2016年10月21日、
Microsoft社の無料アンチウイルスソフトウェア「Microsoft Security Essentials」を装う新マルウェア「Hicurdismos」が登場して、同社が警告を出しています。
「Hicurdismos」は、無償提供している「Microsoft Security Essentials」のインストーラーを装って配布されており、誤ってインストールすると偽のブルースクリーン(BSOD)画面を表示する。
<「Microsoft Security Essentials」とは>
パーソナル コンピューター向けの無料のウイルス対策ソフトウェアで、ウイルス、スパイウェア、その他の悪意のあるソフトウェアに対するリアルタイム保護機能を提供します。
初めてリリースしたのが2009年9月で、総合セキュリティツール「Windows Live OneCare」の後継ソフトで、無償版アンチウイルス製品「開発コード:Morro」として開発が進められていたものです。
現在は、「Windows 7」及び、それ以前のOS向けに無償提供しているマイクロソフト純正の無料セキュリティ対策アプリです。
「Hicurdismos」は英語圏のユーザーを標的にしたマルウェアなので、日本のユーザーにはあまり関係がないかもしれないが、ここで、ちょっと、Windowsのセキュリティ対策ソフトについて、お勉強です。
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1.Windowsのセキュリティ対策用のアプリケーション
Windowsのバージョンによって、標準のセキュリティ対策用のアプリケーションの搭載状況が違いますので、注意してください。
<Windowsのバージョン>
XP —-> Vista ——> 7 ——>8 —>8.1 —–>10
大きな違いは、Windows 8、10の場合
スパイウエア対策用アプリ「Windows Defender(ディフェンダー)」と無料セキュリティ対策アプリ「Microsoft Security Essentials」を統合したセキュリティ機能が、初めから付いていることです。
ですので、Vista、7をお使いの方は、対策をしてみてください。
1)ウイルスセキュリティ機能
マイクロソフト純正の無料セキュリティ対策アプリ「Microsoft Security Essentials」などを入れていると、軽いと云われていますが、使ってみると、バックグラウンドで動きだすと、結構CPUを使用していて、低性能のパソコンでは重く感じると思います。
XP、Vista、7 | Windows 8、10の場合 |
自分でインストールして使用する。 | スパイウエア対策用アプリWindows Defender(ディフェンダー)と無料セキュリティ対策アプリ「Microsoft Security Essentials」を統合したセキュリティ機能が、初めから付いてきます。 |
2)スパイウエア対策機能
Windows Defender:ディフェンダー
(マイクロソフト社 純正のスパイウエア対策用アプリ)
Windows XP | Vista、7、8、10 |
自分でインストールして使用する。 | 標準でついてきて、デフォルトで、ONになっています。 (機能を止めるには、アンインストールではなく、コントロールパネルより機能を無効にするだけです) |
Windows 8 搭載のバージョンでは、 「Microsoft Security Essentials」 と統合され、アンチウイルスソフトウェアとしての機能を有したものに変化、機能アップしています。
3)ファイヤーウオール機能
ファイヤーウオール(不正侵入を防ぐためのセキュリティ対策)ですが、これはデフォルトでONになっていますので大丈夫でしょう。
Windows XPまでは | Vista、7、8、10 |
インバウンド(外から中への侵入)しか監視できませんでした | インバウンド、アウトバウンド(一旦、入り込んで、中から不正な動き(通信)をする)も監視できるようになっています。 |
但し、有償のセキュリティ対策ソフトを入れた場合は、有償のセキュリティ対策ソフト側のファイヤーウオールを使うでしょうから、Windows標準のファイヤーウオールはOFFにします。
<最後に>
「Windows 10」にしている方で、怪しいサイトをブラウズしない方でしたら、標準の「Windows Defender(ディフェンダー)」をちゃんと稼働させておけば(アップデートを実施しているという意味)、有料のセキュリティ対策ソフトをわざわざ購入しなくても済むと思います。
私も、「Windows 7」の時は、無償のウイルスセキュリティ対策ソフト「Avira」を使用していましたが、今は、Microsoft社以外のソフトは何も入れていません。
ただ、怪しいサイトが、大好きで、パソコンを使うのも、怪しいサイトを見るしか、ほとんど使用していない方は、有料の対策ソフトを1本入れておいた方が無難でしょう。。。。
・Microsoft Security Essentials ダウンロードセンター
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=5201
・Microsoft Security Essentials で、無料でウイルス対策
https://www.microsoft.com/ja-jp/safety/pc-security/mse.aspx
—関連記事—
・Windows用のフリーのセキュリティ対策(アンチウイルス)ソフトまとめ
・第2回 Windowsパソコンの基礎知識 セキュリティについて
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