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【重要保存】MacでWindowsアプリを動かすための4つの方法について紹介します。

AppleのMacで、WindowsやWindowsアプリを動かす為の4つの方法について紹介します。

「Windows使い」にとって、プライベートでMacを使っている場合は良いのですが、仕事でも使いたい場合、どうしてもWindowsで動作するアプリケーションを使いたい場合が発生してきます。しかし、そんな時Windowsマシンを新たに購入しなくても、MacでWindowsやWindowsアプリケーションを使う方法、他のLinuxなどのOSを入れて使う方法がありますので、下記の方法を検討材料にして下さい。

追記> 2020年11月20日
下記の関連記事にも記載しましたが、「ARMベース」の新しいMacがリリースされていますが、M1搭載Macは、現在、Windowsに対応しておらず、Parallelsのような仮想化ソフトウェアやMac純正の「Boot Camp」のようなデュアルブートを使って、ユーザーがMac上でWindowsを起動することが出来ませんので注意してください。

「ARMベース」のWindowsをM1搭載Macで実行することを許可するつもりがあるかどうかは、Appleの選択ではなく、Microsoftの選択にかかっている様です。

関連記事
新しいMacとOSがリリースしましたので、久しぶりに、Appleのお話をしてみましょうか。

追記> 2021年11月21日
Parallels Desktop 17.1 for Mac」がリリースされ、最新OS「macOS Monterey」が完全サポート、更にM1 Mac上での「Windows 11」動作は「サポートは想定されていない」が、仮想TPM(Trusted Platform Module)が導入され動作するようです。

追記> 2023年2月20日
現地時間2月16日、マイクロソフトが発売する「Windows11」の一部エディション(「Windows11 Pro」と「Windows11 Enterprise」)が、M1/M2プロセッサを搭載したMacに正式対応した。
対象は、コーレルの仮想化ソフト「Parallels Desktop18 for Mac」上で動作する「Windows11 Pro」と「Windows11 Enterprise」です。

但し、Parallels Desktop上でARM版Windows11を使う場合、一部非対応の機能もある。主な非対応機能は以下の通り。

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– 全 体 目 次 –
1.仮想PCを構築し、その上にWindowsをインストールする(バーチャルマシン方式)。
1)「Virtual PC for Mac 7」
2)「Parallels Desktop for Mac」 (Intel Mac専用)
3)「VMware Fusion」
4)Q emulator(エミュレター)

2.「Boot Camp」を利用してWindowsをインストールする(デュアルブート方式)
1)「Boot Camp」

3.互換性のあるレイヤーを用意し、APIレベルで差異を吸収する方法
1)「Wine」
2)「CrossOver Mac 」

4.リモートデスクトップクライアントを利用する

1)「Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac 2 」
2)「Microsoft Remote Desktop」
3)仮想専用サーバーを利用したリモートデスクトップ

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1.仮想PCを構築し、その上にWindowsをインストールする(バーチャルマシン方式)。

仮想化ソフトを使用する方法は、何が違うのかといえば、仮想化ソフトでコンピュータをエミュレーションする為の「仮想マシン」を作成して、動作させます。
この仮想マシン上にWindowsをインストールすることで、Macが動作している状態で、ほかのmacOSソフトと同じように、Windowsおよびそのソフトを利用できます。

BootCampの場合は、Windows、macOSを同時に起動することは出来ません。 あくまでも電源を入れて、起動する時点で、どちらかを選択する必要があります。

仮想化ソフトを使用すれば、macOSを起動中に、WindowsやLinuxなどの複数のOSを使用することが可能です。

大きな違いは、ここにありますので、どちらが良いかは自分次第です。

どちらも、WindowsをMacで使用する場合は、当然、Windowsを購入する必要がありますが、BootCampの場合は、無料で提供されていますので、この仕組を使って問題なければ、これが一番ではないでしょうか。仮想化ソフトは、無料のもありますが、「Parallels Desktop for Mac」などは、別途、購入する必要があります。

注意事項
仮想化する場合は、macOS上でWindowsを動作させますので、メインメモリをたっぷり積んだMacでないと、確実に重くなりますので注意です。

1)「Virtual PC for Mac 7」

マイクロソフト社のMac用仮想PCソフトです。
Mac OS上でWindows OSやWindowsソフトウェアを利用可能にするソフト。

・Microsoft Virtual PC for Mac 7.0 サポート ページ
http://support2.microsoft.com/ph/2959/ja

