今回は、デフラグ処理とフリーのデフラグソフトについてです。
デフラグの意味、フラグメンテーション対策、デフラグルールを多数紹介しますので、参考にしてみてください。
最近では、ハードディスクより高速なSSDが世の中に普及してきています。 SSDの場合、従来のHDDのデフラグでは、上手く行かない仕組みになっています。 しかし、SSDもデフラグをできるフリーソフトも多々リリースされています。更に、WindowsのOSも進化してきていますので、古いOSと新しいOSでは、SSDを使用する時に注意する必要があります。
このような点を踏まえて、掲載してみたいと思います。
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— 全 体 目 次 —–
1.フラグメンテーション(断片化)について
1)なぜ、このような「デフラグ」ソフトが必要なのか?
2)なぜ1つのファイルが不連続に配置されてしまうのでしょうか?
2.ソフト以外のフラグメンテーション(断片化)対策について
1)断片化が発生しやすい理由
2)対策
3.SSDをWindows 8で使用する時の注意点について
4.フリー(無料)のハードディスク用の「デフラグ」ツール
1)すっきりデフラグ
2)Auslogics Disk Defrag Free
3)O&O Defrag Free Edition
4)「Defraggler」
5)「WinContig」
6)「IObit SmartDefrag 4」
7)「JkDefrag 」
8)「Quicksys DiskDefrag」
5.その他のデフラグツール (レジストリ、ページングファイル)
1)WinASO RegDefrag Ver 2.7
2)PageDefrag 2.32
3)Free Registry Defrag 3.0
1.フラグメンテーション(断片化)について
デフラグとは、「defragmentation」の略語です。HDD(ハードディスク)のフラグメンテーション(断片化)を解消するという意味です。
1)なぜ、このような「デフラグ」ソフトが必要なのか?
「Windowsのファイル管理システム」を少しお勉強しましょう。
「フラグメンテーション」とは、ファイルがHDD内の、不連続の領域に記録されている状態のことを指します。
ファイルを削除しても、ファイルを復活させることができるのは、なぜでしょうか?
それは、実際のファイルはファイルシステム上では、必ず、インデックスで管理しています。 ファイルを「削除」すると云う処理は、インデックスから削除するだけで、実データは削除されず、そのまま存在しているのです。 データを書き込む場合、このインデックスの空いている部分を使用して、実データを書き込んでゆきます。
ですので、一旦書き込み、消された場所が、散在していますので、1つのデータでも、書き込む場所が散らばってしまい、アクセスするのに効率が悪くないます。 ですので、これを整理してくれる処理が必要なんです。
2)なぜ1つのファイルが不連続に配置されてしまうのでしょうか?
WindowsなどのOSのファイル管理システムは、HDDを数KBのブロック(:クラスター)ごとに管理しており、クラスターより大きいサイズのファイルは、複数のクラスターに記録します。 クラスターは連続している必要はなく、ファイルを書き込む時に、空いているクラスターを探して、どんどん書き込んでしまいます。
ファイルの削除などを行うと、空きを利用して書き込みますので連続した領域に1つのファイル情報が並ぶのが難しくなります。
このように、ファイルの修正、追加、削除を繰り返していくと、断片化はどんどん進んでしまいます。
この状態になると、HDDがアクセスするとき非常に効率の悪い読み方をしないとデータが読めません(あちこちに、1つのデータファイル情報が散乱していますので)。
これを解消するために「デフラグ」ソフトを使用して、フラグメンテーション(断片化)を解消(データの再配置)すると、HDDのアクセスが多少ですが、効率的になり速くなります。
2.ソフト以外のフラグメンテーション(断片化)対策について
しょっちゅう「デフラグ」をかけている神経質な人いませんか? HDDも消耗しますよ!。 何故か? 通常ファイル書き込む時より、遥かに頻繁に、データの再配置を繰り返していますので、消耗するでしょう。。。
Windowsの起動ドライブ(C)は、最も断片化を防ぎたい場所ですが、一番断片化しやすい場所でもあります
1)断片化が発生しやすい理由
・Windowsシステムが、スワッピング処理でHDDを自動で使用しています。
・「IE」の一時ファイル、履歴、「Outlook Express」のメールデータの保存場所など、書き込み、削除の多いファイル情報を扱っています。
2)対策
各ソフトから、これらのデータの保存場所をCドライブから、Dドライブ等に保存場所を変更すると、起動ドライブ(C)の断片化がある程度ですが抑制できます。
(1)Outlook Expressの場合
「メニューバー」の「ツール」->「オプション」->「メンテナンス」タブの「保存フォルダ」のボタンを押すと保存先を変更できます(予め、別ドライブに自分でフォルダを作成すると分かりやすいですね)。
(2)IE(インターネット エクスプローラ)の場合
ツール->インターネットオプション->「全般」タブの「閲覧の履歴」の設定ボタンを押すと保存先を変更できます(IE6とIE7でちょっと画面レイアウトが違います)。
3.SSDをWindows 8で使用する時の注意点について
・Windows高速化(HDDからSSD編)(2012年2月)
