MMD研究所が、「格安スマホの認知度は約9割、利用率は約1割」。。そして、格安スマホを購入しない理由は、「今の携帯電話会社の方が安心だから」56.8%が最多だと。。なんだそれ?
何がどう 安心なのか?。。。。そこに「不都合な真実」が隠れています。
「スマートフォン」は、パソコンにオマケで通話機能が付いた商品です。 ですので、コンピューターさえ使いこなしていない階層の人達が、スマホを持つと、パソコンと同じような問題が発生します。
先進国の仲間入りしているにもかかわらず、パソコンの導入率、普及率が低いのも、「スマートフォン」一つ使いこなせない階層の人が、多い要因になっています。
日本人で、字を読めない人は、ほとんどいないでしょうが、書いてある内容を理解できない人がたくさん居ます。なんて、「ラベル」の低い国か。。。。よーく分かるでしょう。
しかし、こんなのが、世の中の多勢に無勢(マジョリティ)ですので、料金を安くしようと総務省がいくら頑張っても、なんとかならないのが現状です。
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1.3月30日、MMD研究所が、「格安スマホに関する意識調査」の結果を発表。
参照URL:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1419.html
「イノベーター理論」で云う処の、レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)とラガード(Laggards:遅滞者)を合計すると50%」を超える数になり、ちゃんと、この割合が、当てはまっている。。。。
スマートフォンを使う人と使わない人 それぞれの理由が、ここに隠されています。
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補足説明:「イノベーター理論」
1962年、スタンフォード大学の社会学者エベレット・M・ロジャース教授が、『Diffusion of Innovations』(邦題『イノベーション普及学』)で提唱た「イノベーター理論」で、消費者の商品購入に対する態度を元に新商品に対する購入の早 い順から、5つのタイプに分類しています。
「イノベーター理論」で は、イノベーターとアーリーアダプターの2つの層を合わせた状態にまで普及した、この普及率16%超の段階で、新技術や新流行は急激に市場に拡散して行 き、いかに、この2つの層に、アピールするかが新製品普及のポイントであるとされてきた、(「普及率16%の論理」) とされてきたこの理論。
<参照記事>
http://marketingis.jp/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E7%90%86%E8%AB%96
●イノベーター(Innovators:革新者)・・・・ 全体の2.5%を構成(しかし、数百人〜1000人程度)
新しいものを進んで採用する革新的採用者のグループ ちゃんと活用する努力ができる。●アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)・・・ 全体の13.5%を構成(実際は1%にも満たない)
流行には敏感で、自ら情報収集を行い判断する初期少数採用者のグループ。<<< キャズムと呼ばれる深い溝 >>>
●アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)・・・ 全体の34.0%を構成(実際は30%以下)
新しい様式の採用には比較的慎重な初期多数採用者のグループ。※ネットで買い物したり調べ物はするが、情報収集はあまり行わない。
※ソーシャルは比較的好き
※Yahoo!は見る●レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者) ・・・ 全体の34.0%を構成(実際は35%以上)
新しい様式の採用には懐疑的で、周囲の大多数が試している場面を見てから同じ選択をする。※ネットで買い物は、たまにモールで。必要なときのみアクセス
※ソーシャルはLINEなど身内のみでやっている → バカッター存在域
※テレビはよく見るけど、年齢が高い層は新聞も読む
※芸能人のブログとかは見るし、モバイルゲームはする
※マイルドヤンキー、主婦、若い女性に多い感じ●ラガード(Laggards:遅滞者) ・・・・・・・・・・・・ 全体の16.0%を構成(実際は30%以上)
採用遅滞者のグループ。
世の中の動きに関心が薄く、流行が一般化するまで採用しない。 中には、最後まで流行不採用を貫く者もいる。※ガラケーで一応天気予報とかは見ている感じ?
※ほぼ、テレビのみしか観ていない。
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1)「格安スマホ」の認知度は約9割、でも利用率は約1割
・「知っており、詳しく説明ができる」という回答が20.1%
・「知っているが、あまり説明はできない」という回答が38.0%
・「知っているが、内容は知らない」 という回答が32.2%
知っていて、格安スマホを実際に購入にしようと思っても、できない最大の理由は、現在のキャリアを止めるときの解約金、機種代金の残金でしょう。 囲い込んでいますので、囲いを離れる時に、残金返せになっていますので、金を払いたくないですよね。
・このハードルをすぐに超えて購入する人 : 金のある人、数%
・キャリアの2年縛りが終了するのを待つ人 : 節約になるかどうかは、残りの契約期間しだい、解約金を支払いたくない人
・2年縛りが終了しても、機種代金が、また実質ダダになり、契約時、現金の支払いの発生しないキャリアの契約を選んでしまう人。
2)格安スマホ未利用者かつ購入予定がない人(N=266)を対象に格安スマホを購入しない理由は、
・「今の携帯電話会社の方が安心だから」56.8%で最多
・「今の携帯電話・スマートフォンと同様に使えるかわからないから(25.2%)」
・「つながり安さへの不安(22.9%)」
・「サポートへの不安22.6%」が続いています。
この根拠の無い、漠然とした不安。。。。そんなもん、すぐ、自分で調べて、認識すれば、すぐ分かる事でも、認識することなく、漠然とした不安のまま、日常生活を送っている階層が、レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)とラガード(Laggards:遅滞者)の最大の特徴でもあります。
日本は先進国と言われ、勤勉な国民ですが、いまだ「村社会」、「タコツボ社会」ですので、レイトマジョリティ、ラガードの数が、多勢に無勢で圧倒的に多いのだと思います。
そんな中で、「ゲオ」と「NTTコミュニケーションズ」がタックを組んで、レイトマジョリティ層を取り込むための、サービスを開始しようとしています。
<ゲオと格安SIM販売のNTT Comが、モバイル事業で業務提携し、新たなスマホサービス「ゲオスマホ」の発売を4月2日から開始>
レイトマジョリティ層を掴むに為の重要な点をちゃんと押さえています。
・即日、商品を渡す。
・MNPができる。
・割賦決済が可能。
・相談員を配備。
・メールの設定と連絡先の移行(これはやってくれるか定かではない)。
上記の項目ができないと、キャリア3社と通信料金が「安い」、「高い」以前に、競争にならない、相手にしてくれないのです。
2.NTTレゾナンスの調査で、「格安スマホ」に乗り換えたが、購入者の約2割が失敗だった。。。。の事例
調査結果によると、格安スマホの利用者は男女比ではおよそ7:3の比率で男性が多く、最も利用者が多い層が40代男性という結果となりました。
参照URL: http://pr.goo.ne.jp/corp/2015/11287/
1)サポートの不足?
