今年の通信キャリア3社と乱立するMVNOの格安SIM市場は、きっと面白い事になる事を期待。。。
通信4社の年頭所感が、記載された記事をみて、このレベルなんだろうな。。。。と、いきなり落胆するのですが、MVNOの格安SIM市場が、きっと面白い事になる予感がします。
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1.ドコモ、AU、ソフトバンク。。。。日本を代表する「土管屋」です。 なぜ?「土管屋」なのか?
1)これからの進むべき道
MWC(Mobile World Congress )2014の会期中に、「エリクソン」が開催したプレスカンファレンスで、同社のハンス・ベストベリCEOは、「業界全体が自らの役割を問いなおす時期に来ている」と訴えました。
<今後の通信事業者のモデルとして、3タイプが考えられると。。>
1)「ネットワーク オペレーター」 :回線だけを提供する。 ただの「土管屋」。
2)「サービス イネーブラー」 :回線に加えて「プラットフォーム」を含めて提供する。
3)「サービス クリエーター」 :回線、「プラットフォーム」、「サービス」も提供する。
さあ、日本のキャリア(通信事業者)3社は、3)の「サービス クリエーター」のレベルまで到達できるか?
AppleにもGoogleにもマイクロソフトにもなれない。。。。逆立ちしても、絶対無理。。。一生、「土管屋」でしょう。
その中で、ソフトバンクは、ロボットの「Pepper」を販売しますが、これがキャリアらしくないと思うのですが、「土管屋」にはない発想で、良いのではないでしょうか。 性能の良い人工知能の付いたロボットが作れれば、チャンスは大きいのではと思います。 Googleの創始者のセルゲイ・ブリンだと思いますが、「誰も考え付かない、追いつけない」事を考えて勝負しないと、なかなか勝てないと言っています。
「土管屋」しかできないから、高い通信料金を取って、儲けるしか「能」が無いのです。
2)「VoLTE」の提供が開始
「VoLTE」とは、Voice over LTEの略称です。
Voice over LTEとは?
回線交換方式ではなく、音声をデータに変換して、他のデータ通信と同じようにパケット交換網を通じてやり取りする方式です。
キャアリア3社とも、去年末から始まりましたが、まだ対応端末は少ない様で、これからなのですが、これが本格化すれば回線交換の設備が必要なくなるので、設備コストは下がるでしょう。。。だが、これによる値下げはないでしょう。
これで、データ通信中に電話の着信が入ると、AUだけ、ネットがブチっと切れていましたが。。。。。「VoLTE」で、通話とデータ通信が同時に使えるようになります。AUは、決して、大きな声で言いませんが、「これで、他社と同じになる」と思っているでしょう。
2.MVNOの発展は、いつまで、どこまで、続くのか?
MVNOって何? という方。。。。。MVNO(Mobile Virtual Network Operatorとは、仮想移動体通信事業者の事を云います。
この通信業者は、ドコモ、ソフトバンク、AUの様に通信設備が無くても、ドコモなどから、通信回線を金を払って借りることによって、通信事業ができるようになっています。 3キャリアは、この業者から回線を貸して、と言われると、断れない法律なっています。 ですので、商売ができるのです。
殆どは、ドコモの回線を借りています。 ほんの一部はAUの回線を借りている業者もいます。 AUの方が貸賃がドコモの倍くらいしますので、あまり、誰も借りませんので、ほぼ、ドコモの回線を借りて使用している状態です。
1)総務省が、なぜ、通信業界の中に「MVNO」を入れたのか?
3社の独占を阻止して、「通信料金」を料金下げる為?。。。。。もう、ひと押し。
SIMロックフリーにしちゃえ。。。。。。。今年、5月からですが、 SIMロックフリーにしても、ユーザーは増えないでしょう、これだけでは。
2)えーーー。。。何で増えないの?
