総務省とキャリアの攻防

【携帯料金 問題】総務省の携帯料金が高いから、「携帯電話料金」の値下げという議論について

JESHOOTS / Pixabay

本日のお題は、総務省の携帯料金が高いから、「携帯電話料金」の値下げという議論について

端末を頻繁に買い替える、キャリアを乗り換えるユーザーを優遇する料金体系からくる不公平感が、根っこにあるのですが、キャリア(通信大手3社)としては、「土管(通信回線)」しか自社の売り物は無いので、端末を「餌」に自社で契約させるように販売するのです。

「コンテンツ」で収入が確保できれば良いのですが、なんせ「土管屋」ですので。。。。そんなもんありません。 キャリアの戦略としては、とにかく「土管(通信回線)」を売るために、端末代金を安くして、これを「餌(えさ)」にして、契約させるのです。


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1.要は、高いのか、安いのか、何も、分かっていない、ユーザーが、たくさん居ると云う事だけは確かで、そこに不公平感があるのです。

まず、総務省の方から「携帯料金が高い」と云う事が、新聞などで取り上げられて、初めて知った、知らなかったユーザーが、大勢います。 問題にしないと、こんなもんだろうと、お金をドブに捨てるような事になっていても、スマホに買い替えようとするユーザーもたくさんいます。

要は、何も分かっていない、こんなもんだろうとしか思っていないユーザーが、たくさん居ると云う事だけは確かです。

通話とデータ通信の違いも、分かっていません。 分かろうともしていません。もっと言えば、「VOLTE」の意味も分かっていません。

本当は、最近、切り替えが進んでいる「VOLTE」とは、ボイスオーバーLTEと云って、音声もデーター通信に乗せて通信する方法です。ですので、通話料金とデータ通信料金を分けて、金を取るのはおかしいのです。 だって、「みそ」も「クソ」も同じ回線網で運ぶのですから。。。。1つの回線に乗せて、データを運ぶのですから、課金対象は1回線の「通信量」でしょうという事です。

キャリア3社(NTTドコモ、au、ソフトバンク)は、国民の「無知」をちゃんと分かっているから、現在の様な売り方が、まかり通ると思っているんです。

料金体系が分かりにくいのではなく、何も知らないから分からない。。。とも言えます。
売る側は、国民の「無知」をちゃんと利用します。

 

2.OS(基本ソフト)を作れない日本、コンテンツも作れない日本、GoogleやAppleに独占された業界で、キャリア3社が生き残る道は「土管屋」稼業しか残っていないんです。

つまり、通信回線を売るしか、能が無いのです。  悲しいですがこれが現実です。

スマホ端末は、AppleのiPhone、OSもGoogleのAndroid、コンテンツも、せいぜいバカゲームしかうけない。

ガラケー時代は、iモードなどで、ドコモは稼いでいましたが、スマホでは、端末に「IPアドレス」が割り振られて、囲い込みができなくなりました。

自社で売るものは、通信回線しかないのです。 ですから、「土管屋」と云うのです。ですから、端末を「餌」にして、通信料金で儲けるしかないのです。

 

3.携帯料金と一言で言いますが、「端末料金」と「通信料金(通話とデータ通信)」が有ります。

1)「通信料金(通話とデータ通信)」自体には、だだ同然で叩き売りをしている「端末料金」も含まれているのです。 実は、叩き売りではなく、「通信料金」に上乗せしているのです。 このやり方は、ガラケー時代から変わっていません。

「端末料金」は、ただ同然にするから、高い「通信料金(通話とデータ通信)」を払ってね。。。と言っているのです。

日本で、iPhoneのシェアが50%を超えるのは、このせいです。 どうせタダ同然なら、安い端末より、値段の高い「iPhone」のほうが良いに決まっています。

これで、「iPhone」の値段をまともに請求すれば、購入者は激減するでしょう。

例えば、Appleストアで、SIMフリーの10万円の「iPhone」を購入して、2年払いにすれば、月額4,100円以上になるでしょう。これに、通話のできる格安SIMを契約すれば、月額1,600円位になります。

端末と通信費を合計すれば、月額の支払い金額は、5,700円(4,160円+1,600円)ほどになりますので、キャリアと契約するより、1,000円~2,000円くらい、少し安いだけです。