・「ジャストシステム社」における Virtual PC for Mac での動作状況を公開しています。
http://www.justsystems.com/jp/os/vpc/

・Microsoft Virtual PC for Mac Version 7.0.2 用の更新プログラム
この更新プログラムを適用すると、Virtual PC の全体的な安定性が向上し、Mac OS X 10.4.1 で Virtual PC を実行できるようになります。
Microsoft Virtual PC for Mac Version 7.0.2 用の更新プログラム

2015年2月、現在、「Microsoft Virtual PC for Mac 7.0.3 更新プログラム」がリリースされています。

 

2)「Parallels Desktop for Mac」 (Intel Mac専用)

マイクロソフトの 「Virtual PC for Mac」との違いは、Windows以外のOSも仮想化できることです。

「Parallels Desktop for Mac」は、Intelプロセッサ内蔵のMac Pro、iMac、Mac Mini、Mac Book、Mac Book Pro上で、Mac OS XとWindows、Linux、その他のOSとアプリケーションの同時実行を実現する最初のソリューションです。

・Mac OS XとWindowsやLinuxを同時に起動
Mac OS Xを停止させずに、安全な仮想マシン上でWindows(3.1, 3.11, 95, 98, Me, 2000, NT, XP, 2003)、Linux、FreeBSD、Solaris、OS/2、eComStation、MS-DOSを実行することが可能。

・スタンドアロンWindows PCとして動作する仮想マシン

・Mac OS XとWindows間でファイルとフォルダを簡単に共有
Parallels共有フォルダツールを使えば、Mac OS Xと仮想マシン上のWindows XP、2003、2000とMac OS Xの間で簡単にファイル、フォルダ、カット&ペーストデータを共有できます。ネットワークや複雑な設定は必要がない。

Parallels Desktop 10 for Mac :標準価格:8,500円

・Parallels サイト :http://www.parallels.com/jp/

対応OS
・OS X Mavericks、Yosemite
・Windows 8、7、10
・Linux
・Google Chrome

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追記> 2021年11月21日
Parallels Desktop 17.1 for Mac」がリリースされ、最新OS「macOS Monterey」が完全サポート。

更新情報- <加筆> 2015年2月12日
「Parallels Desktop 10 for Mac」がアップデートされて、「Windows 10」テクニカルプレビュー版と、そこで動作する「Office for Windows 10」プレビュー版のダウンロードや実行が行えるよう、試験的なサポートが追加されています。
・パラレル サイト :http://www.parallels.com/jp/products/desktop/

更新情報- <加筆> 2014年8月25日
「Parallels Desktop 10 for Mac」の最新ビルドが公開されました(Mac OS X Yosemiteも正式対応)。

新機能および機能改良
・Windows 上でドキュメントを開く際、最大 48% 高速化
・バッテリー持続時間が最大 30% 延長
・仮想マシンでの Mac のメモリ使用率が最大 10% 低下
・Office 2013 の起動が最大 50% 高速化
・仮想マシンが Mac のディスク領域を必要な容量だけ使用:リアルタイムでの最適化で仮想ディスクを自動的に圧縮、定期的な手動での圧縮が不要に 。
・ディスク領域解放ウィザードにより、Parallels Desktop と仮想マシンが使用する領域の確認、およびクリーンアップが可能に。

 

関連記事
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Parallelsが、Mac上で、Windowsを動作させる仮想マシン環境ツール「Parallels Desktop 13 for Mac」を公開
Parallelsが、次期macOS Sierra対応のMacで再起動しなくてもWindowsが動作する「Parallels Desktop 12」を発表
Parallels社が、Mac上でWindows/Linuxなどを実行できる仮想化アプリ「Parallels Desktop Lite」の最新版v1.1.0を「Mac App Store」から無償で公開

Oracleが、仮想PC作成・実行ソフト「Oracle VM VirtualBox」の最新版v5.1.14を公開しました

3)「VMware Fusion」

米VMware製のMac OS X用仮想化ソフト最新版「VMware Fusion 英語版」

 

<VMware Fusion 8 画面>

特徴
仮 想化ソフト「VMware」のIntel Mac版となる仮想化ソフトで、Mac OS X上でWindowsを動作可能。VMware Virtual SMP テクノロジにより、デュアルコアプロセッサでの最適動作が可能となっているほか、Direct X 10、OpenGL 3.3をサポートしており3Dゲームのプレイも可能となっている。

