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無線LANのパスワード解読、「電波法違反にあたらず」 東京地裁の判決を出したことに絡み、総務省は5月12日、「同様の事例は電波法違反にあたる」との見解

geralt / Pixabay

2017年4月27日、
無線LANのパスワード解読、「電波法違反にあたらず」 東京地裁の判決を出したことに絡み、総務省は5月12日、「同様の事例は電波法違反にあたる」との見解を示した。 

隣人の無線LANを無断で使用し、不正入手した暗証番号で他人の口座から自らの口座に不正送金させたとして、電波法違反(無線通信の秘密盗用)や電子計算機使用詐欺などの罪に問われた無職藤田浩史被告の裁判で東京地裁の判決です。

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1.判決内容(電波法違反の部分)

無線LANのパスワード解読が電波法違反にあたるかが初めて争われたが、島田一裁判長は「パスワードは通信の秘密には当たらない」として無罪とした。一方、不正送金については「犯行は巧妙で悪質。反省の態度も見られない」と述べ、懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡した。

裁判では、パスワードそのものが通信の秘密にあたるかどうかが争われた。判決は、パスワードは通信されていないため通信の秘密にあたらないと判断され、電波法上は無罪とした。

参照:http://www.asahi.com/articles/ASK5D329WK5DULFA004.html

 

2.総務省の見解

総務省の見解では、パケットをキャプチャーして、パスワードを解析する行為は電波法109条第1項に違反し、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられるという。

それでは、電波をパケットをキャプチャーしないで、他人の無線LANルーターに入り込み、パスワードを簡単に入手した場合は、電波法の違反になるのでしょうか?

 

3.解読した無線LANのパスワードについて

今回、解読した無線LANのパスワードは、暗号化方式で云えば、一番古いと云うか、ゆるい暗号化方式の「WEP(ウェップ:Wired Equipment Privacy)」です。

1)パケットをキャプチャーする

WEPに限りませんが、無線LANの電波は、勝手に飛んでいますので、パケットをキャプチャーして、パスワードの部分を解析すれば、すぐにばれてしまいますので、SSIDに対応した解析隅のパスワードを入力すれば、その無線LANに繋がってしまいます。

尚、パケットをキャプチャーして、パスワードを解析する方法は、絶対に教えません。

 

2)パケットをキャプチャーして、パスワードを解析しなくても、パスワードを入手する方法もあります。

詳しくは、教えませんが、自分で無線LANルーターを購入して、プロバイダーの情報を無線LANルーター内に設定する時、どうしていますか?  簡単でしょう。。。。

無線LANルーターにログインする時のIDとパスワードをよく、デフォルトのままで使用している方が、結構います。 無線LANのパスワードをかけている意味がありません。

無線LANルーター内の設定画面に入り込めれば、パスワードなんていくらでも参照したり、変更することも可能ですので、この辺が、分かっていまいと、「マヌケ」な事になってしまいますので、無線LANルーターの設定画面から老グインする時のIDとパスワードもしっかり変更しておくことをお勧めします。

 

4.補足説明:無線LANのセキュリティ規格

暗号化仕様 :
「WEP < TKIP(WPA)< AES(WPA2) の順で高いセキュリティ対策となります。」

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WEP(ウェップ:Wired Equipment Privacy)

この暗号化キーは、すでに破る事のできるので注意です。
任天堂のDS・DS Liteなどの古いゲーム機に利用されていますので、使っていなければ、機能を停止させた方が安全です。

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TKIPWPA(ティーキップ:Temporal Key Integrity Protocol)

WEPに改良を加えた方式で、通信中に暗号キーを自動的に変更するため、解読は難しいです。

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AESWPA2(エーイーエス:Advanced Encryption Standard)

お使いの無線LAN機器を確認して、暗号化機能を有効にしておきましょう。

ルータの設定画面より、キーを設定します。
但し、自分でセットした、このキーを忘れると、二度と繋がらなくなります。
(特に、2台目を接続するときも、1台目と同じ方法接続設定する必要が有りますので。。)

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最重要事項
最近の無線LANルーターは、「マルチセキュリティ」になっています。

マルチセキュリティ搭載の無線LANは、SSIDで管理を行いますので、繋ごうとすると、複数のSSIDが表示されて、どれに接続してい良いか分からなくなります。 ですので、WPA/WPA2用のSSIDで接続することです。 WEP用のSSIDは無効にしておくべきです。

「WEP」だと簡単に、暗号解読されて破られてしまいますので、「WEP」しか使えない「古いルーター」なら、最新のルーターに買い替えた方が良いでしょう。

いずれにしても、各メーカー、色々な無線LANルーターが有りますので、接続設定画面に入り、設定を「確認」する必要が、有ります。

 

まずは、自分で使用している無線LANルーターの購入した時に付いてくる「取扱説明書」をちゃんと熟読することです。

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