最近、MVNOが、百花繚乱?とまでは言わないが、激しい事になっています。
どこまで、MVNO(仮想移動体通信事業者)の料金が下がるのだろう。。。と思うのですが、最近の仮想移動体通信業者のニュースを拾うと、こんな感じです。
ヨドバシカメラなどの量販店でも、フリーのSIMや端末を、専用のブースを設置して販売するようになりました。 即日、開通できる「MVNO」も3社くらい有ります。 そして、キャリア3社のブースより、賑わっている時があります。
総務省も、移動体通信の電波の割り当て権限を持っているのですから、キャリアの持っている権限をもう少し規制緩和をすれば、ユーザーが「MVNO」に移動しやすくなると考えるのですが、なかなか、政府も規制緩和を実施しません。
キャリアが、利用料金に関して小賢しい対応しかしないのであれば、もう少し「焼き」を入れても、いいのではないかと思うのですが。。。。
もう一つ、民間からのカンフル剤として、例えば、スマートフォンのOS(Android)を提供しているGoogleが日本に進出してきて、日本の「MNO(移動体事業者)」に回線を貸してねと云われたら、大変な事になります。 多分、根こそぎ、加入者を奪うでしょう。
<補足説明>
「キャリア」の意味も知らない方が、結構いると思いますので。。。。
最近よく使われている「キャリア」とは、経歴などを意味する「career」ではなく、「運び手:carrier」が語源とされています。要は、「無線電波を使い情報を運ぶ」ので、移動体通信業者の事を「キャリア」と呼ぶ。 携帯電話会社(移動体通信業者)の三大キャリアが、ドコモ、au、ソフトバンクです。
厳密には、固定電話なども含めた電気通信事業者を総じて「キャリア」と称する様です。
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1.今年の「MVNO」の動向
これまで、経費節減の為、オンラインでの申込受付のみであることが多かったのですが、店舗での取り扱いも増えて、即日開通ができる業者も増えてきました。
1)格安スマホさらに安価に、キャリア(ドコモ・KDDI・ソフトバンク)がMVNO向け接続料値下げ。
2)申し込みが殺到して、お店で契約できない「イオンモバイル」
2016年2月26日、イオンが独自MVNOで本格参戦して、人気が出過ぎてすぐに加入ができません。。。
3)1年間通信料0円キャンペーンを開始した「FREETEL」
4)データ量を2GB増量なんて朝飯前! 初期手数料無料キャンペーン中の「G-Phone」(2016年4月8日)
5)通信し放題の「ワイヤレスゲートSIM Fonプレミアム Wi-Fi(通信速度は最大3Mbps)」
6)国内通話や海外通話が定額になるオプションもある、月980円の音声SIMを「もしもシークス」が開始。
7)UQ mobileが1GBのデータ定額、無料通話、スマホもセットで、税抜月2,980円という新プランを発表
8)楽天モバイル 楽天カフェで新規契約・MNP乗りかえの即日対応が可能に
9)格安SIMの「スマモバ」を展開しているスマートモバイルコミュニケーションズは、全国に6店舗「格安スマホの窓口」をオープンしたと発表
https://smartmobile-communications.co.jp/pdf/news_20160408.pdf
2.「キャリアユーザー」と「格安SIMユーザー」の月額料金の格差について
端 末 |
平均月額 利用料金 | 1週間の通話時間 |
ガラケー | 3,260円 | 19.9分 |
スマートフォン | 6,283円 | 23.5分 |
MVNO (音声通話付) |
2,072円 | 5.9分 |
MVNO (音声通話なし) |
1,552円 | ─ |
平均月額 利用料金と云うのが、曲者です。 端末の分割支払いが有りますので。。。
MVNOの場合は、ほぼ、通信料金の金額のみですが、キャリアの場合は、違います。
注意する点は、月額 利用料金で、月額 通信料金ではないこと。
・キャリア3社の場合は、端末代金を含んだ価格が、月額 利用料金。
・MVNO(仮想移動体通信事業者)の場合は、端末代金は契約時に一括購入で、月額 利用料金は、月額 通信料金のみの事です。