Microsoft Windows Vista Business、Enterprise、Ultimate、Windows XP、Linux、Solaris など、60種類を超える PC のOSに対応している。

対応OS
Mac OS X 10.4.9以降。

価格は、VMware Fusion 8 :パッケージ版:9,990円
http://store.vmware.com/DRHM/store?Action=DisplayProductDetailsPage&SiteID=vmwjapan&Locale=ja_JP&ThemeID=37113000&productID=304322400

特徴
・OS X El Capitan 対応、Windows 10 の最新リリースに対応
・DirectX 10 と OpenGL 3.3 のサポートの追加

システム要件
・64 ビット対応の Intel® プロセッサを搭載した Mac (Core 2 Duo、Xeon、i3、i5、i7 以降のプロセッサとの互換性)
・Mac OS X 10.8 以降、OS X El Capitan 対応
・VMware Fusion 用に 750 MB 以上の空き容量、仮想マシンごとに 5 GB 以上の空き容量

追記
2016年8月30日、VMwareが、OS X用の仮想マシンソフト最新バージョン「VMware Fusion 8.5」を9月7日より一般公開する。尚、バージョン8以降のユーザーは無償でアップグレードできる。

・今秋より提供される予定の「macOS Sierra」をホストOSとゲストOSとしてサポートする。また、macOS Sierraの新機能である「タブ」と音声アシスタント「Siri」にも対応。

さらに「Windows 10 Anniversary Update」もゲストOSとしてサポートするほか、利用可能になった段階でWindows Server 2016もサポートする。

 

4)Q emulator(エミュレター)

ゲストOSには、Windows(Vistaも含む)やLinux、Unix、BSD、DOS等様々なものが利用できるそうです。

・ダウンロードサイト
http://q-emulator.jp.uptodown.com/mac

 

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次のページは、
2.「Boot Camp」を利用してWindowsをインストールする(デュアルブート方式)

 

2.「Boot Camp」を利用してWindowsをインストールする(デュアルブート方式)

2006年にIntel製CPUを搭載したMacが登場して、2007年10月にリリースした「Mac OS X v10.5 Leopard」には、Mac上でWindowsを起動できるソフトウェア「Boot Camp」が標準機能として組み込まれています。

Boot Camp上で動かすより、2つのOSを同時に動かす「仮想化ソフト」の方が、高スペックを要求されますので、私の場合は、もっぱら、この方法(Boot Camp)を使用して、「Windows7」を入れたり、現在は、次期OS「Windows10のプレビュー」版を入れて、Windows10を試しています。

Mac側に全く影響を与えないように、新たに「パーテーション」を切り動かすのが、一番、安全な方法だと思っていますので、しかも、Windowsは別途必要ですが、「Boot Camp」自体ははタダで手に入りますし、Windows側で使用するドライバー類まで用意されていますので「Good!!」です。

メリット・デメリット
メリットとしては、
「Boot Camp」は、Apple純正のアプリ機能であり、Windows OS以外のソフトを購入しなくても実現できるのが一番の魅力です。また、Windowsが直接Macハードウェア(インテルmacのみ)を利用するため、パフォーマンスを最大限に活かせるというのもメリットの1つです。

その一方、デメリットとしては、
OSを切り替えるときは、PCの再起動が必要になる事や、macOS側のソフトと連携しにくいといった点がデメリットとして挙げられます。macとWindowsでは、ファイルシステムが違いますので、ファイルを直接、アクセスしに行くには、別途、別のファイルシステムを見にゆく為のツール・ソフトが必要です。

1)WindowsをインストールできるMacは?

現状、最新のAppleシリコン(M1、M2)を搭載した「MacBook Air」や「MacBook Pro」には、「Boot Camp」アプリを利用してインストールできませんので、最初に注意する点です。

下記のモデルのMacでなければ、Windowsのインストールはできない
・MacBook(2015年以降のモデル)
・MacBook Air(2012年以降のモデル)
・MacBook Pro(2012年以降のモデル)
・Mac mini(2012年以降のモデル)
・iMac(2012年以降のモデル)
・iMac Pro(全モデル)
・Mac Pro(2013年以降のモデル)

所有のMacにIntelプロセッサが搭載されているのか、上記のモデルにMacが対応しているかを確認してください。
デスクトップ画面左上の「Appleロゴ」をクリックして、「このMacについて」をクリックすると、マシンの情報が表示されるでしょう。

