本日のお題は、今話題のAIのお話です。
グーグル47点、Siriは24点:デジタル・アシスタントの「知能テスト」
MIT Technology Review 2017/10/24
知性とは何か?、知能とは何か? 将棋や囲碁の世界では、とっくに人工知能にやられていますが、人工知能に人間らしい知性、知能を宿す必要が有るのだろうか、宿す必要が無いのだろうか。。。。まだ、幼いが、賢くなったらどうなるのだろう。 しかも、急激にです。
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北京にある中国科学院のフォン・リウ主任研究員ら研究チームのおかげで、その答えがある程度分かってきた。フォン主任研究員らは、機械と人間の両方を試せる知能テストを開発し、グーグル・アシスタント(Google Assistant)やシリ(Siri)のようなAIアシスタントを、人間と同じ尺度でランク付けしたのだ。
<テストを実施したAIアシスタント開発企業とランク付け>
研究者が発表した最新のテスト、2016年のランキングは以下の通りだ。1. 人間(18歳)…… 97点
2. 人間(12歳)……84.5点
3. 人間(6歳)……55.5点
4. グーグル……47.28点
5. デューア(Duer、度秘)/バイドゥ……37.2点
6. バイドゥ(Baidu) ……32.92点
7. ソゴウ(Sogou)……32.25点
8. ビング(Bing)/マイクロソフト……31.98点
9. シャオビン(Xiaobing、小氷)/マイクロソフト……24.48点
10. シリ(Siri)/アップル……23.94点
テスト内容を公表することで勝負が簡単になってしまうために、評価方法は公表されていませんが、6歳児とグーグル、どちらが優秀か?
3. 人間(6歳)……55.5点
4. Google……47.28点
10. シリ(Siri)/Apple……23.94点
このランキングでは、6歳児でさえも、最も先進的なデジタル・アシスタント(今回の結果ではグーグル)よりも優れていることが分かります。
6歳児って、どのくらいだろうと、自分の子供の小さい時を思い出すと、何も、分かっていないだろうと思いきや、人を察したり、思いやったり、怒ったり、泣いたり、笑ったりと、それは、大人の年齢になって居れば、経験したことの数は、違うでしょうが、基本的な部分は、この世に生まれて、もう6歳くらいにになると出来上がっているように思います。
人間って、この「パーソナル」な部分が、人それぞれあって、成長していくのですが、AIは何をもって、成長すると云えるのでしょうか?
将棋や囲碁の世界では、人間はもうかないませんが、AIの成長は、賢く、人間の問いかけに答えれば、成長していいると言えるのでしょうか? ある特化した部分の能力が花開いただけでしょう。
人間と会話が、ちゃんとできる様になれば、優秀なんでしょうか?
何だか、全然違うように思います。
人間のように、「づるさ」、「醜さ」、「強欲さ」、「優しさ」、生れつき「頭の配線のおかしい奴」、養育過程で「愛着形成」がまともにできなかった人間など、本当に、さまざまな「脳」の配線をした人たちがいて、世の中が成り立っていますし、それが原動力になり大きな仕事を成し遂げた人たちも沢山います。
生き物は、体があるから、持って生まれた「脳」で、色々な経験をしながら、感じ取り、成長して行くだと思いますが、人工知能のように「脳」だけ有っても、人間に近づくことには、限界があるように思います。 人間の体には、色々なセンサー(臓器)が付いていて、それがネットワークで繋がっていて、脳などに信号が送られて、意識していなくても、人体を自律的をコントロールしています。
人工知能には、内臓なんて無いですし、有ったとしても腸の中に細菌を100兆以上も居ませんし、脳に体の各部署で作られた「脳内ホルモン」も供給されません。
AIは、あくまでも「人工の知能」と云う道具ですので、AIに求めるものの「再定義」をする必要が有ります。決して、人間ではないんだと云う処の定義です。 ですので、何が優秀かという視点も、人間と、決して同じではないという事です。
<余談>
『ブレードランナー2049』がもう少しで、映画館で観れますが、「人間よりも人間らしい(More human than human)」レプリカントが登場しますが、「人間性」って何でしょうか? 人間より優秀になったのが、「レプリカント」なら、人間はもう必要なくなるのでしょうか。
ネタバラシはしませんが、この映画は、是非、観ておく必要のある1本だと思います。
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