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第9回 ACCESS 2010の情報 「ACCESS 2000」を「ACCESS 2010」に アップグレードするために

第9回は、ACCESS 2010の情報です。

現在、「ACCESS 2000」で作成したシステムを「ACCESS 2010」に アップグレードして、最後、「SQL Server 2008」 に移行する業務を実施中ですので、要点だけですが、気の付いたことを記載します。

厄介なのは、、「SQL Server 2008」 に移行する前のシステムが、Windows7でサポートしていない「ACCESS 2000」ですので、変換ツールを使用する場合は、一度「ACCESS 2010」に アップグレードする必要があります。

「ACCESS 2010」に アップグレードする場合、どのようにACCESSの仕様が変更されているのか、使えなくなった機能は無いのか? 大事な点ですのでチェックです。  Access 2007 から Microsoft Access 2010 での変更

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1.新機能

1)Web 上のデータベース共有

Office Access 2007 では、Web へのデータベース共有のサポートは、リストの公開とデータベース ライブラリへのデータベースの移動に限定されていましたが、Access 2010 では、「Microsoft SharePoint Server 2010」 の Access Services にアクセスできる場合は、Access 2010 を使用して Web データベースを作成可能になりました。

2)「.pdf」と「.xps」ファイルへのエクスポート

Access 2010 では、データを .pdf ファイル形式又は .xps ファイル形式にエクスポートして、印刷、投稿、電子メールによる配信を行うことができます。

尚、「Access 2007」 でも、このような機能を実行できましたが、ダウンロード可能なアドインを使用する必要がありました。
Access 2007 SP2 以降、及び Access 2010 では、この機能は製品自体に組み込まれたので、追加ソフトウェアをインストールする必要がなくなり、フォーム、レポート、データシートを .pdf ファイルまたは .xps ファイルにエクスポートすると、書式の属性をすべて維持したまま情報を配布しやすい形式に変換でき、他のユーザーは自分のコンピューターに Access をインストールしなくてもその出力を印刷したり確認したりすることが可能です。

3)外部データ ソースとしての Web サービスへの接続

Web サービス管理者から提供される Web サービス定義ファイルが必要ですが、外部データ ソースとして Web サービスに接続できるようになりました。
定義ファイルをインストールした後、リンク テーブルとして Web サービス データに接続できます。

4)Backstage ビュー

Microsoft Office Backstage は Microsoft Office Fluent ユーザー インターフェイス (UI) の一部であり、リボンと連携する機能です。
Backstage ビューは「ファイル」 タブから使用でき、そこには、最適化と修復、データベースの新規作成など、データベース全体に適用するコマンドが含まれます。
(「ファイル」 タブは、以前のリリースの Microsoft Office で使用されていた Microsoft Office ボタンおよび 「ファイル」 メニューに代わる機能です)。
コマンドは、画面の左端のタブ上に配置され、各タブにはそれぞれ関連するコマンドまたはリンクのグループが含まれます

2.変更された機能

1)セキュリティ強化

セキュリティ強化機能及び、「Microsoft SharePoint Foundation 2010」 との強力な統合によって、以前より効率的にデータを管理でき、以前より安全に情報追跡アプリケーションを作成可能。
追跡アプリケーションのデータを 「SharePoint Foundation 2010」 のリストに保存することによって、変更履歴の監査、削除された情報の復元、およびデータ アクセス権限の設定を行うことができます。

Access 2007 で導入されていた新しいセキュリティ モデルは、Access 2010 でさらに進化して、信頼性に関する判断は、「Microsoft Office Trust Center」 と統合されています。
信頼できる場所の指定によって、保護されたフォルダー内の全データベースの信頼が容易になりました。以前より安全なサンドボックス機能が提供され、 Access 2007 アプリケーションの読み込み時にコードやマクロを無効にできます。 信頼できるマクロはサンドボックス モードでも実行されます。

2)SQL Server 2008 のデータ型のサポート

Access 2010 の Access プロジェクト (.adp) では、「Microsoft SQL Server 2008」 で導入された新しい 7 つのデータ型が制限付きでサポートされます。

 

3.削除された機能

1)カレンダー コントロール (mscal.ocx)

Access 2010 では、Microsoft カレンダー コントロール (mscal.ocx) は使用できなくなりました。代わりに、Access 2010 の日付選択コントロールを使用できます。以前のバージョンの Access でカレンダー コントロールを使用していたアプリケーションを Access 2010 で開くと、エラー メッセージが表示され、カレンダー コントロールは表示されません。

2)Microsoft レプリケーション競合ビューアー

Access 2010 では Microsoft レプリケーション競合ビューアーは使用できなくなりました。同等の機能として、データベース レプリカ セットの「ReplicationConflictFunction プロパティ」を使用して、同期の競合を解決するカスタム プロシージャを作成できます。

3)スナップショット ファイル形式

Access 2010 では、レポートをスナップショット ファイルとしてエクスポートする機能は使用できなくなりました。
元のレポートのレイアウトと書式を維持するには、スナップショット ファイル形式の代わりに, .pdf ファイル形式と .xps ファイル形式を使用できます。

4)データ アクセス ページ

Access 2007 以降、データ アクセス ページを作成、変更、またはインポートする機能はサポートされなくなりました。
但し、Access 2007 データベース内のデータ アクセス ページ機能自体は有効でした。Access 2010 では、データ アクセス ページが含まれているデータベースを開くことはできますが、データ アクセス ページは動作しなくなります。データ アクセス ページを開こうとすると、Microsoft Office Access ではデータ アクセス ページに対するこの操作はサポートされていないことを示すエラー メッセージが表示されます。

私の場合 直接、影響する機能は、下記の2つ位ですね。

①スナップショット ファイル形式が使用できなくなりましたが, .pdf ファイル形式と .xps ファイル形式を使用できます。
②Access 2010 で、Microsoft カレンダー コントロール (mscal.ocx) は使用できなくなりましたので、Access 2010 の日付選択コントロールを使用する必要があります。
カレンダー コントロールを使用している部分が多いので、修正を加えるのが、ちょっと大変です。

参考
・Access 2010 ファイル形式の概要
http://office.microsoft.com/ja-jp/access-help/HA010341788.aspx

・Microsoft Access 2010 Runtime Service Pack 2 (32 ビット版):  ダウンロード(無料で使えます)
http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?FamilyID=57A350CD-5250-4DF6-BFD1-6CED700A6715

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