「日刊工業新聞」電子版の記事「ゲイツ氏との関係、ハードウエア参入で悪化-MSのバルマー前CEO」が、ちょっと面白いので紹介します。
スティーブ・ バルマー君は、1980年、ビル・ゲイツ氏が初めて採用したビジネスマネージャー(事業担当管理職)として、ゲイツ氏に引き抜かれてMicrosoftへ入社、同社の30人目の従業員となる。
Microsoft創業者のビル・ゲイツ氏は、2000年1月にCEO職をバルマーに譲り、2014年2月まで最高経営責任者として在籍して、現「サトヤ・ナデラ」に最高経営責任者を譲っています。
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ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、Microsoft社の前CEOのスティーブ・ バルマー君が、語っています。
もう一度全てをやり直せるとしたら、数年早くモバイル機器事業に参入しただろうと発言。最終的に参入を決めた当時、ゲイツ氏や取締役会の他のメンバーは異議を唱えたと明らかにした。
2012年にタブレット「Surface RT」でハードウエア事業に参入して、最初は赤字でしたが、現在、Surface端末も黒字になっているそうです。
これも、端末だけでなく、Appleがしようとしなかった、OSの統一(Windows 8、Windows 10)パソコン、タブレット、スマホでも使えるOSを作る事。
今もなお、「Windows 10」では、タブレット端末などで使いやすくするためのアップデートが続いていて、デスクトップPCしか使っていないユーザーにとっては、うっとしいアップデートが、これからも続いてゆきます。 いつになったら、収束するのだろうと、ちょっと、うんざりです。
こんな努力もあり、Surface端末は、売れていますが、Windowsスマートフォンは、全滅状態です。
スティーブ・ バルマー君は
バルマー氏はハンドセットやタブレットへの参入が遅すぎたことこそ誤りだったと指摘。「私ならもっと早くハードウエア事業に参入した。半導体、システム、ソフトウエアと分かれたパソコンで、われわれが持っているものはモバイルの世界でそれ自体が増えていくことはほとんどないと認識しただろうからだ」と続けた。
と言っていますが。。。。。Microsoft社のCEOとしての認識としては間違いないが、”ハンドセットやタブレットへの参入が遅すぎたことこそ誤りだった”という認識が、根本的に間違っていると思う。
決して、ハードの参入の遅れではない。
Appleが成功して、Microsoftが追いつけなかったのは、全然別のところにあるからです。
スマートフォンもタブレットも、誰を相手にビジネスをしようとしてきたかです。
Microsoftは、Windowsがありますので、パソコンを使いこなしているユーザー、企業を相手に商売をしている会社です。
方や、AppleやGoogleは、大部分のユーザー、つまり、パソコンさえも使いこなせい、圧倒的多数のユーザーを相手に、ハード、コンテンツを提供している会社です。
それは、Windowsパソコンしかなかった時代は、独り勝ちできたが、タブレット、スマートフォンなど、おまけで通話機能の付いた小型のコンピューターが、流行りだしたら、普通、パソコンさえも使いこなせい、圧倒的多数のユーザーを相手に開発を進めるべきなのに、あくまでも、Windowsにこだわり、Windowsタブレット、フォンを作ってしまった。
Windowsパソコンを使いこなせる人達しか購入しないでしょう。 使いこなせもしないOSの入った、くそ面白くもない端末を誰が買うのか?
ですので、仮に、スティーブ・ バルマー君が、Microsoft社のCEOに返り咲いても、成功しないでしょうと思うのです。
こうも言っています。
バルマー氏と言えば、アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を、高過ぎて絶対に売れないと発言したことで知られる。この発言について、アップルが高い端末価格を「本質的に月々の通信費に組み込むというビジネスモデルのイノベーション」を果たしたとし、当時はこの手法を思いつかなかったと述懐した。
これは、ちょっと、驚きです。 これは日本のキャリア3社のお家芸で、使いこなせもしないユーザーに端末を持たせて契約を取る常套手段だと思っていましたが、Appleが主導したことなのでしょうか?
iPhoneなど、実質0円で、ユーザーを釣りあげた売り方そのものですが、未だに、スマートフォンを使いこなせもしない、端末をオモチャにしか使いこなせないユーザーにとって、欲しい端末になっています。
日本では、格安SIM、格安スマートフォンが、たくさんあるのに、移動しないのは、スマートフォンを使いこなせもしない、端末をオモチャにしか使いこなせないユーザーがたくさんいるからです。
Microsoft社は、こんなレベルのユーザーから、相手にされていないでしょう。 このユーザーを相手にしないと、Appleに絶対に勝てないのです。
だから、ハードの投入が、遅かったからでは、決してないのです。
・Apple、Googleが相手にしているユーザー—->どこの国でも、大多数のスマートフォンさえも使いこなせもしないユーザー。
・Microsoft社が相手にしているユーザー——->どこの国でも、小数のパソコンを使いこなせるユーザー。
元々、相手にしているユーザーが違うのですから、勝った、負けたは、関係ない、同じユーザーで勝負していないんですから。。。。
私自身は、元々は、Windowsユーザーです。最初、「アップルなんて大嫌い」でした。
昔、SONYのウオークマンを使用していた経験があり、ある日、音楽を聴く為に「iPod Touchi」を購入してしまったのが、運の尽きでした。
そのうち、iPad、iPhone、Macbook Air2台、Macbook Pro(娘用)、Apple TVと、Apple大好き人間になってしまいました。
お仕事は、やはりWindowsですが、そのほかの参照作業などは、Apple製品か、Androidタブレットで済んでしまいます。
MicrosoftのSurface。。。値段が高すぎて、手がでません。タブレットに、Windowsを押し込んだだけのパソコンは、そんなに高い金を出してまで必要なりません。 今、持っているデスクトップPCを使えばいいだけですので。。。。
Windowsユーザーとして、このSurfaceは、Windowsをノートパソコンではなく、タブレットに押し込んだだけで、入力用としては、お仕事で使えてパソコンとしては優秀ですが、AppleやGoogleのタブレット端末と比較すると、参照用のマシンとしては、OS的には5年くらい遅れていますので、使えません。
ですので、もう、仕事をしていなければ、Appleの製品のみで十分です。決してWindowsパソコンは選択しないでしょう。 こんな、しちめんどくさい「OS」、時間の無駄です。
まあ、何だかんだと言っても、仕事が、できなくなるまでは、使い続けるでしょうが。。。
最後に、もう一つ、
・パソコンで勝負するなら、
MicrosoftはWindowsパソコン、Surface。 AppleはMac シリーズでしょう。
・タブレットでは勝負はできません。なぜなら。。。
Appleはもちろん「iPad」でしょうが、Microsoftは、タブレットが無いでしょう。SurfaceはWindowsパソコンで、型は確かにタブレットですが、タブレットではありません。
・スマートフォンは。。。。勝負になりません。 Windowsフォン? 誰が使っている?
よく、お互いを揶揄するコマーシャルを出していますが、ちゃんと勝負できるのは、パソコンで勝負するときのみですので、わけの分からない、土俵の違う端末どうして、不毛な勝負をしないように!!!
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