2016年、総務省の「実質0円販売禁止」で、ちょっと流れが変わった携帯電話業界と2017年はどうなるのか?
携帯電話業界には、キャリア(MNO)3社とMVNO(仮想移動体通信事業者)が存在していますが、まだまだ、MVNOの存在自体、何なのかも分からない国民は腐るほど居ます。
スマートフォンさえも使いこなせない国民が、圧倒的に多いので、使いこなせもしない奴に、「錯覚」を抱かせて、「端末代金はタダだよ」と言ってを売らないと、売れないのです。何故なら、使いこなせもしない端末を高い金を出して買う訳がないからです。
それがスマートフォンの「実質0円」販売だったのですが、総務省から規制されるようになってきました。
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1.キャリア3社の違いとMVNO
一番大きな違いは、移動体通信事を行う実質的な設備を持っているか、いないかです。
MVNOは、その設備を持っていませんので、仮想移動体通信事業者と呼ばれています。MVNOが、回線を借りている会社は、ほぼ、NTTドコモの移動体通信回線です。
1)NTTドコモ
サブブランドの会社を持っていません。
2)au
auは、サブブランドの会社:「UQコミュニケーションズ(UQ mobile)」
3)ソフトバンクモバイル
サブブランドの会社:「ワイモバイル(Y!mobile)」
4)MVNO(仮想移動体通信事業者)各社
MVNOが借りている回線業者はほとんど、NTTドコモの回線を借りています。
数百社ありますが、大きなところでいえば、
・NTTコミュニケーションズ
・IIJ
・楽天モバイル
・U-Next
・ビッグローブ
・ケイ・オプティコム(mineo)
・Y-Mobile(Yahoo-Mobaile)
・LINEモバイル
・イオンモバイル
2.総務省の「実質0円禁止」で、どうのような対策をとってきているか
ドコモ以外は、サブブランドの会社が有りますので、「MVNO」より、料金は高いですが、中間的な価格帯で端末、SIMを提供しています。
1)NTTドコモ
ドコモ場合、MVNOに低価格を望むユーザーを取られても、回線自体はドコモの回線ですので、低価格を望むユザーが逃げたとしても、MVNOからの収入(回線の買い出し使用料)が入ってきますので、何とか大丈夫と踏んでいましたが、低価格を望むユーザー、スマートフォンを使いこなせないガラケーレベル以下のユーザーを取りこぼさないように、2016年12月に端末料金が一括648円と低価格なスマートフォン「MONO」をリリースしてきました。
ドコモにとっては、サブブランドの会社を持っていませんので、低価格な端末をリリースして、このレベルのユーザーを逃がさないようにしてきました。
2)au
サブブランドと言えるのかどうか。。。UQコミュニケーションズが、UQ mobileに移管されて展開していますが、ちょっと端末の種類など、ちょっと遅れている感があります。
UQと云えば、ポータブル無線LANルーターのイメージが強く、一番出遅れていますが、最近、盛んにコマーシャルを流しています。
3)ソフトバンクモバイル
サブブランドの会社:「ワイモバイル(Y!mobile)」は、MVNOより、ちょっと価格は高いですが、伸びてきているように思います。
ソフトバンクは、「日本通信」の回線貸出要求を引き伸ばしにして、総務省にヤキを入れられそうになっています。
ソフトバンクはMVNO(仮想移動体通信事業者)に回線を貸し出したくないのです。 なぜなら、安く売る販売チャンネルとしてワイモバイルを子会社としてかかえていますので、貸したくないのです。
ソフトバンクとしては「ソフトバンクユーザーが端末そのまま持って、他社のMVNOに乗り換えられるのは困る!」ので、「ワイモバイルにすればいい!」というわけです。
元々、ドコモのユーザーと違い、「実質0円」で釣られた、ユーザー層ですので、利用料金が安くなり、乗り換えの方法が難しくなくなれば、簡単にキャリアを変更するようなユーザー層ですので、どっと、ユーザーが減少することが、予想されますので、せこいやり方、つまり、SIMロック解除をしぶり、MVNOへの回線の貸出をしぶり、なんとかユーザーを減らさないように「せこい」まねを平気でしています。
2年目で、更新が迫っている「iPhone 6/Plus」ユーザーは多いと思いますが、ソフトバンクは、「iPhone 6/Pus」のSIMロック解除を絶対しません。2年たっていてもです。
ですので、「iPhone 6/Pus」をもって、子会社の「ワイモバイル」に移ることもできないのです。
まあ、あきれるほど、せこい会社です。 ユーザーの事なんて、何も考えていない。
総務省で、ドコモにちょっとでも、有利な規約ができるとギャーギャー騒ぎますが、SIMロック解除をしないという点では、一番「せこい」真似をしています。
3.2017年はどうなるのか?
