【ちょっと、この記事が面白い】
日本人はなぜ「男脳・女脳」に固執するのか 「LGBTQ」の時代がやってきた!Qって何?
LGBTQの最後の「Q」ってなんでしょうか?
多分、LGBTQの話をする場合、必ず、遺伝子や脳にも関係していますので、この記事が興味深く、記載します。
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世の中では「おとこ脳・おんな脳」というフレーズがまだ流布しています。脳の男女差についての英国での研究結果(2015)によれば、6000件を超えるMRIの解析などから、男女の脳に際立った違いはないと結論づけています。どれも中間的でしかないと。イスラエルの研究でも同様の結論です。
男女の脳差としては、脳梁の太さが挙げられますが、これは1980年代の論文における男性9人、女性5人によるデータからの結論です。その後、追試による証明はされていません。
世の中、誰から教わったのか、根拠のない「バイアス」が、そこらじゅうに有ります。
「おとこ脳・おんな脳」というフレーズがまだ流布していると云っていますが、もっとひどいのが「血液型」で性格を判断している輩が日本には沢山存在しているのも、何とかしてほしいものです。
人間以外の動物の場合、「精神」医学的なことを考えていないが、人間以外の動物の場合も、「性的指向」の違う個体が存在しているように思います。
1.「LGBT」とは
「LGBT」なんて、昔から、一定数存在しているのだが、科学が発達するにつれて、存在が明らかになった部分が多いように思いますが、まだ不明な部分がたくさんあります。
そんな中で、世間では、やっと「LGBT」と云う言葉が、少し認識されつつありますが、まずは、LGBTとは、性的マイノリティの方々の総称だそうです。
・Lesbian (レズビアン:女性同性愛者)
・Gay (ゲイ:男性同性愛者)、
・Bisexual (バイセクシャル:両性愛者)、
・Transgender (トランスジェンダー:身体上の性別に違和感を持った人)
LGB:レスビアン、ゲイ、バイセクシュアルのイニシャル語で、三つの「性的指向」集団。
性的指向とは、いずれの性別を恋愛や性愛の対象とするかをいう、人間の根本的な性傾向のことを指し、性指向ともいう。
T:トランスジェンダー(TG)のことで、これと、LGB が組み合わさって、LGBT となる。
トランスジェンダーは、ある人の「割り当てられた性」 (身体的特徴ないし遺伝子上の性に基づく男性か女性かの他人による識別) とは違う「性同一性」 (女か男か、あるいはそのどちらでもないか) の状態にある。
けれど、それだけですべてが包含されるものでしょうか? その中に「Q」が出てきます。
その他、調べると、LGBTT、LGBTTT、LGBTI、LGBTA、LGBTTQQIAAPなど、まだまだ用語がたくさん出てきますが、今回は「Q」だけに留めます。
2.「Q」ってなんでしょうか?
自分の性を確固として自認できない人、あるいは性的嗜好がLGBTほどはっきりと定まっていないけれどカテゴライズできない人たちはどうなるのでしょう。
Qとは自分がよくわからないQuestioning(クエスチョニング)な人に、個性的な人を意味するQueer(クィア)も合わさった概念だとか。その場その場で性が変わる「Xジェンダー」の人もそうだし、倒錯的な性的嗜好をもった人たちも含まれると言うのです。
3.遺伝子の危さ
「精神」医学的な部分でもありますので、「自分がよくわからない」のでしょうが、まだよく解明されていない部分のなかで、「エピジェネティック」が働いている可能性もあります。
最近、「エピジェネティック」と云う言葉を、盛んに聞くようになりましたが、遺伝子は、生まれたときから、一生変わらないと思っていたら、大きな間違いです。DNAの塩基配列の異常、変化ではなく、遺伝子の転写機構の異常によって引き起こす、病気や体質の変化を研究する分野で、「エピジェネティック」と呼ばれ、現在、高い関心を集めています。
遺伝子には、スイッチのような仕組みを持っていて、環境の変化により、その眠っていた遺伝子が、活動を初めて、思わぬ所に、現象が現れます。
脳の仕組みも、十分、変化します。
そして、恐ろしい人間、悲しい人間になることもあります。
また、ほんのちょっとした遺伝子の配列の違いによって、運命が別れるようなことが、頻繁に起こります。 突然変異は、いつも起きていると思ったほうが正しいのかもしれません。例えば、飛行機に乗って海外旅行に行けば、飛行機に乗っている間、地上より高い、放射線を浴びています。
エピジェネティクス(epigenetics)とは
DNAの塩基配列の異常、変化ではなく、遺伝子の転写機構の異常によって引き起こす、病気や体質の変化を研究する分野で、「エピジェネティック」と呼ばれ、現在、高い関心を集めています。
人間のDNAは32億個もの塩基対からなるが、「遺伝子」の占める割合は25%に過ぎません。それ以外の部分はジャンク(屑)領域とみられていたが、実は、生命を維持する上で重要な役割を果たしていることは判明しているが、詳細はまだ不明のままです。
人ゲノムは、「核ゲノム」と「ミトコンドリアゲノム」がありますが、核ゲノムの話です。
なぜ、ミトコンドリアにDNAがあるかといえば、もともと、ミトコンドリアは細胞内にいなかった生命体で、後から、細胞内に入り込み、共生しているからです。
4.生き物が形成されるのに必要な遺伝子とは何か?