MVNOの場合、端末料金を分割払いにすることは可能ですが、月額 通信料金にプラス1000円強の料金が、月額 通信料金に加算されるでしょう。
端末代金 | 月額 通信料金 | |
キャリア3社の場合 | とにかく、低料金に見せかける。 | だが、ここで、がっぽり、6,000円以上取る。 |
MVNOの場合 | 分割でも、きっちり支払う(端末にもよるが、毎月1,000円前後) SIMフリースマホが有れば、料金はかからない。 |
2,000円前後(通話付だが、カケホでは無い) |
・キャリア3社の場合、6,000円以上かかる。
・MVNOの場合、端末にもよるが、毎月1,000円前後支払っても3,000円前後。
合計の価格差は、6,000円前後 - 3,000円前後 = 3,000円前後です。
ですので、キャリア3社のスマホで、
使いこなせもしない奴なら、毎月3,000円以上の金をドブに捨てている事になります。
ですが、キャリアメールが使いえないだとか、操作を覚えるのが「面倒」とか、低レベルのユーザーが大勢いるので、MVNOに変更できない、変更しないだろうと、キャリアはちゃんと見越しているのです。
3.キャリア以外の格安SIMとスマホに乗り換えれる人と、できない人の違い。
全然、簡単です! ガラケーからスマホも含みます。
1)まず、スマホが必要でない人。
(1)殆ど「通話」にしか使わない人。—->ガラケーで十分、絶対にスマホにする必要なし。
更に殆ど「待ち受け」にしか使用しない場合、ガラケーより、スマホで通話付の格安SIMが安い場合が有ります。 ワイモバイルの「ガラホ」の場合、端末代金1円、月額利用料金934円で「ガラホ」が使えちゃいます。殆ど、自分からかけないで「待ち受け」にしか使用しない場合はガラケーより安いのではと思います。
(2)パソコンを使いこなせない人。 —->ガラケーで十分、絶対にスマホにする必要なし。
どうしても、バカ「ゲーム」、バカ「動画」の視聴がしたいという方は、この限りにあらず。
この階層のユーザーからは、がっぽり料金を取った方が良い。
特にバカ「動画」ユーザーから、月1GBで、1万円くらいとってもいいのではと思います。
5GBなら、5万円くらいになる。。。。そうすれば、通信回線のトラフィックは激減して、回線を高速化する必要がなくなります。
(3)使いこなそうと考えてもいない人。—->ここが一番、厄介な階層で、多勢に無勢を占めている。この階層がキャリアからMVNOに移動できない。
本来であれば、ネットワークのスピードなんて、そんなに高速化する必要など無いのに、特に動画系は、移動体通信のリソースの大部分を占領している。
知能の低い輩が使いだすと、世の中の使わなくても済むはずのリソースを膨大に消費し始める。 だから、商売としては繁盛するのですが。。。
・バカ「ゲーム」しか使わない人。
・バカ「動画」の視聴しか使わない人。
・SNS(ツイッター、LINEなど)で、誰かと繋がっていると勘違いしている人。
2)世の中、これだけ、格安SIMと言っても、「SIM」、「MVNO」の意味も知らない。
「格安SIM」とは?
キャリア3社の料金プランよりも割安な料金で利用できる「SIMカード」のことを意味します。
「SIMカード」とは?
低レベルのユーザーは、この「SIMカード」の存在さえも知らない。
ガラケーの時代は、端末のROM(メモリ)に書き込んで、運用していたが、現在は、このカードに通信業者の情報が書き込まれて使われている。これが無いと繋がりません。
「SIMカード」は、端末の横か、本体の蓋の中に、ちゃ---んと入っていますので、ちゃんと、確認しておいてくださいね。 大きさは3種類ありますので。。大、中、小のどれが入っているかもです。
「MVNO(仮想移動体事業者)」とは?、
通信事業法とやらが、変わり、移動体通信をする為の設備が無くても、移動体通信事業をできるようになったのです。 あなたの知らないうちにどんどん増えました。
現在、殆どの「MVNO(仮想移動体事業者)」は、ドコモから回線を接続料金を払い、借りています。
キャリア3社は、「MNO(移動体事業者)」と云います。
ソフトバンクの子会社「ワイモバイル」も、確か、「MNO(移動体事業者)」です。
なぜ増えたか?
