2025-08-28、
本日のお題は、シリアルキラー(連続殺人犯)になれない日本のサイコパス(反社会性人格障害)たちについてです。
参照記事:極めて特異な『神戸女性殺害事件』異常行動の背景にある谷本将志容疑者(35)の“歪んだ動機” 東洋経済ONLINE
日本社会も、防犯カメラだらけで、犯行を止めることはできないが、やらかす過程を防犯カメラで追う事ができるので、犯人が特定され、ほぼ、逮捕される。 だから「連続殺人犯」になり逮捕されないことはない。 連続して犯行をする前に特定されて、シリアルキラーになる前に捕まる。
ただ、「殺人」を犯さない限り、現状では、執行猶予付きの量刑になってしまいます。この段階で野放しにしておくと、犯行をエスカレートさせる可能性が十分ある。
<面白いことに、抑えきれない衝動がある やはり、脳がいかれているせいか?>
バカやアホ、低知能でもないのに、世の中、街なかに「防犯カメラ」があれだけあろうが、犯行までの行動を撮影されてしまえば捕まるだろうとという事が分かっていても、行為に及んでしまうのは、脳の配線がいかれているせいで、逮捕して裁判後、保護観察の過程で「認知行動療法」で矯正しようとしても、殆んど効果は無いように思います。
サイコパシー傾向のある者の脳は「罪と罰」の概念が理解できず、ゆえに逮捕後の「矯正プログラム」なども効果を発揮しないことが、新たな研究結果によって明らかになったそうです。
人格障害の社会的な位置づけ
<原因>
「パーソナリティ(人格)障害」は、単に性格の問題では無く、「生まれ持っての脳の特性」、「幼少期のトラウマ」、「劣悪な環境」、「育て方」に影響を受けていると云われていますが、いまだ、はっきりと原因や因果関係が分っていないのが現状です。
サイコパスは異常であるが病気(精神病)ではなく、ほとんどの人々が通常の社会生活を営んでいる。そのため、現在では精神異常という位置づけではなく、パーソナリティ障害(人格障害)とされている。そのため、日本では「反社会性パーソナリティ(人格)障害」と名称されている。
法的にも、精神異常として認めてしまうと、犯罪を犯した時に、法的に罪を問えなくなりますので、「精神異常者」としいては扱われない様です。つまり、法律上は「心身喪失」状態とは認められないのです。
■『精神障害の診断と統計マニュアル』(DSM)によるパーソナリティ(人格)障害の分類にも、サイコパスという言葉は出てきません。パーソナリティ(人格)障害は、アメリカ精神医学会によって10種類に分類され、更に、大きく3つのグループに分類され、サイコパスはB群に属します。
<人格障害の分類>
——————————
・A群(クラスターA)、奇異型
妄想性パーソナリティ障害、スキゾイドパーソナリティ障害、統合失調型パーソナリティ障害
・B群(クラスターB)、劇場型
反社会性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害
・C群1(クラスターC)、不安型
回避性パーソナリティ障害、依存性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害
—————————————————–
<特徴>
犯罪心理学者のロバート・D・ヘア博士によると、サイコパスは、下記の7つの特徴を有する。
一般的には良心、罪悪感、道徳観念、倫理観の欠如、自分以外の人間に対する「愛情」「思いやり」などの感情が著しく欠け、極めて自己中心的に振る舞う傾向にある。
(1)良心が異常に欠如している
なんのためらいもなく嘘をつくことができます。他者に対してある程度の感情移入や同情心をほぼ持たない。(2)他者に冷淡で共感しない
他人に感情移入をすることができないので、感動して涙を流すことも無い。但し、自分を有利に持ってゆく、心は最大限持っている。 つまり「認知的共感力」は持っているが、ヒトを利用するために使う。 しかし「情動的共感力」がほとんどないのです。(3)慢性的に平然と嘘をつく
息を吐くように嘘をつける、嘘をつくことへの良心の呵責など全く無い。(4)行動に対する責任が取れない
自分が何か間違ったことをしたときや、もしくは、そもそも自分に非があったことを認めるのは非常に難しい。そのため自分自身がしたことで、他人にバレていようとも、特定の行動に対する責任を否認する傾向にある。
(5)罪悪感がまったくない
平気で友だちの彼女に手を出したり、友人を裏切ったりします。他人の気持ちが理解でず、自己中心的な行動をとります。(6)自尊心が過大で自己中心的
付き合っていて、別れる場合はゆっくりと冷却期間を置く必要があります。急な別れは、相手を逆上させてしまいます。(7)口が達者で表面は魅力的
自己中心的で、頭の回転が早く、競争を好むため、論理的な思考回路を持っている。
冷淡ではないが、「他者に共感しない」と云う部分は、ADHD、ASD(自閉症スぺクラム症)と共通する部分も有ると思います。 心の中に「自分」しかいないのです。
■アメリカ精神医学会の「精神疾患の診断・統計マニュアル第5版(DSM-5)」では、次の特性のうち、3つ以上あてはまると「反社会性パーソナリティ(人格)障害」と定義される。
1. 日常的に法を犯す、または法を軽視している
2. つねに嘘をつき、他者を騙そうとする
3. 衝動的で計画性がない
4. けんか腰で攻撃的
5. 他者の安全性についてほとんど考慮しない
6. 無責任で、金銭的にルーズ
7. 良心の呵責や罪悪感がない
最後に、
人を殺さなくても、「反社会性パーソナリティ(人格)障害」と定義される人間は、多数存在しています。
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