本日は、2014年度のスマートフォン、タブレット、パソコンの傾向と今後の流れについて、今年の出来事からです。
Sponsored Links
まずは、スマートフォン。
スマートフォンの話をするときに、日本の3キャリアのスマートフォンと格安SIM、格安スマートフォンを分けて話さなければなりません。
<今年、6月より、国内3キャリアの料金体系が変わりました。>
通話し放題。データ通信は従量制に、大きく変わりました。そして、MVNO業者の格安SIM、格安スマートフォン、は、SIM単体でしたが、現在ではスマホと販売をするようになりましたし、SIMとタブレットをセットにした商品も出てきています。
日本のキャリアの端末販売は、Appleの「iPhone」の独り勝ち状態で、今年も終わろうとしています。 国内のスマホメーカーは、ほぼ、全滅状態?です。。。
<ファブレット5.5インチの「iPhone 6 Plus」が登場>
「iPhone6 Plus」に至っては、販売台数が少ないせいなのか、未だに品薄状態が続いている様です。「iPhone6 Plus」ですが、販売台数が少ないのか、人気が有るのか? ちょっとまだ分かりません。 12月11日現在、Appleストアでは、突然、SIMフリー「iPhone 6 」、「iPhone6 Plus」の販売を中止しています。色々な憶測はありますが、原因は不明です。
<ワイモバイルより、Googleの6インチスマホ「Nexus 6」が発売>
12月11日(木)、ワイモバイルより、Googleの6インチスマホ「Nexus 6」が発売になりましたので、夕方、札幌駅のヨドバシカメラに様子を見に行ってきましたが、平日のせいか、あまり、売れている様子ではありませんでした。 しかし、WEB上の「Google Play」サイトでは、販売開始からすぐに売り切れ状態になってしまいました。
「Nexus 6」の日本での販売は、ワイモバイルですので、日本の3キャリアの様に端末代金をタダにするような売り方はしませんので、通信料金で3,000円くらい、端末代の分割で3,000円(500円ほどの割引が有るようですが)くらいになりますので、結局、月々の支払いは、3キャリアと同じように6,000円以上になってしまいます。 ワイモバイルは3キャリアとMVNOの格安スマホの中間くらいの料金を売りにしていますが、端末が高価だと、結局、3キャリアと同じ位の料金になってしまい、逆に、一部のユーザーにしか、メリットがなくなってしまいます。 メリット無いなら、「Google Play」で、初めっからSIMフリーの「Nexus 6」を購入するか。。。になってしまいます。
結局、「Nexus 6」が人気が有る/無しではなく、売り方なんだと思います。
もう一つ、使いこなせる、こなせないなんて関係ない、普段、持ち歩いて使用しますので、かっこいい端末かどうか。。iPhoneの様に。
日本でのスマートフォン端末の販売状況
格安SIM、格安スマホが、流行らないわけ。。。
日本人は、キャリアの売り方に、慣れきっています。 現金を一銭も支払わず、端末を持ち返れることを当然と考えている。
そうです。 契約する時、一銭も支払わず、機器代、実質0円にします。と言われれば、月々6,000円~8,000円支払っても平気なんです。 機器代、実質0円と言われると、高い通信料金に含まれている事を知っているのか、知らないのか。。。反射的に、こちらを選んでしまいます。
売る側に、大事な処(幻想なんだけれど)をつかまれていますので、この購入方法から離脱することができません。 例え、SIMロックがかかっていようが、いまいが、通信料金がたかろうが、端末代金、実質0円と言われると、自動的に「安い」と思ってしまいます。
SIMフリーの端末を購入している層の人は、ギークな人か、経済観念のしっかりした、むしろ、現金をちゃんと持っている人達ではないでしょうか。
端末代金、実質0円と言われると、自動的に「安い」と思ってしまう人は、貧乏ではないが、現金をあまり持っていない人達なんだろうと推測します。
ですので、総務省が推し進めるSIMフリーですが、端末代金の支払いが有りますので、 端末がSIMフリーになっても、2年縛りで端末が実質0円に釣られて、キャリアと契約するのです。
格安スマホ、格安SIMの状況と今後の予想
MVNO業者も新規参入も増えて、初めは、通信容量が、1GBで月額1000円くらいでしたが、今は、倍の容量に増えていますし、データ通信速度が低速なタイプなら容量無制限が有りましたが、今は2千数百円で、高速タイプで容量無制限で使えるサービスまで提供されてきます。
<ファーウェイ、ASUSがSIMフリースマホ発売 日本のMVNO市場に海外から参入>
