2023-12-20、
本日のお題は、ChatGPTのリリースから1周年を迎えた「生成AI」ですが、現在主なサービスは3つ、それぞれの特徴もありますので全部使って試してみる事をお勧めします。 最後に、その他の「生成AI」の情報も記載しています。
<2025年9月時点の変更点>
■OpenAIの「ChatGPT」、もう一つ「ChatGPT Plus(有料版サービス)」
■マイクロソフトのチャットボット「Copilot with Bing Caht」
■Googleのチャットボット「Bard」—–>「Gemini」に変更
上記3つを使ってみましたが、今の所、どのAIチャットが使えるか?
私の場合、ブログを記載する上で、問題点をまとめてもらったり、分からない事柄の問題の骨組みを洗い出すのに活用しています。答えをそのまま記載する場合は、自分の文章ではなく、他人の文章と同じように引用を付ける様にしています。
生成AIの性能を試す一番の方法は、自分が詳しく知っている知識をわざと入力して尋ねてみる事です。そうすると、自分の知っている知識と、答えてくれた情報を比較すれば、どのくらいの精度か理解できす。 もちろん、入力したジャンルのよっては、弱い部分も在るのは仕方ないのですが。
私は、OpenAIの「ChatGP」から使い始めていましたが、最近は、Microsoft社の検索「Bing」に聞いてみる事が増えました。更に同社のブラウザーの「Edge」を使っていれば、右上に「Copilot」アイコンが表示されていますのですぐに使えます。 チャットの答えと同時に、どのサイトから参照したのか、そのサイトにアクセスできるようにリンクも付いていますので、非常に便利です。
今まで、Googleの「検索エンジン」を駆使してきた人たちは、チャットボットの答えが、どのサイトから参照してきたのかが分かりますので、ちょっと安心できますね。
検索エンジンを使うのと、ちょっと違うのは、質問形式で聴いて、更に、その事柄について継続して深く聞いてゆく事もできます。検索エンジンの様に表示されたサイトを複数観て行かなくても、まとめて知識を表示してくれます。
まずは、リテラシーが有るなら、自分で、色々と使ってみる事です。 道具ですので、当然、自分の能力以上の事は、何一つできないでしょう。 できる様に自分の能力を上げる努力をすることです。
1.「生成AIから、より良い結果・回答を引き出す方法」
プロンプトの工夫(プロンプトエンジニアリング) と呼ばれる分野です。
効果的な使い方を整理すると
1)目的をはっきりさせる
-
「何を知りたいか」「どんな形で欲しいか」を具体的に書く
❌「歴史を教えて」
⭕「第二次世界大戦における日本の敗因を、高校生にも分かるように、3つのポイントで説明して」
2)形式を指定する
-
箇条書き、表、ステップごとの手順など形式を決めると分かりやすくなる
例:
「Markdownの表形式で」
「初心者向けにステップごとに」
3)条件や制約を入れる
・「200字以内で」
・「専門用語は避けて」
・「比較表をつけて」
制約があると、余計な内容が省かれて効率的になります。
4)役割を与える
-
AIに「役割」を設定すると、回答のスタイルが変わります。
例:
「あなたは歴史の先生です。中学生に説明するように回答してください」
「あなたはプロの編集者です。文章を読みやすく直してください」
5)追加で深掘りする
-
一度の回答で満足せず、「もっと詳しく」「別の視点で」「短くまとめて」など再質問することで、より良い答えに近づきます。
6)段階的に聞く
-
いきなり大きなテーマを投げるより、細かく分けて質問する方が正確になります。
❌「AIの歴史を全部教えて」
⭕「AIの歴史を大きな時代区分ごとに3つに分けて説明して」 → さらに深掘り
7)フィードバックを与える
・「この答えは専門的すぎるので、もっと平易に」
・「例を加えて説明して」→ AIはあなたのフィードバックに合わせて修正してくれます。
最後に、明確な目的・具体的な条件・段階的な質問・役割設定・フィードバック
この5つを意識すると、生成AIからの回答の質は大きく向上します。
2.各「生成AI」の特徴と機能
AI名 | 開発元 | 主な特徴 | 機能面 |
ChatGPT | OpenAI | 自然で滑らかな対話が得意な対話型AI。文章生成、要約、翻訳など、多岐にわたるテキストベースのタスクに対応。ユーザーが指示(プロンプト)を工夫することで、多様なアウトプットが可能になる。 |
質問への回答、文章生成、要約、翻訳、プログラミングコードの生成、デバッグ、数学的問題解決、ブレインストーミングなど。
|
Copilot | Microsoft | Microsoftのサービスとの連携に特化したAI。特にMicrosoft 365アプリケーション(Word、Excel、PowerPointなど)やWindows OSとの統合が強み。インターネット検索の最新情報を利用した回答や、画像生成も可能。 |
