Google傘下のGoogle DeepMind(ディープマインド)社の人工知能「AlphaGo(アルファ碁)」と韓国人プロ棋士の5局勝負、4勝1敗で、人工知能(AI)の勝ち。。。。こんな日がついにやってきました。 そして、最新型「AlphaGo Zero」はもっと強いようです。
「AlphaGo」は、まだプロトタイプだそうで、人工知能の原型で完成品ではありません。しかし、この様に人工知能の進化が、分かり易い形で結果がでると、みんな期待してしまいます。
いきなり、人工知能関連の会社の株価が上昇しています。まあ、株で、金儲けを企んでいる輩の事は、さて置いて。
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自己学習するシステムとして多く見られるのが、「ディープラーニング」に強化学習の手法を適用したものですが、将棋やチェスの世界では、とっくに人工知能の方が優位ですが、囲碁の世界では、人間に勝つには、あと10年くらいかかると云われていましたが、10年もかかりませんでした。
まあ、手数の少ない「将棋」や「チェス」で負けると云う事は、手数の膨大な囲碁の世界でも同じように人間が、負けるのは、ある程度予想はできていたが、こんなに早く来るとは、誰も思っていなかったでしょう。
小さな、技術的「特異点(シンギュラリティ)」が訪れ、ある部分、人類の知能を超えたところまで来ていて、素晴らしい成果ですが、でも、まだまだです。
李世ドル(イ・セドル)九段が、5局目の後の会見で面白い事を言っていました。
何でも「人間としては認めないが、集中力などがすごいと。。。。」でも、機械に集中力など無い、ひたすら、CPUが計算しているだけでしょうと思うのですが。。。「神」レベルの能力を持つ人間でも、誰と戦っているかも理解できなくなっているのか?
人間とは何か? 人工知能(AI)とは何か?
人間の「脳」を模倣して「ディープラーニング」という方法を採用しているが、これもまだ完全ではない。ただ機械的に、膨大な量のデータ(ビックデータ)を吸収して成長するのではなく、自ら、意識を持って、自らの意志で、学習する人工知能(AI)になるまでには至っていない。
・人間とは何か?
「脳」と「心(意識)」と「体」をセットにした生命体。。
・人工知能(AI)とは何か?
脳と体を別々に切り離して設定できる、「脳」単体で機能させることのできる機械。
もし、人間の「脳」を人工知能(AI)に移植できたとしたら、人間か?、機械か?
人工知能とロボット機能が、同時並行的に研究が進み進化すれば、サイボーグが出来上がってしまいます。
人間の「脳」を人工知能(AI)に移植した時点で、もう、人間でなくなるのか。。。。長生きするのではなく、COPYを作って、引き継がれるだけの存在に変わってきますよね。
どんなに、人間の「脳」を人工知能(AI)に移植できたとしても、もはや、本人ではない(だだのCOPY)、クローン人間です。
生き物には、寿命があり、必ず、「動的平衡」が止まる時が来る。だから生物なのです。必ず死ぬから人間なんです。
遠い未来に人類が、地球で生存できなくなった時、火星などの惑星に移住するような事になり、人類を生存させる手段としては、もはや、現在の「生命体」の枠を大きく変えた形態でしか、生き残れないのかもしれません。
人工知能について興味が有る方にお勧めするのが、人工知能の「ディープラーニング」を勉強する前に、脳科学(脳神経学)系の色々な書籍をお勧めします。AIが脳機能のどんなところを模倣しようとしているのかを知るうえで、「ディープラーニング」の数学的な部分の知識も必要ですが、脳科学(脳神経学)系の知識が役に立ちます。
AIが進化すると、何が、危ないのか? と云う部分が、「人間の脳」についてある程度理解していないと分からないと思います。
例えば、
人間の脳は、自分の「意識」とは別に、脳内ホルモン、脳内麻薬(脳内のニューロン間の情報を伝達する為に必要なオキシトシン、ドーパミン、セロトニンなどの分泌量に)に支配されていますが、人工知能(AI)を支配する物質は何なんだろう。。。と考えると、面白くなってきます。
人工知能(AI)に「麻薬」を与えて、依存症にならなければ、人間の脳と同じとは言えないような気もします。
生命体として必要な脳内麻薬などが無くても機能するのが、人工知能(AI)なんでしょうか?
いまだ、脳科学でも、人間の「心」、「意識」は、どこに有るのか、メカニズムが分かっていませんので、これが解明されれば、人工知能(AI)にも応用できるように思います。
<追記> 2017年10月19日
AlphaGoを開発したGoogle DeepMind社は、10月18日に科学雑誌「Nature」誌上で、最新型となる「AlphaGo Zero」の開発を発表しました
この最新型「AlphaGo Zero」は、答えを導くデータがなくても、みずから試行錯誤を繰り返して、最適な答えにたどり着く「強化学習」という手法を取り入れています。
その結果、囲碁の基本ルール以外を全く教えない白紙の状態から、これまでの人類の編み出した打ち手のデータなしで、ひとりでにわずか3日間の間に500万回の対局を繰り返し、人類トップ棋士に無双した従来型に100勝0敗という強さで圧勝したそうです。
—関連記事—
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・映画「ターミネーターGENESIS(ジェネシス)」が面白い、でも、現実の未来を考えると、こんな日が来るようで怖い。
・AI(人工知能)と「情報端末」について
・2045年問題(コンピューターの能力が、人間の脳の能力を超えると云われています)
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コメント
意識とは自己認識プログラムによる副産物です。
人間の行動力は本能から来るもので、意識自体は像であり、行動に影響を与えているわけではありません。
自らの行動の理由付けが意識なのです。
通りすがり様
コメントありがとうございます。
深いですね。
「人工知能」を作る時、人間の様に、生きる為に「本能」からくる行動、例えば「邪悪」な行動を止めなければ。。。
自らの行動の理由付け(言いわけ)をさせない為にも、人工知能には、「意識」は必要ないのかもしれません。
人工知能には、生き残る為の邪悪な行動を取らないようにプログラムしておく必要がありますね。
人間の様に、生き残る為の邪悪な行動をして、「意識」があると必ず、言い訳しますので。
また、逆な言い方をすれば、人間も意識さえなければ、
例えば、昨日、自分が起こした行動も、覚えていませんと云えば、責任を取る必要は無く、それで終わってしまうと云う事ですよね。
それでは困りますよね。
人工知能に当てはめても、同じことで、生き残る為の邪悪な行動をとっても、覚えていませんと云えば、それで済んでしまいことになります。
これも問題が有ります。
人間も、全部、自分の「意識」下で、自分をコントロールしているのではなく、「無意識」の領域で、行動している部分が多いのは、
脳の仕組みを少しでも理解していれば、分かると思うのですが。。。。
人間は、もう仕方ありませんが、人工知能に「意識」、「無意識」を与えてよいのか? 深すぎます。