2018年1月、
Lenovoが、2017年12月に開催されたQualcommのイベント「Snapdragon Tech Summit」で、QualcommのSoC、Snapdragonを搭載したWindows 10PC「Miix 630」を正式に発表しました。
Snapdragon搭載のWindows PCは、2017年12月にHP(ENVY x2)とASUS(NovaGo)が発表しており、レノボもそれに続いています。
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Snapdragon(スナップドラゴン)搭載。。。ってなに?
Snapdragonは、Qualcomm社が開発したARMベースのチップセットのアーキテクチャです。
スマートフォンに詳しい方なら、知っていると思いますが、携帯電話用のCPUです。!!!
今や、携帯電話用のCPUをパソコンにも持ち込もうとしています。 なぜなら、安いし、電池の消費電力も低い、LTEなどの回線通信にも携帯用ですので、常時接続に適しているのです。
過去にARM版Windowsの『Windows RT』をMicrosoftがタブレットをリリースし、流行らせようとしましたが、「Windowsデスクトップアプリケーション」を動作させることができないなど「機能制限版」だったので失敗しました。
「Windows RT」の機能制限版の意味は、
Windows OS上で動く、x86命令のWin32のデスクトップアプリケーションは使うことができず、利用できるのはWindows Store経由で提供されるストアアプリケーション(現在UWPと呼ばれているアプリケーションの前身)のみ動作しました。しかし、今回のArm版「Windows 10」では、x86命令(32bit)をArm v8命令(64bit)に変換して実行できるため、32bitのデスクトップアプリケーションをそのままで実行できるのです。
ここまで、説明しても、まだピンとこない方。。。。
CPUでは、このISA(命令セットアーキテクチャ)を大きく分けると、下記の2つとなる。
・x86(IntelとAMDが、パソコン用で利用)
・ARM(スマートフォン向けのSoCベンダ、Apple、QualcommやMediaTekなどが利用)
・チップセット :複数の集積回路を組み合わせて機能を実現した「集積回路」のこと。
・アーキテクチャ:情報システムの設計方法、設計思想、及びその設計思想に基づいて構築されたシステムの構造
今回発表された、Snapdragonを搭載したARM版Windows 10では、現在PC用として提供されているWindows 10と同等の機能を持つ「フルバージョン」になっていますので、上手く行くのではという期待が有ります。
もう一つ、期待できる事は、ある意味、携帯電話事業者が端末を仕入れ、特定の通信事業者との通信契約をする前提で販売するといったスタイルを取れば、値段にもよるが、「端末とセット」で安く販売する。。。つまり、今のキャリアの売り方の様に、通信契約とセットで安く売るという手も取れるでしょう。
但し、バカやチョンでも、スマートフォンは契約するでしょうが、安くしてもパソコンを通信契約とセットで購入するかどうかは、ちょっと疑問です。
Miix 630のスペック | |
---|---|
SoC | Snapdragon 835 |
GPU | Adreno 540 |
OS | Windows 10 S |
メモリ | LPDDR4 4/8GB |
内蔵ストレージ | 64/128/256GB UFS 2.1 |
ディスプレイ | 12.3型 1,920×1,280ドット |
無線LAN | IEEE 802.11a/b/g/n/ac 2×2 |
Bluetooth | 4.1+LE |
WWAN | LTE Advanced Cat11、受信最大600Mbps |
外部ポート | USB Type-C×1、microSDカードスロット、 オーディオジャック |
カメラ | 前面5MP、背面13MP(オートフォーカス)、IRカメラ(Windows Hello顔認証対応) |
バッテリ駆動時間 | 最大22時間(ローカルビデオ再生時) |
サイズ | 293×210×7.3mm(幅×奥行き×高さ)、 キーボード装着時は高さ15.6mm |
重量 | 770g、キーボード装着時1.33kg |
・レノボ サイト
https://www3.lenovo.com/jp/ja/
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