文書作成、メール作成、データ分析、プレゼン資料作成支援、議事録の自動作成、リアルタイムな情報検索、画像生成など。
|
Gemini | テキスト、画像、音声、動画、コードといった複数のデータ形式を同時に処理できるマルチモーダルAI。 特に、Google検索やYouTube、Google WorkspaceなどのGoogleサービスとの親和性が高い。高度な推論能力とハルシネーションをチェックする機能も備えている。 |
文章生成、要約、翻訳、コード生成、画像認識、情報収集(Google検索との連携)、リアルタイム翻訳、画像解析など。
|
3.OpenAIの「ChatGPT」
「ChatGP」のバージョンは、無料で使えるのが3.5ですので、2年以前からの事柄でないと答えてくれない場合が有りますので最近の出来事に関する事は答えてくれません。その場合、有料の4.0を使うと、その限りでは有りません。
スマホ用のアプリもありますので、いつでもどこでも質問できますし、履歴が残っていますので、後からパソコンのブラウザーから参照することも可能ですので、質問だけ電車の中でもどこでもしておいて、家に帰ってからまとめるという事もできるでしょう。
ChatGPTを効果的に使いこなすためには、「プロンプト(指示文)」の質を高めることが最も重要です。以下に、具体的な方法とテクニックをいくつか紹介します。
(1)プロンプトの基本原則:より具体的で明確な指示を出す
漠然とした質問では、期待通りの回答は得られません。以下のように、プロンプトに具体的な情報を含めることで、AIの回答精度が飛躍的に向上します。
- 目的を明確にする
- 悪い例: 「宇宙について教えて。」
- 良い例: 「小学生に分かりやすく、宇宙の始まりについて教えて。例をたくさん使って説明してください。」
- 役割を与える(ペルソナを設定する)
- 良い例: 「あなたは人気料理研究家です。一人暮らしの学生向けに、簡単でおいしい節約レシピを3つ提案してください。作り方も含めて。」
- 制約条件やフォーマットを指定する
- 良い例: 「以下の文章を要約してください。ただし、文字数は100字以内に収めて。箇条書きでお願いします。」
- 背景情報や文脈を添える
- 良い例: 「私たちは新商品の企画会議中です。ターゲットは20代女性。このターゲット層に響くような、新しいスキンケア商品のキャッチコピーを5つ考えてください。」
(2)応答を段階的に洗練させるテクニック
一度のプロンプトで完璧な回答を得ようとするのではなく、対話を通じて回答をブラッシュアップしていく方法も非常に有効です。
- ステップバイステップで指示する
- 「まず、Aについて考えてください。次に、その結果を元にBを検討してください。」のように、段階的にタスクを指示することで、複雑な問題を解き明かしていくことができます。
- 具体例を追加で与える
- 最初の回答が期待通りでなかった場合、「もっと簡潔にしてください」「もう少し専門的な言葉を使ってください」と、具体的なフィードバックを与えましょう。
- 回答を深掘りさせる
- 「なぜそう言えるのですか?」「他の視点からはどうですか?」のように質問することで、より深い洞察や多角的な視点からの回答を引き出すことができます。
(3)様々な分野での活用テクニック
■文章作成・編集
- ドラフト作成:
メール、ブログ記事、企画書などの骨子をChatGPTに作成させ、それを元に自分で修正する。 - リライト:
自分が書いた文章をよりプロフェッショナルな tone(文体)に書き直させたり、簡潔にまとめさせたりする。 - アイデア出し:
記事のタイトル、企画案、キャッチコピーなど、複数のアイデアを短時間で大量に生成させる。
■情報収集・学習
- 要約:
長い論文や記事を要約させることで、効率的に内容を把握する。 - 専門用語の解説:
難しい概念や専門用語を、初心者にも分かりやすい言葉で説明させる。 - 対話形式の学習:
特定のトピックについて、AIを先生役にして質疑応答を繰り返すことで、理解を深める。
■プログラミング
- コードの生成:
「Pythonでウェブサイトのスクレイピングを行うコードを書いて」のように指示して、雛形となるコードを生成させる。 - バグの特定と修正:
「以下のコードが動きません。どこに問題がありますか?」と尋ねることで、デバッグの助けを得る。 - アルゴリズムの解説:
特定のアルゴリズム(例:クイックソート)の仕組みを解説させたり、実行例を示させたりする。
これらのテクニックを組み合わせることで、ChatGPTを単なる質問ツールとしてではなく、あなたの創造性や生産性を高める強力なパートナーとして活用できるようになります。
<補足説明> ペルソナの意味
ペルソナは元々、ユングの提唱した心理学用語です。
仮面を意味する「Persona」からうまれた言葉で、人間の「外的側面」「内側に潜む自分」がペルソナだと定義されています。
・マーケティング用語としては、商品やサービスを利用している典型的なユーザー像のことを意味します。