しかし、1万円から3万円くらいの値段のSIMフリーのAndroid端末と格安SIMを組み合わせれば、端末と通信費を合計すれば、月額の支払い金額は、2,850円(1,250円+1,600円)とかなり安くなります。

 

2)他の国では、日本のキャリアの様な売り方をあまりしませんので、Andrid端末の安いスマホが売れるのです。

日本でも、安いAndrid端末が出回っていますが、高い通信料金を支払えば、「iPhone」が手に貼りますので、安いAndrid端末になんか、見向きもしません。

実は、日本では、「iPhone」が高価なのに、タダ同然みたいな錯覚をおこさせて、契約させているので、シェアが多いのです。 タダ同然なんですから、高価な「iPhone」の方が、言いに決まってるでしょう。

 

4.「iPhone」が高価なも、本当は問題なんです。

こんなもん、原価は、半分以下です。 台数を確保(ノルマ)すれば、日本のキャリアはAppleがら安い仕入れ値で購入しているはずです。 そうでなければ、キャリア各社の経常利益が数千億円単位になるはずが有りません。

タダ同然みたいな錯覚をおこさせて、何も分かっていないユーザーが契約するので、端末代金なんか、いくら高価でも関係ないのです。

1万円から3万円くらいの値段のSIMフリーのAndroid端末と格安SIMを組み合わせれば、端末と通信費を合計しても、月額の支払い金額は、2,850円(1,250円+1,600円)とかなり安くなります。

 

5.端末代金を前払いすれば、月額の支払い金額は1,600円くらいになるのに、格安SIMが流行らないわけは、簡単です。

キャリア3社で契約すれば、現金を一銭も持っていなくても、カードで契約で来て、即日、設定してくれて、端末を持ち返れるからです。だから、パソコンの使い方や、ネットの使い方さえ、知らないユーザーでも、安心してキャリアから購入できるんです。

これも、自分の「無知」を改善できれば、キャリアから購入しなくても、済むのですが。。
自分の「無知」を改善できないので「不安」なんです。

 

6.キャリアが、通話もデータ通信も、あまり使わないライトユーザーに、定額の料金プランを提供する必要があるのか?

これは、MVNO(仮想移動体通信会社)が、実現しているはずなのに、絶対に乗り換えない。

なぜなら、MVNOで契約すれば、「面倒くさい」から、「不安」だから、と訳の分かっていないユーザーらしい反応で、安いのが分かっていても、乗り換えないのだから、「自業自得」です。

ほっとけばば、良いんです。。。。「金」をドブに捨てている事に気が付かないのですから。

 

7.キャリアが、「データ通信のライトユーザーに対応した料金プランとなっているか」ですが、これは、ライトユーザーでも「一人前」に高価な端末を購入するからです。

だから、安さでは、MVNO(仮想移動体通信会社)が、実現しているはずなのに、絶対に乗り換えない。

安い端末でも、十分なのに、高価な端末を求めれば、キャリアと契約しても、MVNOと契約しても、たいして違わない料金いなるんです。

これも同じです。 安いのが分かっていても、乗り換えないのだから、「自業自得」です。

逃げ道が、いくらでもあるのに、乗り換えない。。。。

「MVNOを選ぶべきライトユーザーがMVNOを選ばない」のは、「自業自得」です。

なんの知識も身に着けようとしないのですから。。。。

 

8.バカ動画、エロ動画しか見ていない、大量のデータ通信を発生させているユーザーからは、もっと、高額な通信費を取った方が良い。

月に7GB以上使うような、ユーザーからは、5万円くらいとってもいい。

月に、5GBを超える場合は、1GBあたり1万円にして、5万円以上請求するようにした方が、公平です。

データトラフィックを無駄に消費するユーザーからは、がっぽり「料金」を徴収するようにすれば、移動体通信回線は、確実に安定します。

 

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ガラケーが使えなくなる(無くなる)日は近いのではなく、通話とメールしかできない端末を提供すればいいだけだ!

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「格安スマホの認知度は約9割、利用率は約1割」、格安スマホを購入しない理由は、「今の携帯電話会社の方が安心だから」56.8%が最多だと。。何だそれ。


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