2023-04-09、
現在、空前のブームと言うか人工知能(AI)を開発する米新興企業「オープンAI」社の対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」に注目が集まっています。一方、海外(イタリア等)では利用を一時停止したり、著名な企業家(イーロンマスク)らがAI開発の休止を求めたりするなど、その反応は割れている。
前回、実際に記事を書くにあたり、「チャットGPT」に聞いて、当初、手を抜こうと考えましたが、結局、ChatGPTが生成した文章が残っているのは骨子の部分だけで、自分の過去に記載したブログ記事や「Googleの検索エンジン」から参照した方が正解でした。
正解でしたと云う意味は、結局、記事作成の時間短縮にはならず、より一層、苦労して何倍も時間をかけてしまう羽目になってしまいました。やはり、GPTの出した回答は、一般的で漠然としすぎて、殆んど補足しなければ、内容の無い文章になるところでした。
答えをある程度、知っている事柄をあえて「プロンプト」してみると、しょうもない事が分るでしょう。
「チャットGPT」に質問するのは、難しいのです。 プロンプト(指令文)をより具体的に、突っ込んで質問しないと、なかなか良い答えを出してくれません。具体的な指令文が分からないから、漠然としたプロンプトを入力するのですが、漠然とした答えしか返ってきません。
例えば、一番分かり易すい、女・子供が良く使う低脳な例で言えば、「私どうしたら良いの?」でしょうか。。。こんな質問、バカたれですが、このレベルの輩には、「チャットGPT」は役に立ちません。
「あれ」とか、「これ」ではなく具体的な内容が指示(プロンプト)できる人は良いが、自分で、あれ、これと言った具体的な内容を指示(プロンプト)できない人は「Googleの検索エンジン」で調べても何も出てきません。
頭の悪い人間には、せいぜい単語を調べるくらいで、「チャットGPT」も「Googleの検索エンジン」も必要ないのです。
■日本の教育機関などの反応は
京都大学では、4月7日に行われた入学式で湊長博学長が「AIによる文章作成には誤った情報が含まれるリスクがある」などと指摘し、「みずから『文章を書く』ということに伴う重要な検証プロセスが欠けている」と話しました。
そのうえで「皆さんには、時間をかけてじっくりと自分の文章を練り上げる習慣を、ぜひ身に付けていただきたい」と述べました。
また東京大学は、学内向けのホームページで副学長名で見解を発表し「学位やレポートについては、学生本人が作成することを前提としているので、生成系AIのみを用いて作成することはできない」などとしたほか、上智大学は「レポート、小論文、学位論文等において、使用を認めない。使用が確認された場合は、厳格な対応を行う。教員の許可があれば、その指示の範囲内で使うことは可」などとする方針を示しました。
このほか、東北大学では「未発表の論文や秘密にすべき情報を入力してしまうと、意図せず漏えいしてしまう可能性がある」などとする、注意喚起を行っています。
NHKニュース参照:
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230410/k10014033671000.html
■専門家から観て、チャットGPTをどう評価しているかと云えば、
AI研究者の間でも、「チャットGPT」は実験の途中成果で(最終的な)答えではない」と指摘します。チャットGPTなどのチャットボットの躍進をどう捉えればいいか。
「専門的に見ると、そこまで大きなブレークスルーがあったわけではありません。ただ、ユーザーインターフェース(UI)を一般の人も触れるようなレベルまで持ってきたことで、どこまでのことができるのか、一般の人も想像しやすくなった。それが一番大きな特徴です。今はまだ、ちょっとマシなチャットボット(自動応答システム)でしかない。チャットボット自体は今、とても普及していますが、基本的に気になる答えを返してくれない。それに比べてチャットGPTは使い方によっては役立つこともある。」
■ChatGPT、何が問題か 元グーグル社員「非常に無責任で無謀」
マイクロソフトが出資する米オープンAIの「チャットGPT」など、高度なAIの開発や、サービスの利用停止を求める動きが出てきています。何が問題なのでしょうか。
「倫理的な面でたくさんの懸念があります。一番問題なのは、世界で数えるほどの企業だけが、これらのAIを開発し、提供するリソースを持っているということです。中立的でもなければ、民主的でもない。究極的には、彼らの利益につながるようにつくられています」
最後に、
先日、私が良く使う蕎麦屋に、配膳をする自走式のロボットが導入されて、音楽を流しながら、テーブルまで蕎麦を運んでくれます。 私は一人でしたので、人間が運んでくれましたが、テーブル席には、ちゃんとロボット君が運んでくれるのです。
私はそれを観て、他の顧客さんもそうですが、思わず笑ってしまいました。
テーブルに使い方が書いてあるのですが、注文の品を受け取ったら、画面のOKボタンを押すと帰ってゆくのです。 「おい、注文も取りに来い!」と言いたいところです。
デパートの最上階にある蕎麦屋で、混んでいる時間帯は満席状態が続き、注文、調理、配膳、後かたずけの作業が間に合わなくなるのでしょう。席が空いていても待たされることがしばしばあるのですが、このロボット君が役に立っているかどうか? 分かりません。
確かに、「チャットGPT」のように、会話形式で答えてくれる「AI」が出現しましたが、人間の代わりをしてくれると言っても、まだ、この程度です。
最後に、
■なくならない仕事
「人手不足」とはよく聞きますが、極端に人手が足りないのは、「外食」や「ホテル」といった業界で、非正規で働く人たちですが、まだ、AI搭載のロボットが導入されいますが、まだ完全にはできないでしょう。
楽ですので、一般事務職を希望する人は多いですが、「事務が不足している」という話はあまり聞きません。特に正社員はそうです。むしろ余り気味ですし、AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が活躍していますので、そのような職種では給料は上がらないでしょう。まして、中小、零細企業の給料なんて、上がるわけ、上げれる訳が無いでしょう。
人間というのは本来、創造的な仕事をすることに向いているそうですが、機械と競合するような分野では、今後どれだけ頑張ってもAIやロボットなどに太刀打ちできず、十分な給与を得られなくなる可能性が高いです。
一方で、ヒューマンタッチ(人間味)や創造性を必要とする仕事は時代が変わってもなくなりません。ですので、このような仕事(どんな仕事かは、自分で認識できるだろう)をしている人は、AIやロボットに、自分が働いている間に、仕事を取られることは、ほぼ無いでしょう。
■こんな意見もあります。
ワードやエクセルなどのMicrosoft社のオフィス製品が、(チャットGPTなどのAIによって)すべて変わり、自動化されていく可能性があります。 今は、必要な関数、VBなどを作ってくれます。
「ホワイトカラーの仕事のほとんどすべてに何らかの影響がある可能性が高い」と結論づけ、2〜3年で身近に変化が生まれるとの見通しを示した。
無駄に、ワードやエクセルをこねくり回している時代は終わりになるでしょう。
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