そんなの簡単です。 SIMロックをかけているからでは無いのです。
パソコンの機能に、オマケで通話機能が付いた「スマートフォン」を使いこなせない奴は、契約する時に、高価な端末代を現金で支払う奴なんている訳ないでしょう。 それに、7、8割のユーザーは、見栄で「スマートフォン」を使いたいが、通話とメール、その他の使い道は、動画、ゲーム、SNSなどで暇つぶしの「オモチャ」程度の使い方しかできないんだって。。。。。。
こんな使い方しかできないユーザーが、月に2GBのデータ通信量を使わないでしょう、だから、いくらデータ通信料金が「安く」ても、安いと思わないでしょう。。。使わないんだから。 めんどくさい「MVNO」と契約しないだけです。 それ以前に「MVNO」って知らないでしょう。
普及させるためには、「MVNO」も知らない、「スマートフォン」を持ったとしても電話と写真(撮った写真も呼び出せない)くらいしか使わないユーザーが、安くて良いなと思う端末価格(1万円以内)で、通話で無料通話分が1時間くらい付いた格安SIMとセットで、契約して1時間で使えるようにして、渡せれば、絶対に売れると思いますが、どうでしょう。
これから、買ってくれるだろう「ユーザー」は、ハイエンド端末を扱うユーザーではないのです。
パソコンで云えば、「万年初心者」なんです。 何一つ、自分で、ものを覚えようとする気概の無い人達ですから。
通話ができれば、あとの機能は、「要らない、必要ない、使いこなせない」。。。。と思っているユーザーが殆どだという事を認識すべきでしょう。
ガラケーの操作でさえ、、、、、もてあましているユーザー層なんですから、「あまり、いじめないでください」と怒られます。
一番、「手間のかかる」、「厄介」なユーザーを取り込まないと、世の中、いつの時代でも、ハイテク端末は普及しないんです。
3)今年、一番の期待。。。。。郵便局が、「MVNO」に参入することです。
ある意味、Googleが日本の「MVNO」に参入するより、キャリア3社にとって、やり方によっては、怖い存在になると考えます。
郵便局が、圧倒的な店舗数を利用して、一番、「手間のかかる」、「厄介」なユーザーを数多く取り込めば、キャリアは通信料金を下げざるを得なくなるのでは、と密かに期待しています。
4)端末の値段
これから、今年は、端末の値段が、どんどん下がってくるでしょう。 現在でも、1万円を切る端末が去年暮れにリリースされていますので、SIMフリーのスマートフォンが、普及すれば、端末代を2年がかりで支払って、2年間キャリアに縛られることも無くなるでしょう。 そうすれば、どんどん通信料金の安い業者に流れて行くと、予想されます。
そうです。 SIMロックのせいではなく、端末料金が高いので、ローンを支払う為の「支払ロック」のせいで、「MVNO」が流行らないんです。
世の中の人間が、見栄さえ張らなければ、8割のユーザーは、1台5,000円の端末で、何一つ、不自由な事は無いはずです。
5)「MVNO」が流行らない理由は、SIMロックのせいだけではない。
スマホ端末の値段です。 今年5月からSIMロックフリーになりますので、結果が出ると思います。
後は、郵便局の様な、圧倒的な店舗数を利用した、数の展開ができれば、客を取られるのが、嫌なら、キャリアが通信料金を下げて来るでしょう。 これも今年中に、郵便局が、本当に参入して上手くやれば、結果が出るでしょう。
3.人工知能の発達に欠かせない「量子コンピューター」の開発
Googleが、「量子コンピューター」の開発をしていますが、これが小型化されれば、飛躍的に処理能力が上がり、2045年にはAI(人工知能)がいたるところで使用される時代になると言われています。 もうそうなったら、携帯電話、スマホなんて、ただの「オモチャ」でしょう 1台500円でしょうね。
人工知能の発達過程で、センサー用チップを色々なものに、仕込むことが可能になれば、「ビックデータ」がますます集積して、人間が考えなくても、色々な事を予想してくれる時代になるんでしょうね。
人類のこれからの進歩は、爆弾の様な「破壊的」な発明ではなく、人間の頭を破壊する、思考停止する。。。そう、考えなくても答えを出してくれる機械が開発されてゆくことになるように思います。 職場の中で、人間の評価もコンピューターが行う、怖い時代は、もうそこまで来ています。
英オックスフォード大学で、AI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が、同大学のカール・ベネディクト・フライ研究員とともに著した『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文で、あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」が、いま世界中で話題となっている。
私自身は、2045年まで、生きていられるか、非常に「不確実」ですが。。。
。。。こんな時代が、必ず来ると思います。
ドコモ、AU、ソフトバンク。。。。日本を代表する「土管屋」は、2045年になっても、きっと「土管屋」です。
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