私の場合、Windows7でSSDを使用していますが、性能の良い「CPU」に入れ替えるより、体感で速くなります。
まだコスト的に、容量の割には高価ですが、起動ドライブとして使用しますので128Gくらいの容量があれば大丈夫です。
128Gですと1万円くらいで購入できます。
<SSDをWindows 8で使用する時の注意点について>
Windows 8の場合、SSDの利用方法が、他のXP、Vista、7などのOSの機能が違うため注意が必要です。
1)デフラグ・サービスを無効にしてはいけない
Windows 8のデフラグは、「SSD」であることを認識すると、SSD用の「トリム・コマンドの発行」という特別な操作を行うようになっている。
Windows 7の場合、SSDが比較的新しい製品ならば、自動的にSSDと認識してデフラグをオフに設定する。
2)ReadyBoostやSuperFetchも無効にしない
Windows 8の場合は、OS自身が「HDD」か「SSD」かを自動的に認識し、それぞれに最適な処理を自動的に行うようになっているためです。
ちなみに、SSDにインストールされたWindows 8で、USBメモリを「ReadyBoost」に利用しようとしても、SSDが十分高速なので有効になりませんというメッセージが表示される。
—関連記事—
・Windows Vista 7 8.xの起動ディスクにSSDを使用している場合の「最適化設定」方法
・電机本舗が、ストレージをSSDに引越しする時に便利な2つの機能を追加した「SSD最適化設定」の最新版v3.2をリリース。
・Windowsの起動ディスクに、SSDを使用しているユーザー向けに、ドライブ設定ソフト「SSD最適化設定」の最新版Ver2.1をリリース
次のページは、フリー(無料)のハードディスク用の「デフラグ」ツールです。
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4.フリー(無料)のハードディスク用の「デフラグ」ツール
それぞれ、特徴がありますので、自分に合った1本を選択です。
1)すっきりデフラグ
定番ですね。 Windows8まで対応しています。
処理自体は、Windows標準のデフラグを使用していますが、シェルが立ち上がる前の、メインメモリがあまり消費されていない状態で実行しますので、Windows標準のデフラグより、処理が速く終了します。
<特徴>
・デフラグ終了後にPCの電源を自動で落とせますので便利です。
・プログラムが全部立ち上がる前に、起動実行しますので、メインメモリに余裕がある分処理時間が短くなり、速く終了します。
・デフラグをスケジュール実行できる機能が追加
<対応OS>
Windows XP、Vista、7、8(日本語版奨励,32bitまたは64bit)
・作者 ダウンロードサイト
http://www.inasoft.org/sdfr4.html
2)Auslogics Disk Defrag Free
大容量のハードディスクでも高速に最適化できるのが特長です。
<特徴>
・Windows標準のデフラグより短時間で処理が終了します。
・Windows 98のデフラグ処理のような「ブロック」風の画面がでてきます。
・デフラグ処理の前に、不要ファイルを削除する機能、頻繁に開くファイルをアクセスの早いディスクの外周部へ配置する機能も装備しています。
・日本語にもVer7.0から対応しています。
<対応OS>
Windows XP、Vista、7,8.1、10
・ダウンロードサイト
http://www.auslogics.com/en/software/disk-defrag/
3)O&O Defrag Free Edition
Windows標準のデフラグメニューに表示されます。
<対応OS>
Windows Vista / Windows 7 / Windows 8 and 8.1
・ダウンロードサイト
http://www.oo-software.com/en/free#over
4)「Defraggler」
このデフラグソフトは、SSDにも対応しています。
<特徴>
・断片化したファイルや、指定したファイル・フォルダだけを最適化できるデフラグソフトです。
・指定したドライブ・フォルダ全体や、ファイル単体を最適化する機能も搭載されています。
・SSDにも対応しています。
<SSDの場合の使い方>
SSDの場合は、ドライブを選択して、メニューバーの「アクション」から「Advanced」をクリックして、「空き領域のデフラグ」を選択します。 これだけです。
<対応OS>
Windows 8.1, 8, 7, Vista and XP. Including both 32-bit and 64-bit versions, but not RT tablet editions.
・ Piriform Ltd ダウンロードサイト
http://www.piriform.com/defraggler
5)「WinContig」
Portable(USBに格納して使えます)です。
<特徴>
・インストールやレジストリを作成しないスタンドアロンのデフラグツールです。従って、USBに格納して使用できると思います。
・ディスク全体をデフラグするのではなく、デフラグしたいファイル/フォルダをデフラグすることができます。
<対応ファイルシステム>
NTFSファイルシステムのみ動作します。
<対応OS>
WinWindows 2000/XP/Vista/7/8
・ダウンロードサイト
http://wincontig.mdtzone.it/en/
6)「Smart Defrag 」
IObitの「Smart Defrag」 お奨めです!
