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5.データベースアプリを作成するには
データベースアプリの作成手順
LibreOffice Baseを使って、基本的なデータベースアプリを作成する手順は以下の通りです。
1) データベースファイルの作成
まず、新しいデータベースファイルを作成します。
- LibreOffice Baseを起動します。
- 「新規データベースを作成する」を選択し、「次へ」をクリックします。
- 「データベースの登録」は「いいえ」を選択し、任意の場所に保存します。
2)テーブルの作成
テーブルは、データを格納する基本的な入れ物です。
- 左側のメニューから「テーブル」を選択し、「デザインビューでテーブルを作成」をクリックします。
- フィールド(列)を定義します。
- 「フィールド名」: 例)
ID
、商品名
、価格
- 「フィールドの種類」: 例)
数値
、テキスト(可変長)
、日付
- 「フィールド名」: 例)
- 主キーを設定します。これは、各行を一意に識別するためのもので、重複しないようにします。通常は自動採番される
ID
フィールドを主キーにします。 - テーブルを保存し、名前を付けます(例:
T_商品リスト
)。
3)フォームの作成
フォームは、データを簡単に入力・表示するためのユーザーインターフェースです。
- 左側のメニューから「フォーム」を選択し、「ウィザードを使ってフォームを作成」をクリックします。
- 作成したテーブル(例:
T_商品リスト
)を選択し、フォームに表示したいフィールドを選びます。 - コントロール(テキストボックス、ラベル、ボタンなど)を配置し、レイアウトを調整します。
- フォームを保存し、名前を付けます(例:
F_商品入力
)。
4)クエリの作成
クエリは、データベースから必要なデータを抽出・集計するためのものです。
- 左側のメニューから「クエリ」を選択し、「デザインビューでクエリを作成」をクリックします。
- 抽出したいテーブルを追加します。
- 表示したいフィールドや、データの抽出条件(例:
価格 > 1000
)を設定します。 - クエリを実行すると、条件に合致するデータのみが表示されます。
5)レポートの作成
レポートは、クエリで抽出したデータを印刷したり、PDFとして出力するためのものです。
- 左側のメニューから「レポート」を選択し、「ウィザードを使ってレポートを作成」をクリックします。
- 元となるクエリやテーブルを選択し、レポートに表示したいフィールドを選びます。
- データのグループ化や並べ替えを設定し、レイアウトを調整します。
- レポートを保存します。
以上の手順で、基本的なデータベースアプリを作成し、データの入力、検索、出力ができるようになります。より複雑な機能が必要な場合は、マクロやSQLの学習が必要になります。
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