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Access 2013 の新機能とAccess 2013 で廃止、変更された機能とバージョンアップの必要性について

Access 2013 の新機能とAccess 2013 で廃止、変更された機能について記載しますが、その前に旧バージョンから恐怖のバージョンアップの必要性について。。。です。

Accessのバージョン履歴についても記載します。

– 全 体 目 次 
1.Accessのバージョン履歴とAccessのバージョンで大きく変化のあったのは
1)97——–>2000、2002
2)2003——–>2007
3)2010——–>2013

2.Access 2013 の新機能

3.Access 2013 で廃止、変更された主な機能
1)Access 2010 Web データベースの作成
2)Access データ プロジェクト (ADP)
3)Access のアップサイジング ウィザード
4)Access 97 データベースは、Access 2013 では開くことができなくなりました 。
5)ピボットグラフとピボットテーブル
6)データのテキスト型とメモ型
7)dBASE のサポートは削除されました。


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1.Accessのバージョン履歴とAccessのバージョンで大きく変化のあったのは

Accessのバージョン遷移 状況で、2000、2007、2013が大きく変化のあったバージョンです。

95——>97—–>2000—–>2002——>2003——–>2007——>2010——>2013(2015年5月現在)—–>2016—–>2019—–>2021

Accessの場合、常にバージョンが、上がってゆきます。マイクロソフトのやり方で、金を取る事しか考えていません。
注意する点は、バージョンを上げた場合、動くのか? 動かないなら、どうするのか? 変換して動かす場合、変換後、どんな不具合が出てきて、どう直すのか? 変換さえできないバージョンまで来ていないか?

AccessでDBシステムを作るのは、割と簡単なんですが、長年、そのままで使おうとすると、OSも含めたバージョンの管理が、本当に厄介です。

ぐずぐずするのは、後で大変な思いや作業が発生しますので、2つ飛びくらいのタイミングで、バージョンを上げていった方が良いのではないかと思います。 もうAccess2013などは、スタンドアロンのデスクトップアプリケーションの位置づけから、WEBベースのデータベースに移行していますので、そのまま使用したいのなら、最低でも、Access 2007かAccess 2010の「accdb」形式に変換しておいた方が良いでしょう。そうすれば、Access 2013でもちゃんと動作します。 Access 79は、Access 2013で動作しません。

Accessは、簡単にデータベースを作成する事が出来る便利なアプリケーションですが、結構、奥が深いです。
でも、安心して下さい。
オープンソースのデータベースアプリ「Base」より、遥かに、圧倒的に、参考書が多く存在しています。

ですので、「個人でもなんとかなるデータベース開発用アプリです」と言えます。

Access2002 表現百科850
この書籍は、私がバイブルの様に長年使用していました。
当時、2,000円以上でしたが、今では半額で手に入れられます。

1)97——–>2000、2002

まだ「97」の場合は、もう手遅れです。 早急に、「Access 2000」以上のバージョンへ変換した方が良いですね。
そのまま、朽ち果てて良いのであれば、そのまま使う事です。 誰も困りません。。あなたが困るだけですから。

まあ、Access 2007 または Access 2010を探して、購入して、Accessの「mdb」変換を実施するしか方法は有りません。
Access 2010 、Access 2007も、もう、お店では販売していません。 オークションか何かで入手するしか有りませんので。
エラーが出て、動かなくなる? そんなもん、エラーが出ないように直せば良いだけです。

ここまで、ほっておくのは、「ぐうたら」以外、何ものでもありませんよね。

「ぐうたら」以外、何ものでもありませんよね。。。。と云ったら、ちょっと可哀そうですね。

Accessでシステムを作るのは良いのですが、このバージョンアップの情報が少ないし、毎回、毎回バージョンが上がる度に、新しいバージョンを購入する事なんか。。。できませんよね。 ここが、Accessを使う上で、一番、腹の立つところですが、旧バージョンで維持する方法なんて、マイクロソフトのサイトを閲覧しても、まとめて記載しているページなんて有りません。 新しいバージョンを購入して欲しいので、不具合情報しか乗っていません。 参考書など沢山あり、データベースを作るのに不自由は無いのですが、維持するのに、知識が必要になります。