MVNO(仮想移動体事業者)が、ドコモなどに「回線を貸してね」と云われれると、ドコモなど、設備を持った業者は、これを断れない法律まであるのです。
例えば、Googleが日本に進出してきて、貸してねと云われたら、日本の「MNO(移動体事業者)」は大変な事になります。 多分、根こそぎ、加入者を奪うでしょう。
あなたの知らないうちに、法律が変わり、知らないうちに「MVNO(仮想移動体事業者)」が増えただけです。そして、安く提供できるようになったのですが、キャリアの握っている権利・規制がまだまだあり、ユーザーのニーズ(即日開通など)に合わせることができない状況も多々残っているのです。
昔、固定電話も、「電電公社」だけでしたよね。 相互接続が可能になり、NTT(電電公社が、NTTになり、その子会社がNTTドコモです)、KDDI、ソフトバンクなど、普通に繫がるようになりましたよね。
昔、固定回線の頃はNTTが独占でしたが、その流れが、「移動体通信事業」でも始まって、キャリア3社に独占させない為に、「MVNO(仮想移動体事業者)」が参入できるようにしたのです。
ここまで。。。説明しても分からなければ、一生、NTTの「固定電話」と「ガラケー」だけを使っていてください。
iPhoneなど、見栄で持っている「使いこなせもしない端末」を自分で、格安の通信会社に、わざわざ移動する訳が無い。 賢いユーザーは別ですが。。。。ところが、3月に発売された価格の安い「iPhone SE(5万円強)」をSIMフリーの状態で購入して、格安SIMを入れて使うユーザーが数は少ないが居ます。
先日、Apple大好きの友人が「AppleのWEBサイトで、SIMフリーのiPhoneを探していても、出てこなかった?」と言っていましたが。。。。なに、AppleストアやAppleのWEBサイトで、単体で購入すれば、全て、SIMフリーのiPhoneです。。。。SIMが通信事業者が使うものだと云う事を知らない。。。Appleは製造業者ですので。。。
3)教えてgooの質問に、「mvnoについて教えてください」とあり、現状の運用がかかれていました。
「docomo のガラケー(P904i)とタブレット(Xperia Z2 SO-05F(wi-fiモデル))の2台を利用して、データSパックとカケホーダイの料金体系で月々1万円近くの料金を支払っています。通話は月1時間 もしませんが、データ通信は毎月2Gギリギリまで使っています。」
ガラケーで、月々1万円近くの料金を支払っている???? こんなアホがまだ居るんだ!!
ちょっと待って、タブレット(WiFiモデル)の分割購入代金も含まれているのかな?