それと、今まで、格安スマホをメインにセット販売していたところが、海外(主に中国のメーカー)のタブレット製造メーカーと組んで、SIMフリーのタブレットまでセットで販売するようになっています。もう一つ、イオンは、「イオンモバイル」のLTE対応で「モバイル無線LANルータ」を3GBまで月額1680円から、12月13日(土)販売開始します。
韓国のサムスンなどは、相変わらず、日本のキャリアに、おんぶにだっこで、セルラーモデルのタブレットを供給しています。
そんな中で、日本の富士通が、SIMフリーのスマホを販売開始しています。
—関連記事—
・ついにでました。日本通信の高速通信使い放題で月額1,980円、「b-mobile SIM高速定額」が新登場です(2014年12月)
・「SIMフリー義務化」でも、MVNOの格安SIM、スマホが流行らない理由4つ(2014年11月)
・イオンとハイホーが、タブレットとSIMカードのセット販売を開始しました(2014年11月)
ただ、格安スマホ、格安SIMは、データ通信の容量が格安で、ガラケーで電話も待ち受けにしか使っていない、パソコンも使いこなしていない階層の人達には、データ通信の容量なんて、全然関係ないのです。 要は、端末料金のも安く、月額料金が安くなればいいだけなんです。
そして、日本のMVNO業者の新規参入で来年、進出してくる噂が大きいのが、「日本郵便(郵便局)」です。
郵便局がMVNOに参入すれば、やり方によっては、大量に、ガラケーで電話も待ち受けにしか使っていない、パソコンも使いこなしていない階層の人達を大量に取り込むことのできるチャンスを含んでいます。 もう、これは、他のMVNO業者にとっては脅威だと思います。なんといっても、店舗を全国24,000も持っていますので、キャリアのショップの様に機能すれば、高齢者もぐっと買いやすくなるでしょう、それに金を預かってくれるところですので、増々、有利です。 日本の3キャリアも、うかうかしていられなくなるでしょう。
海外では、
低価格帯の端末は、Googleの「Project Ara」で、端末のモジュールを交換できる端末を開発しています。 これは、価格を安くして、地球規模で云うと、発展途上国など、まだスマホが普及していない所の大量のユーザーを狙った、Googleさんの戦略です。 端末を売るのが目的ではありませんが。。。
Google「Project Ara 」の対抗馬として、もはや、沈没してしまった?「ノキア」を生んだフィンランドから、開発が進められるモジュール組み立て式のスマートフォン「Vsenn」、「Puzzlephone」が名乗りを上げています。 モジュール型スマートフォン「Vsenn」は、なんと複数の OS(Linux ベースの OSですが、Sailfish OS、Firefox OS、Ubuntu などです) をサポートする様です。
< Araとは違う、カスタマイズできるのは3つの主要部品です。>
・SoCやRAMを含む、主要な電子機器類を搭載するパーツ。
・スピーカー、マイク、ディスプレイから構成されるパーツ。
・バッテリー。
まだ、ギークの世界ですが、これが、低価格で製造、販売できれば、もちろん1万円以下でしょう。。。地球規模で普及する足がかりになると思います。
日本国内でも、KDDI(au)が、12月に、「Firefox OS」を搭載したスマートフォン端末をリリースする予定です。
タブレット
価格について
主に、iOS、Android、Windowsと3つのOSが有りますが、今年、Windows8の入ったタブレットでさえ、2万円を切った価格帯のものまで提供されてきています。
Androidタブレットに至っては、もう1万円を切っていて、6千円台のタブレットも販売されています。
ドン・キホーテの7インチアンドロイドタブレット「カンタンPad(感嘆パッド)」\5,980(税抜)
—関連記事—
・6,980円(税抜)、ドン・キホーテの激安Androidタブレット「カンタン Pad 3」を2016年11月25日(金)より発売すると発表
・ドン・キホーテが、2in1 Windows 10タブレット「ジブン専用PC&タブレット」を11月11日に発売すると発表
使い道について
タブレットは、外で持ち歩いて使用するものだと、私など、考えて、現に使用していますが、日本の世の中の人達は、どうも、家の中で使用している方が多い様で。。。
なぜなのか? 私など、電車の中で、堂々と使用していますが。。。。どうも、こんな使い方ができないんだと思います。 だって、家の中で、多分、エロ動画、バカ動画を観たり、バカゲームをする為の道具としてしか使用できなければ、電車の中で他人に見られ様なデカい画面を使用できないのだと思います。 他人に見られても、なんにも困らない使い方ができないのです。。。。仕方ないですね。 使う人の能力以上の事は、何一つできない道具ですので。。。。
iOS、AndroidタブレットとWindowsタブレットの違い