ちゃんと、勉強すれば理解できると思いますので、ちょっと解説します。

Accesで、Objectsコードを使って、プログラミングしている場合、肝心なことが分かっていない場合が有ります。

Data Access Objects (DAO) ライブラリと ActiveX Data Objects (ADO) ライブラリの2つのプログラミングコードが有ります。

これを理解していないで、使用している方は、アウトですよ。「参照設定」 ダイアログ ボックスで ADO ライブラリ、 DAO ライブラリをちゃんと確認できていますか? 表示されている順番でも、エラーが発生します。

Accessの「参照設定」 ダイアログ ボックスって、はじめ、知らずに使用していますが、結構、大事な部分ですので、覚えておいた方が良いと思います。

補足説明
「参照設定」 ダイアログ ボックスを開くには、Visual Basic Editor を開いて、「ツール」 メニューの「参照設定」 をクリックすると開けます。 Visual Basic Editorは開けますよね?

この画面で、参照設定するライブラリーを選択することをプログラミングコードを記述していなくても、しっかり覚えておくことです。
ここが、理解できていないと、Accessのバージョンアップ作業なんて、できませんよ!

特に、「ADO」と「DAO」の違いです。
スタンドアロンで、Accessを使い続けるなら、どうでもよいのですが、将来、SQLサーバーにアップグレードする(adp形式のBDに変換する)場合は、「DAO」のオブジェクトは使えません。 「ADO」でコーディングしておく必要が有ります。

スタンドアロン又はファイル共有で、Accessを使い続けるなら、「DAO」でOKです。 安定したJETエンジン(昔からあるデータベースエンジン)が使用できます。
詳細は、下記の記事を参照願います。:
第7回 ACCESSで Jet 4.0 データベースの動作環境を最適に保つ方法

 

2)2003——–>2007

新しいリボンインターフェースの採用で機能がどこにあるのか、旧バージョンのユーザーは戸惑うと思いますが、DBファイルの拡張子が、「.mdb」から「.accdb」に変更になっています。ですので、機能が大きく変化していますので、早急にAccess 2007か2010を購入して、「.mdb」から「.accdb」に変換した方が良いと思います。

なぜなら、Access 2013では、「.mdb」から「.accdb」に変換する機能も有りません。

 

3)2010——–>2013 

SQLサーバーへの接続関連が大きく変更されています。

Access 2013では、「.mdb」から「.accdb」に変換する機能も有りません。

Access 2013で、Access 2000のmdbを開いて、「.accdb」に変換することが可能になっています。

追記
既に、「Access 2016」がリリースされていますが、使用してみた感じでは、ほぼ、「Access 2013」が動いていれば、問題なく、「Access 2016」でも動くでしょう。
Access 2016の新機能

 

「名前を付けて保存」をクリックすると、「Accessデータベース(*.accdb)」が表示されますので、選択して、「名前を付けて保存」ボタンをクリックすると、「.accdb」で保存できます。

「.accdb」に変換後、プログラムでエラーが発生する場合がありますので、下記の記事を参照してください。

10)第10回の内容は、Access 2000(mdb)からAccess 2010(accdb)に変換する
第10回 Access2000(mdb)からAccess2010(accdb)に変換する

 

Runtimeの補足
Runtime」とは、Accessで作成したアプリケーションを編集できない、動作させるためだけのAccessアプリです。

Access 2003位から、無償でAccess の各バージョンの「 Runtime」がMicrosoftのサイトから入手可能になっていますが、mdbからaccdbに変換後、Access 2007 または Access 2010の「 Runtime」で動作させても、Accessがインストールされている環境と「 Runtime」だけインストールされている環境では、印字位置などが、ずれる可能性が有ります(特に帳票に画像のロゴ等を貼り付けている場合など)。

