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2016年、キャリアの携帯電話料金は値下がりするか?

JESHOOTS / Pixabay

2016年のキャリアの携帯電話料金は値下がりするか?

まず、無理でしょう。

そんなユーザーのことを考えた料金体系などに変更する訳がない。 

先日、夜中にNHKの「ニッポンのジレンマ」と云う番組で言っていた言葉ですが、近江商人の「三方良し」と云う言葉が有りますが、これは「売り手良し」、「買い手良し」、「世間良し」の三つの「良し」となるのが、よい商売だと云う事です。

キャリアの携帯電話料金に関しては、「売り手良し」のみで、「買い手良し」、「世間良し」が置き去りにされている様に思います。

ただ、ユーザーがこの事に、気が付いていないほど、世間知らずの状態ですので、「三方良し」でなくても商売が成立してしまう所が、キャリアにとって思う壺な処です。


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料金プランに5,000円以下の選択肢を作り、そのプランの内容は、月間の通信容量を1GB程度にするというプランで、落としてくるような気配です。

当然、5千円以下ですから、4,980円でもいい訳で、それでデータ通信容量は1GBですと。。。。 多分、こんなプランでしょう。これだったらボッタクリでしょう。

ただ、こんな料金プランでも、何も訳がわからないユーザーは、「おう!安くなったわー!」と思うのか、キャリアはユーザーを軽く見ているので、多分、平気でこんなプランを出してくるように思います。

今、MVNO(仮想移動体通信事業者)で契約すれば、1GBのデータ通信のみのプランなら5百円で契約でします。通話のできるプランでも、1,600円くらいで契約できてしまいます。

 

なぜ、こんな売り方が通用してしまうのか?

通信料金が、安くならないのは、決して、キャリアのせいではなく、半分以上は、ユーザーの問題でもあるのです。 なぜなら、安いところがいくらでもあるのに、MVNOに移動しようとしない。 キャリアは、ユーザーが、「ぐーたら」なことをよーく熟知しているのです。

ですので、ユーザーのニーズに合わない、横並びのプランを平気で出してくるでしょう。

 

※VoLTE:「Voice over LTE」

最近、VoLTE(ボルテ)と通信技術が導入されつつありますが、キャリアは余り、この技術のことを宣伝しようとしません。 なぜだかわかります?

VoLTE(ボルテ)と云う通信技術は、わかりやすく言えば、LTEネットワーク上でデータ通信も音声通話も一緒のLTEでまかなえるようにした技術です。

ですので、通話料金が、いくらで、データ通信金がいくらで。。。なんていう料金の取り方自体おかしいのです。 みそも糞も一緒のデータ通信回線上を流れてくるのですか、分けること自体、おかしいでしょう。

動画のデータ通信量から比べれば、通話のデータ通信量なんて、ビビたるもんです。

データ通信量で課金するなら、通話なんて動画のストリーミングデータ量からすれば、屁みたいなものですので、安くならないとおかしいのです。

今まで音声は3G、データ通信はLTEと分かれていたのが、「みそ」も「糞」も一緒のデータ通信回線上を流れてくりので、現在使用している音声用の回線設備も要らなくなるのです。そう設備も減らすことができるのです。

上記の様な事をキャリアの方から、ユーザーにわざわざ、自分の都合の悪い事を絶対にバラす様な宣伝をするはずがありません。

 

なぜ、こんな売り方しかできないのか?

日本のキャリアは、回線しか売るものがない、ただの「土管屋」ですので、みんなが欲しがる端末をダダ同然に見せかけて、通信料金を高止まりにして、商売するしか「能」がないのです。

「通信料金」以外で、これと云ったユーザーから取れる「コンテンツ」が無いのです。

 

キャリアが悩ましい問題は、大幅な割引ができなくなった時、端末代を高くせざるを得なくなり、高額な端末でユーザーを釣れなくなるので、それをどうカバーするか、どうするか?

要は、新規顧客(NMPも含む)を取り込む為の差別化をどうするか。。iPhoneなどの高額な端末を「実質0円」の様な売り方ができなくなれば、ユーザーを取り込むことが難しくなる。代替として、Android端末のミドルクラス(5万円前後)を販売して値段を抑えて提供する。。しかし、「iphoneでなきゃ」という、意味不明の大勢のユーザーを丸め込めるか? 「Android端末は、嫌だ」と云うユーザーが多い場合は、Appleも価格の安い端末を提供せざるを得なくなるかもしれません。

 

2016年も、携帯料金が安くなる方法は、いくらでもあるにもかかかわらず、そうしない、ユーザーを見透かして、トンチンカンで、小狡いプランを出してくる1年になるでしょう。

ユーザーが、賢くならないかぎり、堂々巡りの1年になることだけは、確実です。

 

追記> 月刊SPA!に面白い記事が有りました。

日本のケータイ料金はむしろ安い!? 「ケータイ料金値下げ会議」の5大誤解

「有識者会議」の5大誤解

(1)日本のケータイ料金は高い
⇒ネットワークのクオリティを考えると、むしろ安いくらい。

何度も言うが、「ケータイ料金」では無いだろう。。。「通信料金」のことだろうが!
何度言っても、分かんない奴がいるので、まいってしまう。

 

(2)家計に占めるケータイ料金の割合が増えている
⇒通話料金自体は下がっている。

料金が高いから、誰も通話しなくなっただけですが。。。
MVNOの存在をお忘れでは?

 

(3)3大キャリアの料金が全部同じというのはおかしい
⇒競争の結果、現在の料金に落ち着いただけ。

競争なんかしていません。
3大キャリアとも、同じ「土管屋」ですので、悲しいかな、同じ料金にするしかないのです。
なぜなら、「回線」しか提供できない「土管屋」だから、横並びで「競争」ができないのです。

 

(4)あまり使わない人にとって、料金プランの選択肢がない
⇒MVNOの存在をお忘れでは?

ここを攻めれば、アホな「国民」を叩くことになるので、政府は死んでも言えないでしょう。

 

(5)販売奨励金のせいで、あまり機種変更しない人が損してる
⇒販売奨励金制度が、日本のケータイの進化を牽引してきた。

3大キャリアとも、同じ「土管屋」ですので、悲しいかな、端末で釣るしかないのです。

 

赤字は、私の感想です(キャリアもユーザーも、不都合な真実を抱えているのです)。

 

補足> 「土管屋」とは?

「土管屋」の運命について
MWC(Mobile World Congress )2014の会期中に「エリクソン」が開催したプレスカンファレンスで、同社のハンス・ベストベリCEOは、「業界全体が自らの役割を問いなおす時期に来ている」と訴えています。

今後の通信事業者のモデルとして、3つのタイプが考えられると。。。。
1)「ネットワーク オペレーター」 :回線だけを提供する。 ただの「土管屋」。
2)「サービス イネーブラー」   :回線に加えてプラットフォームを含めて提供する。
3)「サービス クリエーター」    :回線、プラットフォーム、サービスも提供する。

さあ、日本のキャリア(通信事業者)3社は、「サービス クリエーター」のレベルまで到達できるか? 逆立ちしても、絶対無理。。。一生、「土管屋」=「ネットワーク オペレーター」でしょう。

だから、横並びで「競争」ができないのです。 なぜなら、「回線」しか提供できないからなんです。

 

「物づくり日本」とは、良く云ったもので、家電、パソコン。。。コンテンツを作れないから、全部、美味しい所をApple、Google、Microsoft、Amazonなどの海外に持って行かれる。。。

「物づくり日本」ではなく、「部品工場 日本」でしょう。

 

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