スマートフォンの普及は、「イノベーター理論」で云う処のレイトマジョリティ、ラガートをいかに取り込むかにかかっていますが、使いこなせない人間が、圧倒的に多いので、使いこなせもしない奴に、「幻想」を抱かせて、だましてでも端末を売らないと、儲からないのです。
それが「実質0円」だったのですが、総務省から規制されるようになってきました。
パソコンも使いこなせ無い奴が、パソコンを小さくして、おまけで通話ができるようにした端末を。。。。使いこなせるわけが無い。
電車の中で、みんな使用しているコンテンツを見れば、一目瞭然です。せいぜい、バカ動画、バカゲーム、スズメの学校(SNS)こんなもんでしょう。
安くしても、MVNOの流れてこないのも、この様な状況がありますので、料金の高いキャリアから、なかなか流れてゆきません。
総務省の「実質0円禁止」という事を、何なのかも知らないユーザーが多勢に無勢を占めていますので、総務省とキャリアの間で国民不在の戦いが、2017年も続きます。
キャリア3社にとって、一番怖いのはスマートフォンの流行りが止まることです。
まだ、収まるまでは行っていないので、キャリア3社は強気で、料金を下げようとしませんが、1年後か数年後か分かりませんが、いずれは、流行りは収まるときが、近いうちに来るでしょう。
最近の傾向、動向としては、
・ネット販売が中心だったMVNOが、全国への実店舗展開を進めるようになったのも、大きな変化で、買いやすくなるなるでしょう。
・MVNOの拡大に合わせて伸びを示しているのが、SIMフリースマートフォンを提供するメーカーです。しかし、日本製ではありませんが。。。。。OSはAndroidベースですが、電池の容量が5000mAもあるモデルなど、性能的にもAppleのiPhoneに負けません。
<補足説明:「イノベーター理論」とは>
1962年、スタンフォード大学の社会学者エベレット・M・ロジャース教授が、『Diffusion of Innovations』(邦題『イノベーション普及学』)で提唱た「イノベーター理論」で、消費者の商品購入に対する態度を元に新商品に対する購入の早い順から、5つのタイプに分類しています。
「イノベーター理論」で は、イノベーターとアーリーアダプターの2つの層を合わせた状態にまで普及した、この普及率16%超の段階で、新技術や新流行は急激に市場に拡散して行 き、いかに、この2つの層に、アピールするかが新製品普及のポイントであるとされてきた、(「普及率16%の論理」) とされてきたこの理論。
<参照記事>
http://marketingis.jp/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E7%90%86%E8%AB%96
●イノベーター(Innovators:革新者)・・・・ 全体の2.5%を構成(しかし、数百人〜1000人程度)
新しいものを進んで採用する革新的採用者のグループ ちゃんと活用する努力ができる。●アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)・・・ 全体の13.5%を構成(実際は1%にも満たない)
流行には敏感で、自ら情報収集を行い判断する初期少数採用者のグループ。<<< キャズムと呼ばれる深い溝 >>>
●アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)・・・ 全体の34.0%を構成(実際は30%以下)
新しい様式の採用には比較的慎重な初期多数採用者のグループ。※ネットで買い物したり調べ物はするが、情報収集はあまり行わない。
※ソーシャルは比較的好き
※Yahoo!は見る●レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者) ・・・ 全体の34.0%を構成(実際は35%以上)
新しい様式の採用には懐疑的で、周囲の大多数が試している場面を見てから同じ選択をする。※ネットで買い物は、たまにモールで。必要なときのみアクセス
※ソーシャルはLINEなど身内のみでやっている → バカッター存在域
※テレビはよく見るけど、年齢が高い層は新聞も読む
※芸能人のブログとかは見るし、モバイルゲームはする
※マイルドヤンキー、主婦、若い女性に多い感じ●ラガード(Laggards:遅滞者) ・・・・・・・・・・・・ 全体の16.0%を構成(実際は30%以上)
採用遅滞者のグループ。
世の中の動きに関心が薄く、流行が一般化するまで採用しない。 中には、最後まで流行不採用を貫く者もいる。※ガラケーで一応天気予報とかは見ている感じ?
※ほぼ、テレビのみしか観ていない。
自分が、どの階層に位置付けられているか。。。すぐに分かるでしょう。
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