■2025年8月、最新版の「ChatGP-5」が遂に登場しました。 詳細は下記の記事からどうぞ
・【生成AI リリースニュ-ス】次世代AIモデル「GPT-5」登場 ChatGPT全ユーザーに提供開始
「ChatGP-5」は、モデルが大きく分けて4種類です。 AIが、作業内容に応じて自動で判断します。
・ChatGP-5
・ChatGP-5 Pro
・ChatGP-5 nano
・ChatGP-5 mini
一度、登録しないと使えませんので。 Googleのアカウントを持っていれば、それでログインできます。
使う前に、つまずく人が居ますので記載しておきます。
・「ChatGP」サイト
https://openai.com/blog/chatgpt
4.マイクロソフトのブラウザ版「Copilot」とOffice連携版 Copilotの2つがあります。
(1)ブラウザ版「Copilot」(無料)
Microsoft社のブラウザーの「Edge」を使っていれば、画面右上にアイコンが表示されていますので、クリックするとすぐに使えます。 チャットの答えと同時に、どのサイトから参照したのか、そのサイトにアクセスできるようになっていますので、非常に便利です。 「ChatGP」の有料版と同じバージョン4.0で動いています。
Copilot(コパイロット)が、一番簡単と云えば簡単、Microsoftアカウントだけで使えます。
Copilotは無料で使えます。
MicrosoftのCopilotは、OpenAIが開発したLLMの最新バージョンGPT-4を無料で利用できる唯一のプラットフォームです。
(2)Office連携版 Copilot(Microsoft 365 Copilot/Copilot Pro)
Microsoft 365 Copilot(法人向け)
- 主な機能:
Word:契約書や報告書の自動作成・要約
Excel:データ分析、グラフ作成、予測
PowerPoint:スライド構成・デザイン提案
Outlook:メールの要約・返信文提案
Teams:会議の自動要約・議事録作成
OneDriveやSharePointの社内データを文脈に活用 - 特徴:
Microsoft Graphを通じて社内情報と連携
セキュリティ・監査機能あり(DLP、eDiscoveryなど)
月額30ドル+Microsoft 365ライセンスが必要
<違い>
機能 | ブラウザ版(無料) | Office連携版(有料) |
Word/Excel連携 | ❌ | ✅ |
メール・会議要約 | ❌ | ✅ |
Web検索 | ✅ | ✅ |
画像生成 | ✅(簡易) | ✅(高機能) |
セキュリティ管理 | ❌ | ✅(法人向け) |
価格 | 無料 | 月額課金あり |
5.Googleの「Bard」—>「Gemini」に変更
「Bard」などは、ある特定のジャンルに関しては、学習中として答えてくれない場合が多々あります。
Geminiをうまく使いこなすには、
Googleが開発した、その最大の特徴である「マルチモーダル(多様な形式のデータを理解・生成できる能力)」と、Googleの各サービスとの連携機能を最大限に活用することが鍵となります。
例えば、画像に写っているものを説明したり、画像から関連情報を検索したりといった、複雑なタスクに対応できます。また、Googleの各サービスと深く連携しており、Google検索の結果を元にした情報収集や、Gmail、Googleドキュメントとの連携が可能です。その高度な推論能力により、科学や金融といった専門的な分野でも正確な情報を提供できます。
(1)プロンプトに多様な形式のデータを組み合わせる
Geminiの最も強力な点は、テキストだけでなく、画像、音声、動画、さらにはコードまで、複数のデータを同時に処理できることです。
- テキスト+画像
- 活用例:
料理の写真をアップロードして、「この料理のレシピを教えてください」と質問する。 - 活用例:
手書きのメモや図解を写真に撮り、「この内容をデジタル化して、要約してください」と指示する。 - 活用例:
グラフや表の画像をアップロードして、「このデータから傾向を分析してください」と依頼する。
- 活用例:
- テキスト+URL
- 活用例:
ウェブサイトのURLを貼り付けて、「このページの主要なポイントを3つにまとめてください」と指示する。 - 活用例:
YouTube動画のURLを貼り付けて、「この動画の内容を箇条書きで要約してください」と依頼する。
- 活用例:
- テキスト+PDF
- 活用例:
論文や報告書のPDFをアップロードし、「この内容を初心者にも分かるように解説してください」と質問する。
- 活用例:
▮「Gemini」 GoogleのWEBサイト(これは、Googleのアカウントが必要ですよ!)
https://gemini.google.com/app
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