社会学

【書籍紹介】 キリスト教ナショナリズム 不穏なアメリカの変貌   森本あんり(著)

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2026-05-30、
本日の書籍紹介は、キリスト教ナショナリズム 不穏なアメリカの変貌   森本あんり(著) です。

今のアメリカの状態を見て、色々なみ方もあるが、どんな奴らがトランプを支持していて、それを支えているバックボーンを見極めるには、ちょうどいい一冊になるように思います。

この表紙の場面の映像をテレビで見ましたが、大統領執務室で、牧師たちが集まり、最初何をしているのか分かりませんでしたが、「神にお祈り」。。。これを日本で高市総理を囲んで行っていたら大問題でしょうね。

何でもあり、価値観の違う、大国に振り回される、その他の国々、昔から繰り返される、「化け物」が台頭する仕組みは、ほぼ変わらないのです。 だから、世界では、愚かな行為が繰り返されなくならない。

化け物」に政治を任せるのも、「人工知能」任せるのも、どちらも同じくらい危ないのですが、「化け物」と結託して色々な悪事をするのが、「取り巻き」としては面白いのでしょう。

例えば、トランプを支持する岩盤層の「MAGA」は、一言で言うと、最大のコアは「大学を卒業していない、地方・郊外に住む白人層」で、現代のアメリカ政治において、支持政党を分ける最も大きな要因の一つが「学歴」ですが、現在はそこに「インフレや治安に不満を持つ他民族の労働者」「反ポリコレの若い男性」が加わり、かつての「白人だけの運動」から、より広い「反エリート・労働者階級の巨大同盟」へと変化しています。
近年の選挙(2024年大統領選など)を経て、その足腰はさらに多様な階層へ広がりを見せています。

キリスト教ナショナリズム(Christian Nationalism)」は「信仰と愛国心の融合」という穏やかな言い方をされることが多いが、実態は「アメリカはキリスト教の神に選ばれた国家であり、その神の意志に基づいて政治を動かすべきだ」という神政政治構想だと本書は位置づける。

白人福音派(エヴァンジェリカル): MAGAの思想的・精神的なバックボーンです。聖書の教えを厳格に信じる人々で、トランプ支持者の約3〜4割を占めます。

この現象は単なる宗教でも極右思想でもない、固有の政治文化に根ざすものとして捉え、その歴史的背景と深層を、神学者と文化人類学者が創発的対話を通じて解き明かしていく。

キリスト教ナショナリズム 不穏なアメリカの変貌   森本あんり(著)

目次
第一章 キリスト教ナショナリズムとは何か
第二章 過激化するキリスト教ナショナリズム
第三章 世俗化する信仰とZ世代
第四章 リバタリアンとの共通点
第五章 イスラエルとの関係
第六章 リベラリズムという容れ物――民主主義の危機と再生
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全編が宗教学の碩学・森本あんりと渡辺靖の対談形式で進む。現代アメリカ研究の第一人者・渡辺靖が、建国の理念から現代の混乱まで六章にわたり徹底討議。

本書の価値は、「なぜ信仰を持たない人や非キリスト教徒までがキリスト教ナショナリズムに引き寄せられるのか」という逆説を正面から問うている点にある。神学と社会科学の対話というフォーマットは、単著では出にくい内部緊張を生み、その摩擦が思考を刺激する。アメリカを「外から分かったつもりになる」ための本ではなく、その不透明さの構造を解析するための本として読むべき一冊だろう。


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