HDDだけでなくSSDのデフラグも可能です。
<特徴>
・バックグラウンドで動作し静かに自動的にハードディスクをデフラグする「オートデフラグ」機能が特徴です。
・オートデフラグを有効にし、Windows起動時にIObit SmartDefragを起動するように設定しておけば、いつでもハードディスクの断片化が少ない状態を維持しておくことができます。
- 効果的なデフラグ
- ディスク性能の高速化
- 「Boot Time Defrag」技術
- ディスク性能の高速化
- デフラグのスケジュール機能
- ディスクの健康状態を表示する機能
- ハードディスクにデフラグが必要になった時、自動でお知らせする[自動分析]機能
- Windows10 Redstone に対応
<対応OS>
Windows XP、Vista、7、8.1、10 (64bit版を含む)
・IOBit サイト :http://www.iobit.com/
・IObit SmartDefrag ダウンロードサイト
:http://jp.iobit.com/free/sd.html
2016年10月19日時点のVerは、「Smart Defrag 5.3」です。
7)「JkDefrag 」
「JkDefrag」は、メニューやオプション画面などを一切備えておらず、ソフトを起動するだけで即座にデフラグを実行するのが特徴。
<対応OS>
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64
・ダウンロードサイト
<加筆> 2011年9月
・「JkDefrag」から、名称が「MyDefrag」になり、v4.0がリリースされています。
※「JkDefrag Portable 」
ポータブル版も有りますので、USBに入れて使用できます。
<対応OS>
Windows 2000、XP、Vista、7、8
・ポータブル版 ダウンロードサイト
http://portableapps.com/apps/utilities/jkdefrag_portable
8)「Quicksys DiskDefrag」
関連記事を参照
<機能・特徴>
・独自の「 QSICA」と云うアルゴリズム機能を搭載して、デフラグ処理後は断片化の再発を抑えられるそうです。
・デフラグ終了時のシャットダウン機能が付いていますので、寝る前にセットしておくと便利です(他のデフラグツールに比べると処理時間が、ちょっとかかります)。
<対応OS>
Windows 2000、XP、Vista、7、8、8.1
・ダウンロードサイト
http://quicksys-diskdefrag.en.softonic.com/
<補足>
デフラグソフトは、やはり有料のソフトにはかないません。
有料のソフトでは、ファイルの使用頻度でファイルを再配置するのもあります。
フリーソフトでも「最適化機能」の付いたソフトは、「IObit SmartDefrag」の最新版です。
次のページは、その他のデフラグツール (レジストリ、ページングファイル)です。
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5.その他のデフラグツール (レジストリ、ページングファイル)
PCを長年使用していると、どうしても起動時間がかかります。
このソフトを使用する前に、「不要レジストリデータの削除処理」を実施後にすると、一層効果があります。
1)WinASO RegDefrag Ver 2.7
<特徴>
ウィンドウズのレジストリファイルのデフラグを行います。
デフラグ後、レジストリは線形構造になり、アプリケーションのレスポンス時間とレジストリアクセス時間を削減します。
<対応OS>
Windows 8 (64-bit and 32-bit), 7 (64-bit and 32-bit), Vista (64-bit and 32-bit), XP, 2003, 2000
・ダウンロードサイト
http://www.winaso.com/regdefrag/
2)PageDefrag 2.32
<特徴>
・通常のデフラグツールではデフラグできないレジストリファイルおよびページファイルをデフラグするツールです。
・ページングファイルとレジストリを構成するファイル等のファイルをブート時にデフラグします。
<対応OS>
Windows 2000、XP、2003 Server
・PageDefrag の詳細情報およびダウンロード —-リンク切れです。
microsoft.com/technet/sysinternals/FileAndDisk/PageDefrag.mspx
3)Free Registry Defrag 3.0
<特徴>
・レジストリの無駄なスペースや隙間を取り除きレジストリを最適化するレジストリデフラグツールです。
・「Analyze Registry」 をクリックするとレジストリがどの位(%) コンパクト可能か分析し、表示されます。
・レジストリのデフラグ後はメッセージが出てシステムを再起動します。
<対応OS>
Windows ALL
・ダウンロードサイト
http://www.registry-clean.net/free-registry-defrag.htm
—関連記事—
・Auslogics社が、無償のデフラグツール「Auslogics Disk Defrag Free」v6.0.0.0 最新版を公開
・Auslogicsが、SSDへの最適化を強化した無償のデフラグツール「Auslogics Disk Defrag Free」の最新版v5.1.0.0をリリース
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