自分が、何者かわかからない人が「Q」? どっちが好きなのか、違うものに惹かれるように、作られているだけで、受精した段階では、まだ、性別は別れていません。 受精卵が、成長する過程の中で、生物学的な男と女の形状差は明瞭です。デフォルトは、発生学的な原型は女性、そこから男性に分化していきます。
ほぼ、女性で、そこから、男性へと分化してゆきますので、細胞の成長としては、女性の方が素直に分裂を繰り返して、胎児になってゆくのでしょうが、男性は、かなり無理な、分裂が、起きて、ホルモンの作用で男へと分化してゆきます。
ただ、脳も、ホルモンのシャワーの当たり具合で、体は男でも、脳が女の脳になったまま生まれてくることがあります。その逆もありです。
このように、姿、形と性が違うということが、起こってしまうことを、当事者は、自分で変だと気づくでしょうが、他人は、意味がわかりません。
遺伝子、受精卵の成長過程、脳の形成など、人間、動物も含めて、受精卵からどのように、細胞分裂を繰り返し、その種の生き物になってゆくのか理解していないと、同じ性を持った人間でないと考えてします。
人間皆同じと思うでしょうが、それは大きな間違えで、細胞分裂の際の遺伝子のコピーには、必ず、間違いが生じます。 その間違える確率と、外から侵入して来たウイルスなどにより、人間などの生き物は、大きく進化する、タイミング、きっかけとなっています。
細胞分裂によって、遺伝子が仲介しますので、ミスリードが発生して、決して同じものは、作れないのです。
人間が、猿から別れて、二足歩行をする生き物になったのも、どこかで、遺伝子の配列が、大きく変わったか、入れ替わったかしたのが、原因でしょうね。 遺伝子を比べると、チンパンジーと数%しか違いません。
数%と言っても、かなりな数のゲノムになりますが、何が、原因で、遺伝子が書き換わってしまったのか?
これが、分かれば、分岐した、理由がはっきりするのでしょうが、未だに、これはわかりませんが、動物が、卵ではなく、お母さんのお腹の中で胎盤をとうして育つ仕組みは、昔、人間の祖先のねずみさんのころ、レトロウイルスに感染して、そのせいで、胎盤がお腹の中に形成されて、「卵」ではなく、母親のお腹の中で、子供が育つようになったのです。
<DNA(ゲノム)とは?>
人間のDNAは32億個もの塩基対からなるが、「遺伝子」の占める割合は25%に過ぎません。それ以外の部分はジャンク(屑)領域とみられていたが、実は、生命を維持する上で重要な役割を果たしていることは判明しているが、詳細はまだ不明のままです。
人ゲノムは、「核ゲノム」と「ミトコンドリアゲノム」がありますが、核ゲノムの話です。
なぜ、ミトコンドリアにDNAがあるかといえば、もともと、ミトコンドリアは細胞内にいなかった生命体で、後から、細胞内に入り込み、共生しているからです。
ちなみに、ミトコンドリアゲノムは、女性からしか、引き継ぐことはできません。
なぜなら、精子が受精卵と合体する時は、精子の頭の「核」の部分だけで、精子のミトコンドリアのDNAは切り離されますので、男性側のミトコンドリアDNAは引き継げません。
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<DNAの共通性>
遺伝子を基にして、各種タンパク質が生成されることを「遺伝子の発現」という。
異なる生物のDNAつまり塩基配列を比較すると、意外なほど共通していて、人間のDNAを構成するゲノム(全塩基配列)の5%は、あらゆる生物に共通していて、線虫、蝿(ハエ)、マウスでも5%の部分は、人間と全く同じです。
チンパンジーと人のDNAは、98%以上共通している。
人と人の場合は、99.9% 違いはわずか0.1%ですが、人のDNAは約32億の塩基対が存在するので、0.1%と言っても、320万個に相当しますので、絶対数を見ると人間のDNAには、多くの違いがあります。
5.塩基配列の違いをDNAあるいはゲノムの「変異(Mutation)」と呼ぶ。
この塩基の変異(Mutation)という現象が、色々あります。
最近、ゲノム診断支援サービスを提供する会社が増えてきましたが、この様な「遺伝学的検査」で、このような「変異」を検査しているのでしょう。 しかし、まだ100%に近い信頼性は、無い様です。 まだ特定されていない部分が多数残っていますので。
1)DNAあるいはゲノムの小規模な変異
(1)SNP(スニップ):一塩基多型
DNAに書かれたゲノム(全塩基配列)の特定の場所が、その人によって違うこと。