「知らない」って、「無知」って、本当にすごいですね!! こういう方、女性に多いですよね。 普段、賢そうで、まともそうな人生を歩んでいる様に見えるのですが、如何せん、世の中、自分の周り半径5m以内しか感知できない方。。。。
今更、「mvnoについて教えてください」。。だって? 地球、365周分遅れている。
こういう方は、まず、2万円~3万円位のAndroidスマホを購入する。
(MVNOでも、月々の分割料金に含めることができる)
<契約条件>
・NMP(モバイル ナンバー ポータビリティ)が出来ること。
・タブレット(WiFiモデル)が有るので、スマホの「テザリング」機能が使えること。
・月3Gから4Gの容量のデータ通信と通話機能が付いたSIMを契約する。
・通話も5分以内なら、カケほーだいの契約も有ります。
こうすれば、端末購入代金を除けば、通信費として月々3千円を超える料金にはならないと思います。
もう一つ、有るとすれば、
・ガラケーの「データSパック」を止めて、通話とメールのみの契約にする。
・タブレットが、WiFiモデルなので、「モバイル無線LANルーター」を契約する。
こうすれば、月々5千円前後に収まるのではと。
4.キャリアの思惑
世の中、上記、3の2)、3)の輩で、回っているので、キャリア3社のバカ高い通信料金でも、端末代が実質0円、キャッシュバックなどと云うと、端末代がタダと勘違いして、ホイホイ契約してしまう。
1)キャリアが、ユーザーをどう見ているかについて。
キャリア3社も、十分に、この階層のレベルをわきまえているので、この売り方を止めようとしませんし、止めれば、端末代金が高いので、このレベルの階層のユーザーは購入・契約してくれなくなることを一番知っている。
キャリアは、こう考えている「使いこなせもしない端末を見栄で持っている奴らが、高価な端末を購入する訳が無い」と云う事を。。。。
だから儲けるには、「端末代を0円に見せかけて、その分を通信料金に乗せて、毎月、7,8千円程度の料金を取れば、まあ、レベルの低いユーザーなら尚の事、端末を渡すところまで、全部やってやれば、黙って契約するだろう」と。
この目論見は、日本のレベルの低いユーザーに、キャリアの戦略に見事にマッチして、大量に「MVNO」に移動しない要因にもなっている。
日本のキャリアは、ただの「土管屋」ですので、このやり方でしか、収益を上げることができないのです。
日本のキャリアは「回線を売るしか能がない」だから、日本のレベルの低いユーザーに端末代を0円に見せかけて、高額な通信料金を毎月、平均6000円以上取るのです。だから、経常利益も各社、数千億円になるのです。儲かって止められないでしょう。。。。
2)総務省の指導で、1GBデータプランを作ったが、このプランに変更すると、毎月の総額の支払金額が高くなるという仕組み。
このような政府の圧力、ガラケー時代にもあり、料金の安いプランを作ったら、根こそぎ、ユーザーがこの安い料金プランに移ってしまい、収益が悪化したのです。
キャリアは、上記の事柄を一度、学習していますので、1GBデータプランに変更すると、「毎月割・月月割」の適用対象外とする条件を設けていますので、料金を安くしようと思って1GBデータプランに変更したら、利用料が高くなるなら、変更しないでしょうと云う事です。
「毎月割・月月割」これが、端末代金を安く見せかける方法として使っている方法です。
嘘だと思うなら、キャリアで「1GBデータプランに変更したいんですが」と聞いてください。
そうすれば、分かり易く、説明してくれるでしょう。 「高くなりますよ!」って言われます。
「安い契約に変更したら、端末代金を安くしないよ」と云う事です。
使いこなせもしない端末を使わさせるからユーザーもタダ同然じゃないと購入・契約しないし、そこはちゃんとキャリアは見越しているのです。
ですので、端末くらい、別途、一括で購入する意思があれば、何の問題も無いのですが、如何せん、使いこなせもしない道具に、別途「金」を出すはずもなく、端末代金を「餌」に契約する商売から、ユーザーも手を引かない限り、無くならないのです。
3)auとソフトバンクの2年縛り後の対応と、とんでもない料金プラン!!の発表
料金プランの内容を見ると、3年目以降、契約解除料(解約金)が発生しない代わりに、月額料金が、300円ほど高くなる料金プランなのです。
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・auとソフトバンクの2年縛り後の対応と、とんでもない料金プラン!!の発表 アホか?
ユーザーをここまで、バカにするようなプランを平気で出してくるなんて、本当に、ユーザーをなめています。
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・総務省の指導を受けて、「実質0円」端末の販売を終了に対して、2月のスマホ販売は半減 「実質0円終了」が影響。。。 消えた「実質0円」…スマホは“冬の時代”に突入。。なんだそれ?
・2016年、キャリアの携帯電話料金は値下がりするか? 予想通りユーザーをなめている。
・総務省の「携帯電話値下げ議論」が決着、「値下げ」提言 本当に安くなるか?
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