- 向いている人:
- ブログをビジネスとして本格的に運営しており、見込み客の獲得やコンサルティングなどの営業活動に力を入れている人。
3)結論
個人ブログで情報発信を目的とするなら、TidioとChatbaseのどちらかがおすすめです。
・手軽さ、読者とのコミュニケーションを重視するなら:Tidio
・ブログコンテンツを活かした自動応答を重視するなら:Chatbase
まずはTidioの無料プランを試してみて、導入の簡単さや使用感を確かめるのが良いでしょう。
もし、ブログ記事の内容をAIに学習させて高度な自動応答をさせたい場合は、Chatbaseを検討する価値があります。
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