2)「Boot Camp」

Macの標準で付いてくる「Boot Camp」アシスタントというソフトウェアがガイドして、Windowsをインストールしてくれますので、自分でできるでしょう。

これは、Macを起動して、「Boot Camp」アプリを利用して、Windowsをインストールする作業です。 まずは、WindowsのISOファイルが必要です。

Intel MacでWindowsをネイティブに動かすために、AppleがMacで提供しているソフトウェア「Boot Camp」です。
ブートローダやデバイスドライバー、パーティションツールで構成されたWindows導入パッケージで、Windowsマシンとして動作する。但し、「Windows」のライセンスは当然必要で、「Mac OS」との切り替えには再起動する必要があります。

「Boot Camp」はタダで手に入りますが、OSは、標準パッケージのWindows、DSP版を購入する必要があります。

Microsoft社のサイトから、Windowsの最新版のISOファイルをダウンロードして、Mac側から、ブートキャンプを起動して、このWindowsのISOから、インストールするのが、一番手っ取り早いでしょう。

Windowsの認証は、インストールする時に入力を求められますので、その時は、購入したパッケージに「プロダクトキー」が記載されているはずですので、それを入力すれば、認証は完了です。

追記
Macに、Windowsをブートキャンプで、インストールした後、「手動」で、Windowsを消したりすると、Windowsのブート領域にWindowsの痕跡が残りますので、必ず、ブートキャンプ側からWindowsを消しましょう。 どうしても、Windowsを再インストールした時に、以前のWindowsが起動時に選択画面に表示された場合は、下記の記事にあるアプリで、ブートマネージャーの情報を消すことができるでしょう。
尚、「ブートマネジャー」の情報は、Windows標準のファイル操作アプリ「エクスプローラー」に表示されないファイルですので、下記のアプリを使い証左するのです。

関連記事
Windows ブートマネージャーの設定をカスタマイズできるフリーソフト「EasyBCD」で、Windows、Linux、Mac OS Xのマルチブート環境を構築・設定する。

 

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追記> 2015年2月1日
Windows 10では、標準でオープンロスレスコーデックのFLACに対応、Appleロスレスにも対応しています。
ですので、CDからiTunesで、Appleロスレスで取り込んだ音楽ファイルをWindows 10テクニカルプレビューの「Xbox Music」 アプリで再生できます。 デュアルブートでWindows10を起動していても、MacOSXのファイルシステムに手を突っ込むソフトが有りますので、それを利用すれば、Mac側 のiTuensで管理している音楽ファイル(Appleロスレス)をWindows10側でも再生できるようになったと云う事になります。 ちょっとだ け。。。便利になります。
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追記> 2015年3月24日
2015年3月に「MacBook Air」と「MacBook Pro」 13インチRetinaディスプレイモデルが発表になっていますが、Early2015モデルでは、Boot CampでのWindows 7がサポート対象外になっています。

Boot Campを使うなら、Windows 8以上です。 私の場合、2014年モデルで、Windows 10テクニカルプレビュー版をもう使っていますが。。。。問題ありません。

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追記> 2015年8月12日
Windows 10 に対応した Boot Camp 6 がリリースしました。

・「Boot Camp を使って Mac で Windows 10 を使う」 Appleサイト
https://support.apple.com/ja-jp/HT204990

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注意事項
WindowsのインストールCDには制限があります。
別途、下記の要件を満たした「Windows OS」を購入しないと使えません(当たり前ですが。。。。。)。
1)各OSのバージョン、23,64版かをチェックする必要があります。
例えば、Windows8は、64Bit版しかダメです。

2)標準インストール版であり、アップグレード版やOEM版ではないこと。 DSP版はOKです。
尚、「Windows Vista」も正式サポートしています。

・Boot Camp:「Microsoft Windows オペレーティングシステムのシステム条件」
http://support.apple.com/ja-jp/HT5634

 

Boot Campのダウンロードとインストール手順
ダウンロードページは英文ですが、日本語の「インストール&設定ガイド」もダウンロード可能。
作業手順は次のようになる。
1)Boot Campのダウンロード
2)Mac OS Xのアップデート
3)Mac本体のファームウェアのアップデート
4)「Macintosh Drivers CD」の作成
5)Windows用パーテーションの作成
6)Windowsのインストール
7)Mac用ドライバのインストール

