2021年11月9日(現地時間)、
Microsoft社が、教育目的での利用のため、低価格の端末のリソースにパフォーマンスを最適化したOS「Windows 11 SE」と「Surface Laptop SE」を発表しました。
Microsoft社が、このようなOSと端末をリリースするには訳が有ります。それはGoogleのOS「Chrome OS」の対抗策です。
PC向けOSの市場シェアは、1位がWindows、2位がmacOSという状態が続いていましたが、
2020年度第1四半期(1~3月)での市場シェアは、Windowsが87.5%、macOSが5.8%、Chrome OSが5.3%で、macOSの市場シェアはChrome OSよりもほんの僅かに上回っていました、しかし、2020年度のPC向けOSの市場シェア2位にGoogleのChrome OSが浮上し、ついにmacOSが3位に陥落したことが発表されました。
「Chrome OS」を搭載したChromebookは、戦略的にAcerやAsus、Dell、HP、Lenovoなどの各PCメーカーによってリリースされており、低コストのノートPC市場で特に売上を伸ばしています。
特に、コロナパンデミックによって教育機関がリモート授業を余儀なくされたことで、教育用途を視野に入れた「Chromebook」の販売台数が大きく増加し、Chrome OSの市場シェアが伸びた様です。
これを黙って、Microsoft社が観ている訳には行かないのです。
Appleの「iPad」も、そうなんです。
「iPad mini」が、5万円台後半の値段なのに、ちょっと性能が低いが10インチ「iPad」が3万円台後半で買えるようになっているモデルを残しているのも、このせいなのです。ですので、3万円台後半で買える「iPad」は、意味は違いますがとてもお買い得なのです。
1)Windows 11 SE
Windows 11 SE は、教育現場で最も利用されている Microsoft 365 アプリケーションなどの使用に最適化されており、オンラインとオフラインの両方をサポートしています。
Microsoft Edge、Office、Microsoftのクラウドベースのサービスに最適化されているが、「管理者」が、サードパーティのアプリもインストールできるようになっている。Microsoftストアは含まれないので、学生が自分でゲームをインストールしたりはできない。
ウィジェットセクションがなく、アプリは全画面表示する。
「Microsoft 365 for Education」がセットになっており、学生は「Office」のオフライン機能で、自宅にWi-Fiがなくても宿題ができる。自宅でPCに保存したファイルは、学校に戻ると自動的に「OneDrive」にアップロードされる。
このように、子供たちが勝手なことができない様(特定のチビどもは何を仕出かすか分からないのです、ある意味、大人より悪さを平気でするので怖い)に、管理者が管理しやすいようになっている様です。 教育機関向けですので、仕方ありません。
2)Microsoft Surface Laptop SE
Windows 11 SE を稼働するために開発された Surface Laptop SE は、アメリカではこれまでの Surface PC の中で最も手頃な 249 ドル (教育機関向けに日本で参考価格 38,800 円 (税抜)) で提供されます。
Microsoft Storeのほか、認定リセラーから購入が可能。販売開始は2021年後半~2022年の予定です。
<スペック>
・プロセッサ :Intel Celeronプロセッサ N4020またはN4120。
・グラフィックス :インテル UHDグラフィックス 600。
・メモリ :DDR4で4GBまたは8GB、
・ストレージ :eMMCの64GBまたは128GB。
・ディスプレイ :11.6インチTFT液晶(1366×768ピクセル/135PPI)
・対応機器 :USB端子、ヘッドホンジャック、
・通信 :Wi-Fi 802.11ac (2×2)、Bluetooth 5.0 LE
・本体サイズ :283.70×193.05×17.85mm、重さは1,112.4g(約1.1kg)。
Windows 11 SE搭載デバイスは、Intel又は、AMDのチップに対応。
Acer、ASUS、Dell、Dynabook、富士通、HP、JP-IK、Lenovo、Positivoなどのブランドからも提供される。
・Imagining a new era of education (新時代の教育を構想)
—関連記事—
・気軽に受けてしまった女子大生の【Surface Pro 7】の不具合が、全然、直らず、参ったと言うか、「Surface」が、がさ過ぎる。
・マイクロソフトが、LTE対応の2 in 1ノートPC「Surface Pro X」を1月14日に発売すると発表
・女子大生の娘に、Microsoft、Windowsタブレット「Surface Go」を選択した理由。
Sponsored Links
コメント