第8回 Access 2000とMSDEを利用してクライアント/サーバーシステムを構築する

最後は、やはり最終目標である「Accessを使って、C/Sシステムを構築する」為の方法を掲載します。(C/S :クライアント/サーバー)

Accessは、「Access 2000」から大幅に機能アップしました。
その一つが、「MSDE」をバックエンドに配置したC/Sシステムの実現が可能になったことです。

MSDE(:Microsoft Data Engine)とは、マイクロソフト社のリレーショナルデータベースSQLServer7.0と互換性を持つデータベースエンジンです。

第1回から、記載してある通り、Accessで、「データmdb」をファイル共有して、複数台のパソコンからアクセスして使用するには、制約や限界があり、同時アクセスが多い環境では不向きです。

そこで、登場するのが「MSDE」です。
SQLServer互換ですので、将来、本格的なC/Sシステムを構築する場合にも有効な手段です。
そして、ファイル共有で使用している「Access」から「MSDE」に移行するよりも、容易に「MSDE」から「SQLServer」に移行できます。

Microsoft社のデータベース構築における、段階的セールス方法?
1)スタンドアロンのAccess(有償)を使用させる。
2)ファイル共有でAccessを使用させる(でも、制限や制約がたくさんあります)。
3)MSDEで、C/Sシステムを入門経験させる(制限はあるが、MSDEは無償で利用可能)。
4)SQLServer(有償)で、本格的なC/Sシステムを構築する事を奨める。

うまいやり方と云うか、必然と云うか、「びみょー」です。。。。。

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1.MSDEの制限事項について

1)SMP(対称型マルチプロセッサ)がサポートされていない。
2)MSDEデータベースに格納できるデータ量は最大2Gまでです。
3)セキュリティの機能が無い(稼働しているOSに依存する)。
4)接続人数は、同時に5台までです。
5)レプリケーションの制限。

2.一から、MSDEを使用するには、下記の手順で実施します。

1)MSDEをインストールする。
2)データベースを作成する。
テーブル等の作成
3)ビュー/フォームを作成する
4)C/S環境を設定する。

しかし、Accessを使用しているユーザーは、「MSDE」で再利用できますが、Accessを変換して、移行する必要があります。そして、この変換作業が一番厄介な部分でもあります。

3.AccessからMSDEへの移行について

1)オブジェクトをDAOで記述している場合は、ADOへの変更が必要です。

DAOは 「Data Access Objects」、ADOは「ActiveX Data Objects」の略称です。
DAOは、スタンドアロン型データベースエンジン「Jet」向けに開発されたインターフェースオブジェクトで、ADOは、「OLE DB プロバイダ」を介して言語に依存しないインターフェイスオブジェクトとして開発されました。
Accessプロジェクトで、「MSDE」または「SQLServer」を利用する場合は、必ず「ADO」を利用する必要があります。
AccessデータベースでJetを利用する場合はDAO、ADOのどちらでも利用可能です。
「Jet」からMSDEやSQLServerへ移行する際の手間を考慮して、今後Accessアプリケーションを作成する際にはADOを利用することを推奨します。
ただし、「DAO」はAccessデータベースで「Jet」向けに開発されたオブジェクトですので、「Jet」を使ってアプリケーションを作成する場合は、「DAO」の方がパフォーマンス的には適しているようですので、ちょっと迷うところです。

2)AccessのmdbファイルをMSDE用に移行するには、下記の3通りの方法があります。

(1)Accessプロジェクトの「インポート」機能を利用する。
(2)MSDE付属ユーティリティの「データ変換サービス(DTS)」ウイザードを利用する。
(3)「アップサイジング ウィザード」を使用する。
Access2000で、「ツール」 – 「データベースユーティリティ」 -「[アップサイジングウィザード」 を選択します。

注意事項
「MSDE」が、Windows VistaとLonghorn ServerではサポートされないことがMicrosoftから発表されています。
2005年末にMSDEの後継製品として、「SQL Server 2005 Express Edition」がリリースされておりますので、VistaとLonghorn Serverで構築する場合は、このExpress Editionを使って下さい。
下記の記事を参照。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061108/253115/

<マイクロソフト サポートオンライン>
・MSDE 2000 をアプリケーションのデータベース エンジンとして選択する際に役立つ情報
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;321518

・アップサイジング ウィザード使用アクセス 2000 の方法
http://support.microsoft.com/kb/325017/ja
———————————————————————————
・MSDE FunClubの下記のサイトサイトを参考にして、MSDEの最新をダウンロードして下さい。
「MSDE 2000 SP4 新規インスタンス インストール プログラム」

http://www.horikawa.ne.jp/msde/support/msde2000-sp4-inst-tool/msde2000-sp4-inst-tool.html

・Microsoft SQL Server 2000 Service Pack 4 Desktop Engine (MSDE 2000)
http://download.microsoft.com/download/7/c/2/7c2fe9f3-d2f6-4a61-a15c-1965e33936e6/ReadmeSql2k32desksp4.htm#_3467465_installing_a_new_instance_of_msd_cuy1

・MSDE (Microsoft Data Engin) のインストール、起動、設定方法
http://www.microsoft.com/japan/technet/archive/columns/suo/msde1.mspx?mfr=true

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第1回 ACCESS(アクセス)データベース作成ソフトについて
第2回 ACCESS(アクセス)データベース作成ソフトについて
第3回 ACCESS 2007の情報
第4回 ACCESS トラブル対処の情報1「mdbが壊れてしまった時」
第5回 ACCESSを「ファイル共有」で使用する場合の注意事項
第6回 ACCESS トラブル対処の情報2 「メモリ不足」エラーについて
第7回 ACCESSで Jet 4.0 データベースの動作環境を最適に保つ方法
第8回 Access 2000とMSDEを利用してクライアント/サーバーシステムを構築する
第9回 ACCESS 2010の情報
第10回 Access2000(mdb)からAccess2010(accdb)に変換する

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