Windowsタブレットは、安くなって、良いんですが、パソコンを使いこなせない方は、Windowsタブレットではなく、iOS、Androidのほうが、タブレットとして、シンプルで使いやすいです。 じゃ、Windowsタブレットはシンプルではないのか?。。。そうではなく、Windowsタブレットは、Windowsを小さくしただけで、タブレットとしての操作性は、iOS、Androidと比較すれば、そう。。。。分かり易く云えば、まだ「オモチャ」の段階です。 マウスとキーボードが無いと、まともに使えません。 なぜなら、デスクトップのWindowsですので、タブレットのOSではありません。
Windowsタブレット難民のお話を一つ、
最初、「Surface RT」を購入、このタブレットWindows8、X86系のアプリが動かない、ARM系のタブレットでした。 扱いずらいので、今度は、7インチのWindows8が動く富士通のタブレットが安かったからと購入する。 でも、これも、Windowsとして使うには、画面が小さすぎて、指で操作できないし、画面が7インチですので見ずらい。
それで、次は、「Surface PRO 3」はちょっと高価なので、10インチのWindowsタブレットを購入。。。現在、やっと落ち着いたのか、使っている様です。
多分、そのうち、「Windows 8」ですので、ちゃんとメンテナンスをしていないと、デスクトップマシンより、早く、重くなってくると思いますので、そのころ、私の所に連絡が入ると思います。「重くなったんだけど、何とかならない?」と。。。。。ほぼ、この予想は当たると思います。
タブレットの場合、どれが良いか? と云う問題ではなく、家の中で、多分、エロ動画、バカ動画を観たり、バカゲームをする為の道具としてしか使用できない人達には、7千円位のタブレットを勧めています。 iPadを買うお金で5台購入できますので、リビングとトイレと自分の部屋とそれぞれ置いて使えますよね。
この様に、無駄な買い物をして、さまよっている方も、見てきましたので、言えるのですが、決して、衝動買いをしない方が良いと思います。
一番大切なのは、どのタブレットが良いかではなく、その前に「自分が使いこなせるかどうか。。。」 この検討が重要です。
※Windowsタブレットの価格
米国では、7000円台のWindowsタブレットが発売されています。: http://www.microcenter.com/product/439773/TW70CA17_Tablet_-_Black
どうしてこんな値段で端末を売る事が出来るかと云えば、Microsoftは「9型以下のタブレットにおけるWindows OSを無料化する」と云う施策です。これまでと違い、OSのライセンス料がかからない為、端末製造メーカーは、Windowsという付加価値の高いソフトウェアを搭載したタブレットを原価に近い値段で販売できるのです。
でも、これでは、利益が確保できるのかちょっと大変そうです。 いずれにしても、5万円以上で販売しているタブレット端末も原価は大した値段ではないと云う事が推測できます。
パソコン
今月(12月)、GoogleのChrome OSを搭載した「Chromebook」が個人向けに3機種リリースしました。
WEB中心の使い方で、使い勝手が、Windowsノートとは、ちょっと違いますが、11インチ、13インチ画面のノートパソコンが、3万円前後で購入できる時代になってきました。
マイクロソフトWindowsの現在のバージョンは、Windows8.1ですが、次期OSは、なぜか、9を飛ばして。。。Windows10と云われています。
AppleのMac用のOS、MAC OSXは、マーベリックからYosemiteとユーザーには無料で配布されています。
マイクロソフトも、この「Windows10」を無償にするかどうか。。。。検討中です。 じり貧のシェアを確保するにはもはや、「無償にするしかない」と云う決断に迫られています。 そうなると、タブレットでさえ2万円を切った製品が有りますので、もっと低価格のノートパソコンも出て来る可能性が高くなります。
もう、こうなったら、タブレット、パソコンは、文房具ですね。
過去にIBMは、「パソコンンは、もう文房具ですので売るの止めます」と云って、中国のレノボにシンクパッドを売り渡しましたが、本当に、そんな時代が来ているんだと思います。 まあ、世の中、この文房具さえ使いこなせない人間は、先進国でもたくさんいますが。。。。。
Sponsored Links
—関連記事—
・Dell、Acer、ASUSの3メーカーが、国内の個人向けに「Chrome OS」搭載の「Chromebook」の販売を開始(2014年12月)
・日本HPが、Windows 8.1 with Bing搭載の14型ノート「HP 240 Notebook PC」を値下げ販売キャンペーン(2014年9月)