人類学地球と宇宙

【書籍紹介】NEXUS 情報の人類史 上: 人間のネットワーク  ユヴァル・ノア・ハラリ著

2025-03-08、
本日の書籍紹介は、NEXUS 情報の人類史 上: 人間のネットワーク ユヴァル・ノア・ハラリ著 です。

新しい著作が出てきました。

彼の代表作、サピエンス全史、ホモ・デウスなどを読まれたでしょうか? 人類学を学びたいなら、是非、読んでおくべき書籍でしょうが、人類学もまだまだ沢山のジャンルがあります。 彼は、イスラエルの歴史学者(1976年2月生まれ)です。

ネクサス」(NEXUS)とは?
:「つながり」「結びつき」「絆」「中心」「中枢」などの意

NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

目次
プロローグ
情報の素朴な見方/グーグルvs.ゲーテ/情報を武器化する/今後の道筋

第I部 人間のネットワーク

第1章 情報とは何か?

真実とは何か?/情報が果たす役割/人間の歴史における情報

第2章 物語──無限のつながり

共同主観的現実/物語の力/高貴な嘘/永続的なジレンマ

第3章 文書──紙というトラの一嚙み

貸付契約を殺す/文書検索と官僚制/官僚制と真実の探求/地下世界/生物学のドラマ/法律家どもを皆殺しにしよう/聖なる文書

第4章 誤り──不可謬という幻想

人間の介在を排除する/不可謬のテクノロジー/ヘブライ語聖書の編纂/制度の逆襲/分裂した聖書/エコーチェンバー/印刷と科学と魔女/魔女狩り産業/無知の発見/自己修正メカニズム/DSMと聖書/出版か死か/自己修正の限界

第5章 決定──民主主義と全体主義の概史

多数派による独裁制?/多数派vs.真実/ポピュリズムによる攻撃/社会の民主度を測る/石器時代の民主社会/カエサルを大統領に!/マスメディアがマスデモクラシーを可能にする/二〇世紀──大衆民主主義のみならず大衆全体主義も/全体主義の概史/スパルタと秦/全体主義の三つ組/完全なる統制/クラーク狩り/ソ連という一つの幸せな大家族/党と教会/情報はどのように流れるか/完璧な人はいない/テクノロジーの振り子
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上・下巻がありますが、上巻では、石器時代から現代に至るまでの情報ネットワークの歴史を辿り、情報が単なる真実の反映ではなく、社会の秩序や協力を生み出す機能として捉えられています。

■情報ネットワークの重要性:
人類が驚異的な力を獲得できたのは、大規模な協力ネットワーク、すなわち情報ネットワークのおかげである。
■「素朴な情報観」の否定: 情報が増えれば自然と真実が明らかになるという考えは誤りである。

■共同主観の役割:
神話や官僚制といった共同主観(共有された物語)が、大規模な協力を可能にする基盤となる。

■情報伝達と政治体制:
情報の流れ方や修正メカニズムの違いが、独裁制と民主制の発展に影響を与えた。

■テクノロジーの影響:
印刷術やマスメディアといったテクノロジーが、文明や政治体制に与えた影響を考察する。
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