具体的には、酒が強いか弱いかなど。
(2)SNV(Single Nucleotide Variant (一塩基バリアント))
DNAの突然変異として、ランダムに出現する。主に体を構成する60兆個の細胞が細胞分裂する際に引き起こされています。
・「体細胞」で突然変異が起こった場合は、子孫に引き継がれることは無い。
・精子、卵子など「生殖細胞」で突然変異が起こった場合は、平均では、50個~100個の突然変異を持って生まれてくる。
2)より大規模な変異
(1)CNV(Copy Number Variation)
CNVとは、通常のDNAからまとまった分量の塩基配列が、抜け落ちたり、逆に重複したりする現象です。分量は、平均すると数千~数万個の塩基対になる。
(2)転座(translocation)
人類が誕生した経緯に関わる部分で、異なる染色体の間で、ある部分と、ある部分が、入れ替わってします現象です。
具体的には、同じ霊長類でもチンパンジーやゴリラなどは、24対(48本)の染色体を有しているが、人類は23対(46本)しかない。 ある2種類の染色体が合体(転座の一種)することによって人類の誕生を促した。
3)最も大規模なDNAの変異
染色体の「異数性」:染色体の数が通常と異なる現象です。
(1)モノソミー :通常ペアで2本あるべき染色体が1本になってしまう。
(2)トリソミー :逆に1本増えて、3本になってしまう。
■21番染色体のトリソミーが、ダウン症候群を引き起こす。
■13番染色体のトリソミーが、パトウ症候群を引き起こす。
■18番染色体のトリソミーが、成長障害 エドワーズ症候群を引き起こす。
■性染色体のトリソミーが、クラインフェルター症候群、ターナー症候群を引き起こす。
(3)テトラソミー :染色体が4本になる。
(4)ペンタテソミー:染色体が5本になる。
これらの異数性は、精子や卵子などの生殖細胞が減数分裂する際に、染色体が正常に分離できなかったことにより、ひきおこされる。
これらの異数性が発生する確率は、SNP、SNVと比較すると非常に小さいが、例えば、20代の女性が出産する場合、染色体異常(主に異数性)を発生する確率は、500人に1人、35歳では200人に1人とされる。
余談ですが、
「結婚適齢期」など無いが、「出産適齢期」なるものは、生き物ですので存在します。
晩婚化の時代ですが、「卵子」だけでなく、「精子」も老化・劣化が、同じように35歳くらいから進んでゆくようですので、高齢になると「染色体異常」の発生するリスクが高くなります。
現代では「晩婚化」が進んでいます。遺伝子の異常と晩婚化の因果関係は、不明ですが、全く影響が無いとは言えないと考えます。 社会の変化により、生物学的に最適な時期つまり「出産適齢期」に子供を作れなくなっているので、どうしようも有りません。
こんな生物もいます。
女王アリは、羽化後まもない時期にオスと交尾し、その時に受け取った精子を死ぬまで体内の「受精嚢」に貯蔵し続け産卵を繰り返す。女王アリの寿命は他の昆虫と比較して極めて長いことが知られており、多くの種で10年以上ともなる
アリのように、「精子」を10年間ぐらい保存できれば、経済的に自立して、子供を産めるタイミングを図ることができますので、良いのではないでしょうか。。。。。その時は、もう旦那はいらない。。。
最後に、
「男脳・女脳」と云いますが、狩猟採集をしていた頃の社会的な役割分担が、都市国家を築き集団生活をするようになり、オスとメスの機能以外の部分で、それぞれの役割が、大きく変化していますので、どっちだか分からない「性」の人間たちが溢れ出てくるのは、必然の様な気もします。
そして、生物(生き物)は、遺伝子と云う、あやふやな設計図に、恐ろしく翻弄(ほんろう)されながら、しかも、ウイルスに侵入されて、ゲノムを簡単に書き換えられてしまう存在です。偶然又は、ウイルスの侵入によって、常に変化、進化しながら、生命を繋いでいる存在なのでしょう。
リチャード・ドーキンス著の「利己的な遺伝子」にあるように、生き物は、「遺伝子の乗り物」に過ぎないのかもしれません。
ですので、「人工知能」が、怪しげな「人間」を超えることはないと思います。
何故なら、変化や進化に必要な、この怪しげな「遺伝子」の仕組みを持っていないし、人間の怪しげな「意識」も作り出せないでしょうから。。。。。
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