2021-12-02、
本日のお題は、引退についてです。
2021年、大好きなモータースポーツ界で、今シーズン、2人の天才ライダーとラリーストが引退してゆきます。 どんなに「怪物」と言われても、人間ですので、いずれ去る時が来るのですが、2人とも、鬼神の走りを見せてくれるライダー、ドライバーでした。
身を削り、時間を削る天才たちでした。
1.ロードレース世界選手権(MotoGP)界では、バレンティーノ・ロッシ(42歳)
バレンティーノ・ロッシは、9度の世界チャンピオンに輝いたライダーで、彼は今年で引退すると言っていますが、2輪のみならず、4輪の世界でも『モンツァ・ラリーショー』に参戦し、3年連続6度目の優勝を達成した経験を持つ怪物なのです。
私は、昔から彼のことは知っていました。2ストローク時代に125ccのマシン(アプリリアの軽戦闘機)で戦っていたころからです。
HONDAにも居ましたが、最後は、2004年から始まったYAMAHAで引退す。
5種類のレーシングマシン(500cc4気筒2スト、990cc 5気筒4スト、ヤマハ990cc 4気筒4スト、ヤマハ800cc 4気筒4スト、ヤマハ1000cc 4気筒4スト)で最高峰クラスのチャンピオンを獲得した唯一のライダーとしている。
HONDA、YAMAHA、Ducati(イタリア)、YAMAHAに復帰(2013年~) 2021年で世界GP参戦26年目になります。
ジャコモ・アゴスチーニ、ケニー・ロバーツ、フレディ・スペンサーなどの歴代天才ライダーの中でも、いきの長いライダーです。 競馬の世界では、「無事、これ名馬」と云いますが、GPライダーも同じで「無事、これ名ライダー」でしょう。
2.世界ラリー選手権(WRC)界では、バスチャン・オジエ(37歳)
オジエは、TOYOTA GAZOO Racing WRTから2020年シーズンからWRC世界ラリー選手権に参戦していて、シリーズ6連覇を含む通算8度のワールドチャンピオンを獲得しました。
そして、2021年の世界ラリー選手権(WRC)、イタリア・モンツァが舞台となった最終戦ラリー・モンツァでは、トヨタのセバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア組が優勝しています。さらにトヨタは、今シーズンのマニュファクチャラーズタイトルも獲得しましたので、「セリカ」時代の1994年以来となる、マニュファクチャラー、ドライバー、コドライバーのタイトル3冠を達成です。
ラリー界で、歴代2人のフランス人のセバスチャンが居て、バスチャン・ローブ(47歳)はWRCから引退していますが、パリダカなどのラリーレイドではまだ活躍しています。
今度は、世界耐久選手権に出場すべく、WECルーキーテーテストに参加しています。チャレンジの舞台は、世界耐久選手権(WEC)で、WRCで云えば、全面ターマック、トップスピードは、今までより+100Km/h以上確実に速くなります。
・数字で見るル・マン24時間(トヨタ)
https://toyotagazooracing.com/jp/wec/special/2021/le-mans-in-numbers/
でも、バスチャン・ローブは侮れません。 まだ、ラリー界にスポットで参戦してきそうな気がします。
<追記> 2021年11月20日、
オジエは、トヨタと縁は切らずに、2022年から始まる新シーズンを同チームとともに、フル参戦ではなく、スポット参戦で戦っていくと発表しています。
引退取り消しで、喜ばしい限りです。 彼はまだ、限界地点で車を走らせるでしょう。
▮そして、WRCも大きな転換点を迎えようとしています。
それはマシンの「ハイブリッド化(1.6ℓガソリンエンジンとモーターを組み合わせた)」で、「グループB」時代以来の変革でしょう。 コストの面もあるし、そう簡単には、変更できないでしょうが、時代の流れには逆らえないのかもしてません。
—関連記事—
・来年のWRC世界選手権は、ちょっと面白くなる。 WRCの絶対王者セバスチャン・ローブ(43歳)が、「3戦くらいスポットで、古巣シトロエンの「シトロエンC3 WRC」で復帰する様
・2017年の世界ラリー選手権で、Mスポーツのセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)がタイトルを確定 おめでとう!!。
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