2018年8月、
最近流行りの無線LANルーターの機能「メッシュ」対応のネットワークって、何?
メッシュネットワークは複数台の対応無線LANルーターから網の目(メッシュ)のように電波を張り巡らし、効率良く通信する仕組みです。
分かりやすく云えば、「メッシュネットワーク」は、携帯電話で云えば、移動体通信の技術で、従来の中継器では、移動すると切り替えが苦手ですが、例えば、家の中や、広い施設で移動しながら無線ネットワークを使用する場合に、接続がスムーズになり便利な仕組みなのです。
デュアルバンド Wi-Fi の時代が到来し、2.4GHz 帯に5GHz 帯が追加されましたが、更にトライバンドが可能になり、2.4GHz 帯に一つ、5GHz 帯に二つの3つの接続を可能にする機器も販売され始めています。
現状、メッシュネットワークの製品は、「Google Wifi」や、TP-Linkの「Deco M5」、NETGEARの「Orbi」、ASUSの「Lyra mini」などが登場しています。
<補足>
WiFiメッシュとか云う云い方をしていますが、「WiFi」ではなく、「無線LANルーター」の機能です。 「WiFi」とは「Wi-Fi Alliance」の無線LANの規格の名前です。
1.なぜ、無線LANルーターに、メッシュ(Mesh)機能が必要か。。。
無線LANの電波は、「到達距離」や「伝送速度」が、限られていますので、これを少しでも解消する為の機能です。
無線LANの規格によっては、電波の届く、有効範囲は結構狭いのです。
例えば、20Mbpsの帯域が必要な場合であれば、IEEE 802.11aであれば見通し距離で24m、IEEE 802.11gでも40mくらいが有効範囲の限界となる。屋内のように遮蔽物が多かったりすると、有効範囲はさらに狭まってしまいます。
一番良いのは、「有線LAN」でネットワークを構築するのが良いのですが、無線LANで構築できる「メッシュネットワーク」は、複数のアクセスポイント同士が相互に通信を行いながら、必要に応じて転送をかけたりすることができる仕組みになっているので、リピーターとブリッジで繋ぐより効率がいいのです。
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2.「メッシュ」対応の良い所
・1部屋、2部屋などの狭い部屋では、何のメリットも無いでしょうが、マンションなど、電波が届きにくい、部屋数のある広いマンションなどは効果があります。広いお店、広いオフィスなどで使用する時に、有効になり良いのではないでしょうか。
・中継器(アクセスポイント:ブリッジモードで動作)とは違い、1つのSSID、パスワードで、張り巡らしたメッシュネットワークを構築できて使えます。部屋を移動中でも、SSID、パスワードが変わらず、そのまま電波を維持してくれます。
・有線LANの配線のように、配線が要らない(電源が有ればよいだけ)。
3.各社「メッシュ」対応のルーター
国内市場でいえば、去年から今年にかけて、続々と、各社「メッシュ」対応のルーターを発表しています。
■Samsung
2018年8月13日、家庭向けメッシュWi-Fi「SmartThings Wifi」を発表。
■バッファロー
2018年8月、新ブランド「AirStation connect」を発表。
■ASUS JAPAN
2018年5月に「Lyra mini」発売。
2018年4月に無線LANルーター「Google Wifi」を日本で発売。
■サイレックス
2017年12月発表した「BR-400AN」
■TP-Link(ティーピーリンク)ジャパン
2017年6月に「Deco M5」
2018年6月「Deco M5」の上位にあたる「Deco M9 Plus」を米国で発表。
■ネットギアジャパン
2016年12月にメッシュ対応の「Orbi」を発売。
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