13年ぶりに、F1第9戦オーストリアGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペン選手のドライブにより、ホンダF1第4期としての初優勝を飾りました。
嬉しい限りです。 マクラーレン・HONDAで出場していた時は、本当に大変そうでした。
上位に来れる様になったのは、マクラーレンから離れ、レッドブルと手を組んでからでした。
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HONDAファンとしては、
現在では、
「フジテレビ」で、F1を放映しなくなってから、久しいですが、F1と云うより、自動車レースというより、「自動車」の事を未だに、どんなん仕組みで、走っているのかさえも、認識できない人にとって見れば、コース上を何周も「コマ鼠」の様に走らせて、何が面白いんだ? と思っているでしょう。
サーキットで観戦すれば、ちょっと感動するのでしょうが、テレビでは、今一です。観ていて、ドラアイバー、ピットで、どんなことをしているのかを認識していれば、一見、ただ走っている様に見えますが、非常におもしろいのです。
私の場合、雑誌でしたが、中学生のころから、F1が大好きでしたので、学生の時ですが、富士で日本で初めての「F1グランプリ」を北海道から見に行って、増々、はまってしまったのが間違いでした。
HONDA F1の歴史では(もっと昔には、エンジンとシャーシー両方作って参戦していた時期もあります)。
アイルトンセナとアランプロストがいた頃は、シャーシーはマクラーレン、エンジンはHONDAと役割を決めて、1.5Lのターボエンジン時代は、無敵でした。
ホンダは、過去、シャーシーとエンジン両方を引っ提げて参戦していた時期(BAR)もありましたが、休止しました。
ところが、パワーユニット(PU)と云う、1.6リッター V6シングルターボエンジンとエネルギー回生システムを組み合わせた動力装置で戦う時代になり、エンジンだけでマクラーレンと再度、参戦したが、PUの開発が、フェラーリ、メルセデスよりも数年遅れていました。
出遅れていたにもかかわらず、エンジンだけでマクラーレンと参戦したのが間違いでした。
勝てない日々が、13年間も続きました。。。。長いです。 しかし、ホンダはしつこいのです。
過去、ターボ時代、1.5Lターボエンジンで、1200馬力を叩き出していました。
わずか700Kg位の車体重量で、1200馬力あれば、200km/h出ていても、アクセルを踏めば、タイヤはホイールスピンを発生するでしょう。 氷の上を走っているのと同じです。
ただの1.5Lターボエンジンなら、ぶっちぎりの楽勝でしたが、PUというMGUーHとMGUーKの両方を制御する仕組みでは、手こずりました。
市販車にも採用されていない、超、超めんどくさい、このパワーユニット(PU)とは?
■「MGUーH:Motor Generator Unit, Heat」
エンジン「ICE」と排気の熱を利用するエネルギー回生システム
通常、ターボエンジンでは、排気圧でタービンを回し、同時にコンプレッサーも回して過給しているが、MGUーHは電気の力でコンプレッサーを回す「eブースト」という使用法もあるが、レース中ではなく予選などの限定的な使い方しかできない。
■「MGUーK:Motor Generator Unit, Kinetic」
ブレーキをかけたときにブレーキシステムに発生する運動エネルギーを回生するシステム
電気の出し入れを制御している、アシストモーターによる発電と、バッテリーからアシストモーターへの電気の供給です。
パワーユニット(PU)サプライヤーの競争領域は、MGUーKではなく、MGUーHだそうです。
要は、「電池」にエネルギーを貯めたり、出力したりして、エンジンのパワーをアシストする仕組みなのですが、これをコントロールするのが、コンピューターを使ったとしても難しいと云う処でしょうか。
メルセデスの様に「パーティーモード(予選モード)」で、予選の時は、エンジン、電池の能力を短時間で、最大限に使うモードも、コンピューター制御ですので可能でしょう。
今の、F1に新規参入するのは、PUの仕組みがありますので、非常に難しいでしょう。
もう少し、シンプルで、開発費用の安くできる仕組みで、運営すれば、おもしろい車が沢山出てくる様な気がします。
F1は、ヨーロッパの暇つぶし文化でしたが、今は、商業主義にまみれた興行になっているのが、ちょっと残念です。
▮ホンダ Racing
https://www.honda.co.jp/motorsports/?from=navi_header
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