3)~5)の作業は、「Boot Camp」アシスタントというソフトウェアがガイドしてくれる。

・Boot Camp Support ページ
http://www.apple.com/jp/support/bootcamp/

・ファームウェアのアップデートは下記のサイトより。
http://images.apple.com/support/downloads/

関連記事
MacBook Airに、Boot Campを使ってWindows 10 Technical Preview 版を入れてみる


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次のページは、3.互換性のあるレイヤーを用意し、APIレベルで差異を吸収する方法

3.互換性のあるレイヤーを用意し、APIレベルで差異を吸収する方法

CrossOver Mac」は、オープンソースのWin32 API互換レイヤ「Wine」をベースに開発された、Windowsアプリケーションの実行環境です。ですので、オリジナルはオープンソースの「Wine」が元になっていますが、2つ共、やり方や入手方法が違いますので2つに分けて記載します。

どっちを使うか?

はっきり言って、「Wine」のほうが、環境を構築するのが面倒です。タダで手に入りますが、ちょっとマニアックです。
それに比べて、「CrossOver Mac 」は市販されている製品ですので、簡単に環境を構築できます。

2つとも、共通な事は、
Windows OSを持っていなくても、MacでWindowsOS上で動作するアプリが動くと云う事です。 全部ではありませんが。。。。

 

1)「Wine」

オープンソースのWin32 API互換レイヤ「Wine」をベースに開発された、Windowsアプリケーションの実行環境です。

Wineは、仮想マシンとは異なり、互換レイヤーとして動作しています。つまり、Windowsプログラムが要求するDLL(ダイナミックリンクライブラリー)の代替品を供給し、また Windows NTカーネルのプロセスを再現することによって、Windowsプログラムをネイティブ動作させています。

補足
DLL(ダイナミックリンクライブラリー)とは、簡単に言えば、Windowsが提供する色々な機能を処理、実行する為の共通プログラムの部品群です。これが有るから開発者はプログラムコードを全部書くのではなく、この部品をコールするだけで、色々な共通機能を使えます。

例えば、Windowsの「iTunes」とMACの「iTunes」を比較すると、Windowsの「iTunes」の方が、全然、EXEの容量も大きく、重いのは、Windowsの仕様変更の影響を避ける為に、Windowsの「DLL」をあまりコールしないで、自前でコードを書いているから、EXEの容量も大きく、重い原因になっていると思われます。 人の家(Windows)のルールに従いたくない時は、こんな方法を通常、取りますので。。。仕方ないですね。

「Wine」をインストールして使えるようにするまで、色々な環境を準備する必要が有り、ハードルはかなり高いです。

AppleのiOSのアプリなどを開発する為の「Xcode」 をインストールする必要が有ります。その他、パッケージ管理システムのインストールも必要です。更に、Wine のインストール、XQuartz のインストールと続きます。

手順
1)Xcode のインストール
2)MacPorts や Homebrew、Fink などのパッケージ管理システムのインストール
3)Wine のインストール
4)XQuartz のインストール

私には、「Wine」は、マニアックすぎて、手を出す気になりませんので、下記のサイトの記事を紹介します。
・Wineを使ってMacでWindowsアプリケーションを動かす

又、wineプロジェクト派生で「EasyWine」というのも有ります。

 

追記> 2018年3月
「Wine 3.4」が公開されました。

主な変更点
・Vulkanサポートの改善(X11ドライバの統合なども含む)
・x86-64における特権インストラクション処理の改善
・RegEditにおける16進数編集ダイアログの改善
・wine-stagingからのいくつかのパッチのマージ
・複数のバグ修正

 

2)「CrossOver Mac 」

インテルMacでWindowsアプリケーションをネイティブに動作させることができる互換レイヤーソフトです。
CPUレベルにおいてはネイティブに動作し、Windowsの「API」コールに応じて「CrossOver」がWindowsと同様に、操作を行い、レスポンスを返す。(API:アプリケーション プログラム インターフェース)

CrossOver Macを使えば、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint、Outlook)、一太郎、ホームページビルダーなどのWindowsソフトが、インテルMac上でシームレスに動作します。

Windowsを再現すべく作られた環境のことを「CrossOver」では「ボトル」と呼んでいる。
Windows 98、2000、XPの3つのバージョンのAPIに対応しており、ボトルを作成する際も、どのバージョンのWindows環境を構築するのか、この3つから選択する。
Windowsアプリケーションをその「ボトル」にインストールする。