「困ったときに相談する先がない」、「端末の使い方がわからない」、「端末の設定が難しい」といった、サポートの不足と云うより、本人の能力不足により、勝手に失敗したと思いこんでいる。
60代以上が「失敗した」と感じる理由は“端末の使い方がわからない”や“困った時の相談先がない”などサポート面が中心となっています。。。。。
相談するだ? 自分で調べる力を付けないと、いつまでたっても使いこなせないんだって。。。
失敗したんではなく、スマホなんて必要ないんでしょう!!!
2)「以前使用していた携帯電話の機能が使えなくなった」
せいぜい、キャリアメールくらいでしょうが、そんなの事前に調べて置けば、何の問題も無いのだが。。。。
始末に悪いのが、GoogleのGmail設定(アカウントの取得等)などできるはずも無く、あー、できない、メンドクサイになる。。。。
メンドクサイのは、「スマホではなく、お前の方だ!!」と言いたくなる。
3)「以前使用していた携帯電話のデータの移行が面倒(できない)」
写真、音楽、アプリのアカウント
これは、頭を使わないと難しいが、アプリや仕組みを理解できれば、不可能ではない。
できるようになるまで、そのまま保存しておけばよい。 そのうち、忘れるから。。。。大丈夫。
3.最後に、
1)今年5月から、総務省の主導による「SIMロック解除」の義務化が始まりますが、ちょっと冷やかです。
なぜなら、大手携帯電話会社(キャリア)や端末メーカーは、ここまで記載した、国民の状況をしっかり把握しているので、「MVNO」に大量に移動しないと考えている為、絶対に料金を安くしてこないでしょう。逆にすぐに解約されたら、困るので、端末代金を高く設定してくるでしょう。
レイトマジョリティ層を取り込む為の重要な点をちゃんと押さえること。
・即日、商品を渡す。
・MNPができる。
・割賦決済が可能。
・相談員を配備。
上記の項目ができないと、キャリア3社と通信料金が「安い」、「高い」以前に、競争にならない、相手にしてくれないのです。
いよいよ、格安SIM、格安スマホの市場は、第2段階に入ってきました。
実店舗を持った企業と提携して、オンラインで契約することの無い、圧倒的多数のユーザーを取り込む段階に入ってきました。 南極で、使いもしない「海水パンツ」を売りつける様なもですので、これくらい頑張らないと「MVNO」に移動しないのです。
「MVNO」業者のみなさん、頑張ってください。
2)『SoftBank』スマホの違約金が大幅値上げに
・【SoftBank】違約金が大幅値上げされている!?
ソフトバンクが、早くも、解約者の流出を防ぐための対策を打っています。 途中「解約金」の値上げです。
きっと、他のキャリアも追随して対策を打ってくるでしょう。
–関連記事–
・土管屋3社(ドコモ、au、ソフトバンク)最大4割値下げの切り札「分離プラン」を実施すると端末代は高騰する?
・総務省が、キャリア3社によるスマートフォン端末の安売り規制を強化する販売指針に対して、一般から公募した意見がちょっと的外れで哀れな件。
・さよならソフトバンクの「iPhone 6 Plus」、ようこそAndroidスマートフォン。MVNOに乗り換えた顛末記です。
・2017年5月 日本の「土管屋(通信キャリア)」のニュースを2つ
・MVNO各社の格安SIMが、高速データ通信量の増量を続々と発表
・ゲオと格安SIM販売のNTT Comが、モバイル事業で業務提携し、新たなスマホサービス「ゲオスマホ」の発売を4月2日から開始
・各社、躍起になっているが、こんな、格安SIMと格安スマホ。。。ないの?
・今年の通信キャリア3社と乱立するMVNOの格安SIM市場は、きっと面白い事になる事を期待。。。
・スマートフォンの出現によって浮かび上がる「不都合な真実」について
・格安SIM、格安スマホって、結局、誰に使ってもらいたいの?、誰に売りたいの?
・「SIMフリー義務化」でも、MVNOの格安SIM、スマホが流行らない理由4つ
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