次のページはAccess 2013の新機能です。


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2.Access 2013 の新機能

ホストとして SharePoint サーバーまたは Office 365 サイトを使用して、ブラウザーベースのデータベース アプリを構築することが可能になっています。さらに、Access アプリは SQL Server を使用して、最高のパフォーマンスとデータの整合性を提供するように、SQL Server に対する親和性を強調しています。

「Access 2000」くらいから、データとクライアントの数が増えてきたら、「SQL Server」を使ってね。。。とか確か言っていましたが、もう、デスクトップPC1台で動かすデータベースアプリケーションでは無く、いきなり、「SQL Server」を使ってWEBアプリケーションを作ってね。と言っているのと同じように、変化しています。

 

ですので、今のままで良いと考えているユーザーは、「Access 2013」の新機能なんて、不要なのですが、だか、しかしです。

今の機能を使い続けるには、Access 2000以上のユザーなら、最低でも、Access 2007かAccess 2010を購入して、最低でも「accdb」にファイルを変換して、動かす必要が有るように思います。

いきなり、「Access 2013」を購入しても、変換もできないし、動かなくなる可能性がおおいに出てきます。

「Access 2013」でも、Access 2000以上のmdbをaccdbに変換することができますが、変換後、エラーが発生する場合があります。

次のページは、Access 2013 で廃止、変更された主な機能です。

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3.Access 2013 で廃止、変更された主な機能

1)Access 2010 Web データベースの作成

Access 2010 から、Web データベースを構築し、それらを SharePoint サイトに公開できる Access Web データベースが導入されました。

Access 2013 では、既存の Access 2010 Web データベースを開いたり、設計および公開したりできますが、新しい Access 2010 Web データベースを作成することはできません。

Access 2013では、データとデータベース オブジェクトが 「SQL Server」 または 「Skype SQL データベース」に格納される新しい Access Web App を作成できるため、オンプレミスの SharePoint 2013 またはOffice 365 Business Essentials を使って組織内でデータを共有できます。

 

2)Access データ プロジェクト (ADP)

Access 2013では、Access データ プロジェクト ファイルを開く機能は、完全に削除されています。

Access データ プロジェクト (ADP)は、Access 2000から、SQL Serverにアクセス可能なAccessアプリを作成する為の機能で、クライアントサーバー型のアプリケーションを作成する為に使用できましたが、Access 2013から、データとデータベース オブジェクトが SQL Server または Microsoft Azure SQL データベースに格納される新しい Access Web App を作成できるため、機能を削除してきました!!!(こっちに移れと云う事です!!)

3)Access のアップサイジング ウィザード

アップサイジング ウィザードを使用して、Access データベース テーブルを新しいまたは既存の Microsoft SQL Server データベースにスケール アップできます。このウィザードは、Access 2013 では削除されています。 これも非常に不便になりました。

既存のAccessのデータベースファイル「mdb」、「accdb」ファイルを変換して、Access データ プロジェクト (ADP)ファイルを作成するのですが、アップサイジング ウィザードが無いと手で直すしかなくなります!!! 非常に不便です。

4)Access 97 データベースは、Access 2013 では開くことができなくなりました 。

mdbファイルをアップグレード(変換)する必要があります。
これを実施するには、Access 2010 または Access 2007を購入して、mdbファイルを開き、.accdb ファイル形式で保存した後、Access 2007、2010、2013 で開くことが可能になります。

この変更は、Access 97 データベースにリンクされているデータベースにも影響します。

5)ピボットグラフとピボットテーブル

Access 2013 には、ピボットグラフとピボットテーブルを作成するためのオプションはありません。これは、Office Web コンポーネントがサポートされなくなったためです。

