日本の携帯電話について

【通信障害】KDDI(au)の通信障害についてと、ユーザー側の今後の対策について、どうするか。

2022-07-03、
KDDI(au)が、7月2日の1時35分から全国的に起こしている通信障害は、経過した3日8時30分時点でも、まだ完全復旧していない。
今の時代、自然災害、通信障害、サーバーダウンによるシステムが使用できない状況に簡単になる事を頭に入れておく必要があります。

 

1.auの通信障害

対象サービスは、携帯電話サービス「au」および「UQ mobile」、「povo」に加え、au回線の仮想移動体通信事業者(MVNO)や楽天モバイルのパートナー(au)回線ローミングを含めたau回線を利用したすべてとなっています。

原因は設備障害で、「VoLTE交換機」でトラフィックの輻輳(ふくそう)が生じているというのが原因らしいのです。

いやいや、そもそも、なんで混んでいないのに輻輳するのか? 答えになっていない。そして、復旧が遅れているのはトランザクションバックアウトが上手くいっていないせいてしょう。「NTTドコモ」も去年10月、機器更新のタイミングで通信障害を出しています。

トラフィックの輻輳(ふくそう)とは高速道路で云えば、クルマの渋滞の事です。
本来、この輻輳の制御は、通信のレイヤを含めたプログラムシステム上で制御しているのですが、今さらです。

はて、この「VoLTE交換機」とは? 何でしょう。

「VoLTE」とは、「ボイス オーバー LTE」と言います。「味噌もクソ(通話とデータ通信)」も一緒に運ぶ方式を言います。

3G時代は、データ通信と音声通話(回線交換)は、分かれていましたが、2010年くらいからLTE(Long Term Evolution)ネットワーク上で、音声通話も一緒に運ぶ仕組みが出てきたのです。

2014年から、現在では、大手キャリアが販売する端末のほとんどがVoLTEに対応しており、一部のSIMフリースマホでも利用できるようになっています。

この「味噌もクソ(通話とデータ通信)」も一緒に運ぶ方式を使った交換機が「VoLTE交換機」なのです。ですので、通信障害が発生すると、通話もデータ通信も使えなくなるのです。

ここで、ちょっと疑問に思いませんか?
何で、同じ回線に音声データを載せて運んでいるのに、通話料金とデータ通信料金を分けて取るんだ?

回線交換の設備が必要だからというだろうが、昔のNTTの電話局のD70交換機で、トランクでの回線制御はなく、今はIPアドレスによる交換制御なのだから、大規模な設備など必要ないだろうと思うのですが、誰もこんなことを知らないので、騒ぐ奴もいない。

今時、通話をメインで使用している人は少ないでしょうから、「SNS」などのサービスは、公衆無線LAN(Wi-Fi)で、何とか繋がるのではないでしょうか? SNSなど使わないので知らんけど。

 

2.ほかにも起こりうる障害が発生した時の為の対策

どんな通信手段に障害が発生していて、通信手段によっていは使える部分も残っているので、代替えはないのか、予め、切り分けて認識しておく必要があるでしょう。

まず最初に通信障害が発生した場合、その障害はどこまで波及しているのか?
何ができて、何ができないのか?

1)通信手段に使われているデバイスで云えば

・モバイルパソコン

・スマートフォン
・タブレット

・ガラケー、ガラホ

・固定電話、公衆電話、FAX機

 

2)通信設備で云えば

■移動体通信  :スマートフォン、ガラケー

■交換機を通した固定回線 :
・家電話(輻輳制御がはたらき、中々繋がらない状態になる)
・公衆電話(輻輳していても、繋がる優先順位が高いので、一番いい手段でしょう
・FAX機

■公衆無線LAN :通信可能な場所が限定されますが、スマホ、タブレット、PCで接続可能

表にまとめると

移動体通信 固定回線 公衆無線LAN
パソコン
スマホ
タブレット
ガラケー
ガラホ
固定電話
公衆電話

 

3)電話など、通信障害への対策

障害は、いつ起こるか、絶対ないとは言えませんので、「絶対、繋がらないとダメ」と言う方は、コストはかかりますが、複数回線を持っておくべきでしょう。

▮自分が良く使う通りの「公衆電話」の場所を把握しておく。

▮複数キャリアの回線を確保する
・複数のキャリアで契約してスマホを2台持ちする
・複数のキャリアで契約して、1台の端末でデュアルSIMで使う

注意が必要なのは、格安SIMをサブ回線に使う場合、MVNO(仮想の通信事業者)は、キャリア3社の回線を使用していますので、メイン回線のキャリアとダブらない様にする必要があります。

▮固定回線(無線LAN)を使えるようにしておく事

▮公衆無線LANなどの使える場所を把握しておくこと
一番手っ取り早いのは、コンビニの公衆無線LAN(WiFi)でしょう。ただし、ローソン以外のセブン、ファミマの2社は初回会員登録が必要なため、いざという時にあわてないためにも事前登録は済ませておけば大丈夫でしょう。

・セブン-イレブン 「7spot」
・ローソン「LAWSON Free Wi-Fi」
・ファミリーマート「Famima Free Wi-Fi」

・スターバックスコーヒー
・タリーズコーヒー
・ドトール
・ルノアール

・マクドナルド
・ロッテリア
・フレッシュネスバーガー
・モスバーガー

▮公衆電話を利用するための小銭や、自宅までの移動に困らない程度の現金を持ち歩く必要がある
バスや電車の移動時に「モバイルSuica」などのスマホ内蔵型の決済手段を使い、買い物はQR決済やタッチ決済を使っている人なら、物理的な交通ICカードやクレジットカード、紙幣もほとんど持ち歩いていない場合もあるので、ある程度の現金は必要でしょう。

 

4)サーバーダウンによるシステム障害

現状、WEBデータベースシステムを使った、WEBベースの業務管理システムが企業で使用される様になっていますので、基幹回線の通信障害もそうですが、システムを稼働させているサーバー側(コンピューター)がダウンすれば、何もできなくなってしまいます。

ですので、できなくなった時に、何ができるのか、何ができないのか、代替えの方法がないのか、事前に、できる対策を用意しておくことが必要になりますが、使用不能になり「痛い目」に遭わないと分からない企業(特に中小零細企業)が殆んどでしょう。

太陽の表面で「太陽フレア」と呼ばれる大きな爆発現象が起きると、電波障害が発生し、誰も止める事ができませんので、設備の故障以外にも、自然現象により通信障害が発生する可能性も十分に有ることを覚えておく必要があります。

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