OSのアップデートMAC

新しいMacとOSがリリースしましたので、久しぶりに、Appleのお話をしてみましょうか。

2020年11月13日(金)、
本日は、新しいMacとOSがリリースしましたので、久しぶりに、Appleのお話をしてみましょうか。 

1.「ARMベース」の新しいMacについて

パソコンもスマートフォンも同じコンピューターですが、今回のMacは、パソコンの中身(ハード)のアーキティクチャ(Architecture)が、スマートフォンと同じになったというのが良いのでしょうか?  CPUをSoCに変更した。

自動車の「動力」が、「エンジン(内燃機関)」ではなく、「電気モーター」になった!!! ちょっと違うか。。。

「iPhone」の中身を「Mac」の中に入れたと云うのが分かりやすいですか、パソコンに、「ARMベース」の独自アーキティクチャを搭載してきました。ほぼ、中身は「iPhone」と同じです。

従来のIntel CPU搭載のパソコン(Mac)は、CPU、メモリなど色々な部品が、別々に、マザーボードにくっ付いていましたが、それを味噌もくそも一緒にしたのが、「ARMベース」のシステムオンチップ(SoC)です。もちろん、スマホ用ですので、非常にコンパクト、省電力で動くのです。

MacBook AirやMac miniと思われるベンチマークスコアが、Geekbenchに公開され、i9-9980HKの「MacBook Pro 16インチ」を超えるスコアを叩きだしているそうです!!

 

 

▮ついに、Macに「ARMベース」の独自SoC(システムオンチップ)Apple Siliconを搭載

元々、Appleは、ARMベースのCPU設計を手がけていたベンチャー企業P.A. Semiを2008年に買収し、iPhone向けのチップセット「Apple A」シリーズを自社で設計してきました。ちなみにiPhone 11シリーズで搭載されたApple A13で10世代目となっている。

そして、ついにMacに「ARMベース」の独自SoC(システムオンチップ)Apple Siliconを搭載したマシンをリリースしてきました。 新たなMacで採用される「Apple Silicon」は、これまでの「iPhone」が採用していたAppleの自社設計のCPUをパソコン向けに強化したもので、脱Intelを目指しているのでしょう。

従来の米Intel製CPUからの変更で、ブランド名が「M1」と名付けられた新CPU(SoC)が、「MacBook Air」、「MacBook Pro」、「Mac mini」の3モデルに搭載されました。

なぜ「ARMベース」と云うのかといえば、Appleが、英ARM社のライセンスを元に設計するので、そういうのです。

ARM社と云えば、ソフトバンクが、過去にライセンスを買収したことでも知られていますが、CPUの元となる「設計図」のライセンスを考案して提供する会社で、2020年現在、市場で販売されている殆んどのスマートフォンはARM社の設計図を元にしたCPUを搭載している。

実は、理化学研究所のスパコン「富岳」が処理性能で世界一なりましたが、この富岳もARMベースのプロセッサーを採用しているのです!

 

▮「ARMベース」のCPU(SoC)でパソコンを動かそうとしているのは、Apple社だけではなく、Microsoft社も何度も展開を試みていますが、ほぼ、失敗に終わっています。

タブレット「Surface」(初代モデル)で、Windows 8を基に開発された「Window RT」という特別なOSを搭載していた。 従来のデスクトップPC向けアプリ(x86・Win32アプリ)は利用できず、ARMプロセッサーに最適化された専用のアプリのみが動作した。

最近も頑張っていますが、x86アプリなら、そのままARMでも動かせるようですが、Windows向け環境で標準となっている64ビット対応のデスクトップ(Win64アプリ)は、現時点ではARM版Windows 10では実行できない。

多くの開発者たちが、Windows向けに開発したアプリが、動く、動かない(互換性)と云うのが、一番重要なのです。

Microsoftの場合は、Windowsと云う「OS」を作っていますが、ハードウエアのほとんどは、他社製ですが、AppleのMacは、パソコンのハードウェアとOS、そしてアプリストアまでを自社で有している「垂直統合型」のビジネスモデルなので、なせる技なのです。

Apple Silicon搭載の新しいMacでは、iPhoneやiPadのアプリのほとんどが、コードの再設計なしでそのまま動作するという。

Microsoft社も、スマートフォン「Windowsフォン」で失敗しなければ、同じような道を歩んでいた様に思いますが、後の祭りですか。

 

▮下図の「Windowsスマートフォン」が、デスクトップ機と同じように使えるようにした様に、「Mac mini」も要らない、後は、モニター(画面)がもっと薄くなれば、重い「MacBook」を持ち歩く必要もなくなります。 そう「iPhone」とキーボード、マウス、モニターだけで、いつでも、どこでもパソコンが使えるようになります。

Windows 10 Mobileの「Continuum」

 

追記
ARM版のMacは、Windowsを入れる為の「Boot Camp」が使えないでしょうと云うより、 Microsoftが、「ARM版のWindows 10は(現時点では)提供できない」と回答います。

当然と云えば当然です。64ビット対応のデスクトップ(Win64アプリ)は、現時点ではARM版Windows 10では実行できないのですから。

尚、定番のWindows仮想化アプリ(ParallelsやVMware)も現時点では、動作しない様です。

IntelのCPUを完全に、お払い箱にするには、まだ時間がかかりそうです。

 

 

2.Macの新しいOS「macOS Big Sur(ビッグサー)」

macOS Big Sur

私の「MacBook Air」は2013年あたりですので、今回のOSを入れ替え対象なのか、ちょっと心配でしてが、かろうじてクリアです。 次期OSは無理だろうな。。。

早速、スタバにて、ダウンロード(約12.6GB)してインストールまで実施できました。所要時間は1時間ほどでした。

▮まず便利になったのは、「コントロールセンター」ですね。 iPhoneの様に、機能をまとめて表示してくれますので、ON・OFFが簡単になって居ます。

 

▮ブラウザー「Safari」も新しくなっています。
私の場合、MacでもWindows10と同じ、「Firefox」を使っていますが、「Safari」もちょっと使ってみましょう、表示が速そうですし、電力効率も向上している様です。

 

▮macOS Big Surで利用できる新機能の説明は、下記のAppleのサイトから
https://www.apple.com/jp/macos/big-sur/features/

 

対応機種

  • 12-inch MacBook (2015年以降)
  • MacBook Air (2013年以降)
  • MacBook Pro (Late 2013年以降)
  • Mac mini (2014年以降)
  • iMac (2014年以降)
  • iMac Pro (全モデル)
  • Mac Pro (2013年以降)

 

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