こんな方にお勧め

メリット
・バーチャル(仮想)マシンと違い、Windowsのライセンスが不要なこと。
・Mac OS上でネイティブ動作するために処理が高速です。

デメリット
・使用APIの種類によっては互換性が完全ではなく、安定性に問題が生じる場合がある。
・すべてのWindowsアプリが動作するわけではない点です。

・ネットジャパンの製品 「CrossOver Mac 14」
https://mynetjapan.jp/ec/products/list.php?mode=search&category_id=&name=CrossOver+Machttps://www.netjapan.co.jp/r/product_mac/co_m/com_a.php
(ダウンロード版 税込み価格 6,048円)

追記
CrossOver Macは、開発元CodeWeavers社との契約終了に伴い、2016年3月31日で販売を終了し、2016年9月30日でサポートも終了いたしました。


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次のページは、
4.Microsoft 社のリモートデスクトップクライアント「Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac 2 」です。

4.リモートデスクトップクライアントを利用する

Mac OSX上で、Windowsを動作させられる仮想化PCソフトウェアは、「Parallels Desktop」や「VMWare Fusion」、「Virtual PC for Mac 7」、そしてオープンソースでは「Q emulator」があります。

このフリーソフトは、デュアルブート方式(Boot Camp)でもなく、バーチャルマシンとも違う、Microsoft 社のリモートデスクトップクライアントです。

相手のPCをリモート操作するだけですので、「CPU」はあくまでもリモート接続先のPC(Windows側)のものを利用するので、重たい処理を行うには便利です。

Mac から Windows コンピュータに接続して、そのコンピュータ上のプログラムやファイルを操作する目的のプログラムで、「自宅の Mac から会社の Windows のファイルを操作したい」、「Access 、EXCEL、WORD、PPT など Windows 用アプリケーションをMac から操作したいといった利用を望む方に便利なユーティリティです。

1)「Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac 2 」

Microsoft 社のWebサイトから無料でダウンロードできますので、上記の「用途」と「環境」が整っている方は、インストールしておいて損のないプログラムですので、一度お試しあれ。

機能概要
・Macintosh コンピュータから、Windows のすべての機能にアクセスすることができます。
・Macintosh と Windows のプログラム間で、情報のコピー アンド ペーストができます。
・Windows のプログラムから、Macintosh に接続しているプリンタで印刷(プリントアウト)ができます。
・Windows のターミナル サーバーを使って、職場の Macintosh ユーザーのグループに、Windows のみのプログラムへアクセスさせることができます。

必要な環境
■Mac側
・プロセッサ   Intel CPU または500MHz以上の PowerPC G4, G5搭載の Macintosh
・OS     : Mac OS X 10.4.9 (Tiger) 以降

■Windows側、対応OS
Windows Vista  Business、Enterprise、 Ultimate
Windows XP Professional、Media Center
Windows Server 2008 Datacenter、Enterprise、Standard
Windows Server 2003
ネットワーク接続で、ドメインに参加できるOSだけですので、ちょっと残念

「Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac 2.0.1 」について Microsoftサイト

2)「Microsoft Remote Desktop」を使い接続する方法

こちらの方が、OSの自由度がありますし、Windowsのリモートデスクトップの機能を有効にすれば、Mac側にアプリをインストールすれば接続できるでしょう。

■設定手順 
1)Windowsの各OSで、リモートデスクトップ機能を有効にする。
2)Mac側で、「Microsoft Remote Desktop」をMac App Storeからダウンロードしてインストールする
3)MacからWindowsにネットワーク経由で接続する。

・Microsoft サポート :リモート デスクトップの使い方
・Mac App Store   :Microsoft Remote Desktop

 

3)仮想専用サーバーを利用したリーモートデスクトップ

クラウド上のサーバーを利用したリーモートデスクトップ接続ですが、レンタルサーバ会社のサーバーを利用しますので、いずれも有料です。

(1)さくらのVPS for Windows Server 

リモートデスクトップ接続なので、Mac からも接続可能です。
「Microsoft Office」や「Microsoft SQL Server」も利用可能です。

さくらインターネット VPS for Windows Server サイト

(2)お名前.com デスクトップクラウド

FX自動売買に最適なパフォーマンスとお求めやすさを両立したFX専用VPSとなっています。

・「お名前.com デスクトップクラウド」 お名前.com サイト
https://www.onamae-desktop.com/

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