6)データのテキスト型とメモ型

データのテキスト型とメモ型は、その名前が変更され、機能がわずかに変更されています。

・テキスト型は 「ショート テキスト」 という名前に変更
「ショート テキスト」 フィールドには最大 255 文字を格納できます。Access アプリでは、既定の文字制限は 255 ですが、フィールドのプロパティで 4000 まで増やすことができます。

・メモ型は 「ロング テキスト」 という名前に変更
デスクトップ データベースの「ロング テキスト」フィールドには最大でおよそ 1 GB、Access アプリでは最大 2^30-1 バイトのデータを格納できます。

 

7)dBASE のサポートは削除されました。

外部 dBASE データベースに接続することはできなくなりました。

 

 

補足1>———————————-
2013年7月2日、
Microsoft社が、Access 2013で作成したデータベースアプリケーションを動作させられる「Access 2013 Runtime」を公開したことを発表しました。

日本語版は、下記の32/64ビット両方がダウンロード可能です。
・「AccessRuntime_ja-jp_x64.exe」(261.0MB)
・「AccessRuntime_ja-jp_x86.exe」(199.9MB)

システム要件
Windows 7、Windows 8、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012

・Microsoft Access 2013 Runtime – 日本語  Microsoft Download Center
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=39358

補足2>————————————-

2015年12月、
Microsoft社が、Access 2016で作成したデータベースアプリケーションを動作させられる「Access 2016 Runtime」を公開しました。

日本語版は、下記の32/64ビット両方がダウンロード可能です。
・accessruntime_4288-1001_x64_ja-jp.exe(384.2 MB)
・accessruntime_4288-1001_x86_ja-jp.exe(304.9 MB)

・Microsoft Access 2016 Runtime – 日本語  Microsoft Download Center
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=50040

Access 2016 Runtime を再配布するために特別な製品を購入する必要はありません。
自由に再配布したり、ユーザーに対してダウンロード先を示したりすることができます。

 

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■第1回~第10回まで、「Access」を扱う上で、非常に大事な事柄を記載していますので、是非、一読してみて下さい。

1)第1回の内容は、ACCESS(アクセス)データベース作成ソフトについて
Accessの能力評価、問題点について記載いたします。
第1回 ACCESS(アクセス)データベース作成ソフトについて

2)第2回の内容は、マイクロソフト ACCESS(アクセス) 概要
Accessのバージョン、コンポーネンツ、EXCELからの移行、配布形態、拡張性などについて記載いたします。
第2回 ACCESS(アクセス)データベース作成ソフトについて

3)第3回の内容は、ACCESS 2007の情報
Access2007の新機能、ランタイムの互換性、移行について記載いたします。
第3回 ACCESS 2007の情報

4)第4回の内容は、ACCESS トラブル対処の情報1
ACCESS2000で壊れてしまったmdbファイルを修復する方法」です。
第4回 ACCESS トラブル対処の情報1

5)第5回の内容は、ACCESSを「ファイル共有」で使用する場合の注意事項
ACCESSで「ファイル共有」方法とファイル共有する時の注意事項です。
第5回 ACCESSを「ファイル共有」で使用する場合の注意事項

6)第6回の内容は、ACCESSのトラブル対処の情報2
ACCESSの「「メモリ不足」エラーについてです。
第6回 ACCESS トラブル対処の情報2 「メモリ不足」エラーについて

7)第7回の内容は、ACCESSで Jet 4.0 データベースの動作環境を最適に保つ方法
第7回 ACCESSで Jet 4.0 データベースの動作環境を最適に保つ方法

8)第8回の内容は、Access 2000とMSDEを利用してクライアント/サーバーシステムを構築する。
第8回 Access 2000とMSDEを利用してクライアント/サーバーシステムを構築する

9)第9回の内容は、Access 2010の情報
第9回 ACCESS 2010の情報

10)第10回の内容は、Access2000(mdb)からAccess2010(accdb)に変換する
第10回 Access2000(mdb)からAccess2010(accdb)に変換する


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